中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「気にするな」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
劣等感というと大げさだが、人間誰しも自分に引け目のようなものを持っている。
そこに触れられると何だか面白くない事柄だ。
己の理想や憧れとはほど遠い現状が引け目となる。
たとえば、低身長のおじさんは外出時には帽子が欠かせない。
薄くなった頭頂部を見下ろされるのが嫌なのだ。
そんなこと他人は何とも思わないさ、とは分かっている。
分かっていても、見られたくない。
友人との話でも薄毛には触れられたくない。
同い年なのにふさふさの頭髪を持つ男から「年を取れば誰だって薄くなるよ。気にするな」と言われ、おじさんは激怒した。
「薄毛ではないあんたからそんなことは言われたくない。そういうのは、超一流大学を卒業したヤツが”人間は学歴じゃない”と言うのと同じだ。大金持ちが”人間、お金より大切なものがあるんだよ”とワシらに説教するのと違いはない。バカにするな」
まあ「ひがみ」である。
しかし、人が気にしていることにあえて触れたり、余計な慰めを口にしたりするのは慎むべきだろう。
引け目は、他人には理解しがたいことなのだから。
以上です。
私は60歳で会社を退職してから、外出時は必ず帽子を被っています。
ハゲ隠しの為です。
かみさんは「私はハゲに慣れている、父親も兄もハゲているので。気にしなくてもいいよ。」と言いますが、かみさんや家族に見られるのがイヤで帽子を被っている訳ではないです。
世間の人に見られるのがイヤで被っています。
他人は何とも思っていなくても、私が見られるのがイヤだからです。
中島みゆき【ファイト!】