中日新聞の「くらしの作文」に「小さな同居者」というタイトルで、91歳の女性が投稿されていました。
今年は高気圧がドンと居すわり、猛暑続きの毎日でした。
そんなある日のこと、ひとり暮らしの我が家に、小さな豆粒ほどの同居者がやって来ました。
子どものクモです。
お昼寝している時に枕元に、炊事している時にスリッパの上にいます。
お掃除している時に掃除機の後ろをちょろちょろと駈けずり回っています。
捕えようとすると、敷居の隙間にすばやく避難、まるで忍者のようです。
特別に害をおよぼすということはないので「まあ、いいか」と、同居を許してやりました。
しばらく姿を見ないと「家出したのかな」と気にかかります。
買い物から帰った時、玄関で「お帰りなさい」と言っているかのように出迎えてくれると、ほっとします。
朝夕、少し秋の気配を覚える頃ともなり、同居者に転居してもらおうと思いました。
枕元で”添い寝”しているところをコップでキャッチし、捕獲成功。
手のひらでふたをして、裏の草むらにそっと逃してやりました。
「がんばって生きるのよ」と。
小さな命とふれあえ、幸せを感じた日々でした。
長い灼熱の夏を、小さな同居者が「一緒に乗り越えようね」と、励ましと見守りにやってきてくれたのだと思うと、なぜか寂しさが残る夏の思い出となりました。
以上です。
小さなクモとの同居、微笑ましいですがひとり暮らしの寂しさを感じます。
どなたか訪れる方は、いらっしゃらないのかな?
小林一茶の俳句を思い出しました。
「足元へいつ来たりしよかたつむり」
山口百恵さん、当時18歳だったとの事。落ち着いていて、大人の女性を感じます。
秋桜 コスモス (山口百恵 + 松田聖子 + 中森明菜)