中日新聞の読者投稿欄に「タイで知る 日本の良さ」というタイトルで、73歳の男性が投稿されていました。
3月1日付本欄で「海外で日本の幸せ実感」から、私がタイに6年赴任したことがよぎりました。
自動車部品メーカーの現地法人に社長として赴いた私はアジア通貨危機によって傾いてきた経営を立て直そうと東奔西走しました。
就業前、ラジオ体操を始めるとタイ人の部長クラスからいきなり「早朝手当は付くのか」と聞かれました。
「仕事中にけがをしないよう、準備運動をするため」と私が答えたら、今度は「就業規則に明記してあるのか?」と。
工場内の通路に散乱していたごみを私が拾っていたら、現地スタッフから「清掃の担当者の仕事を奪うことになる」と言われました。
現地従業員にごちそうしても、タイでは年配者が振る舞うことは当たり前なので、お礼の言葉はありませんでした。
異国タイの文化や慣習を体験することから、日本人の私はわが国の良さや不十分さを再認識できました。
以上です。
日本の会社では当たり前と思っていることが、タイでは通用しないようですね。
私はこの文章を拝読して、タイ人の方が仕事に関して合理的な考えをされていると思いました。
>就業前、ラジオ体操を始めるとタイ人の部長クラスからいきなり「早朝手当は付くのか」と聞かれました。
日本ではタダが当たり前だと思っていることが、タイでは早朝手当に該当するんですね。
私は仕事でけがをしないように準備体操をするのだから、仕事の一環に入りますので、お金を払うのが当然のように思いました。
日本では昔からラジオ体操は、無料の作業ですね。
日本では就業時間前にする作業が、結構あります。
朝の朝礼などや社歌なども歌ったりしますが、これは無料です。
これなどもタイ人から考えれば、「おかしい?」と思うでしょうね。
>工場内の通路に散乱していたごみを私が拾っていたら、現地スタッフから「清掃の担当者の仕事を奪うことになる」と言われました。
これもタイ人の言われる事に納得です。
うちの会社は、外資系の会社と引っ付きました。
私たち社員が全員就業時間が終わる10分前に掃除をしていたら、外資系の偉い方がそれを見て、うちの支店長に「社員に掃除をさせるな。社員の一人当たりの単価は高い、掃除などをさせるのは勿体無い、掃除の業者にさせればいい」と言われました。
それ以降、掃除は社員が行わず、清掃業者に任せました。
なるほど、合理的な考えだなぁと思ったことがありました。
街を歩いていると、就業時間前に会社の前を掃除している自動車販売の社員や銀行の社員をよく見かけますが、これも会社の指示で行なっている無償の作業だなぁと思いました。
経営者は無償が当たり前だと思っていますし、社員も時間前に行う作業でも掃除なら無償が当たり前だと思っているでしょうね。苦笑
聞くところによると、外国では就業時間内は目一杯働くそうです。
日本人は就業時間内でも、お茶を飲んだり、タバコを吸いに喫煙場まで行ってタバコを吸うだけならまだしもダベっていてなかなか席に戻りません。
私などは、これは「ちょっと?」と思うこともありました。
席になかなか戻らないので、仕事の打ち合わせができませんでした。
日本人の働きぶりは、効率的とは言えないような気がします。
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