風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画=瞳の奥の秘密・やさしい嘘と贈り物

2010年11月29日 | 映画

面白かった。
ストーリーの結末は、題名のように"秘密"=secreto にしておきましょう。
舞台はアルゼンチン・ブエノスアイレス。言葉はスペイン語。
25年前、新婚の妻が何者かに乱暴され殺される。
刑事裁判所職員のベンハミンは、彼女を見つめる一人の男の瞳が何枚もの写真に写っているのに気付いた。
アルゼンチンの刑法制度は知らないが、検事ではないが、検事の下で働く捜査員のような職員か。
犯人は、彼女が幼い頃の同じ村の男で、彼女を一方的に求めていた。
刑務所に服役中に公安のスパイとなった彼は、そのため権力から追われない。
他方、妻を殺された夫も密かに犯人を追及。
高卒のベンハミンの所に、エリート大学出の美人が上司として赴任してくる。
ベンヤミンはその真相を探るのだが、検察上層部から捜査を禁じられる。
彼の同僚が、彼に間違われてマフィアに殺され、彼は地方の勤務に飛ばされた。
リタイアした彼は、25年年前の事件の真相を「小説」に書こうと、かつての女上司の元を訪れる。
こうしたお話。
少しテンポが遅過ぎのが難点である。
また、僕としては、ベンハミンと彼女の恋愛問題はストーリーに関係しない方が断然良いと思うのだが。
カメラの位置が独特であった。カメラが開いたドアの隙間からであったり、二人が話しているシーンでは頭の後から映す、など 
スクリーンの画面の半分以上が闇の中に顔・瞳が映される。
彼が、電話のメモに「Temor」=(怖い)と残していた。彼女に何が怖いのと聞かれた彼は、eとmの間に"a"を書き足した。
これはスペイン語では「Te amore」=「あなたを愛している」と言う意味らしい。
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ロバートは余りに老人過ぎ、妻のメアリーは若過ぎる、これはおそらくミスキャストだろう。
と思ったのだが、調べたら、エレン・バースティンは彼より1歳だけ年下で78歳と言う。
ロバートはアルツハイマー病なのだが、映画がどこまで現実なのか、彼の妄想というか、がよくわからないのはずるい。



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