ペコロスとは、3~4センチ程のタマネギのこと、主人公の頭は禿げていて、彼のあだ名です。
彼の母親がだんだんボケだし、その日常を描いています。
前半は、テンポ良く、コミカルで面白い味を出していたのですが、後半は人情話物になってしまい、面白さが激減しました。
シリアスさを排除してコメディに徹っしたら良かったのに。
記憶がまだらになって行く日常はどんな物なのでしょうか。この恐れは、今日本の高齢者にとって一番深刻な問題では無いでしょうか。
昔から幼児期のことも、青春の思い出もその鮮明さは失われている私ですが、この先どうなるのでしょうか。
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極端な設定で、リアリティは皆無です。
尾崎俊介と一緒に住んでいるかなこは、高校生の時、俊介らに集団レイプされました。
その二人がその後巡り会った経緯と一緒に生活するようになった経過も説得的には描かれていません。
かなこは言います。「あなたが私より幸せになることは許さない。」と。
セックス描写は過激ではありませんが、不要です。
また、一つのショットがやけに長いのです。その必要性もよくわかりません。
おかげでストリーの展開も間延びし過ぎ、2時間近い長い映画となってしまいました。
何か奇をへつらうようで私にはよくわからない映画でした。 【4月14日鑑賞】