先日いんちきアカデミー賞で話題になった、スピールバーグ監督の"リンカーン"とは、別の映画です。
高級車リンカーンを乗り回す弁護士・ミックの話です。
ミックはやり手の弁護士ですが、かなりやばい手腕も使っています。
猟奇的殺人事件の容疑者から弁護の依頼を受けます。
ミックはかつて依頼を受けた無実の被告を有罪にしてしまった経験を持っています。
実は、今度の依頼人は、そのときの真犯人なのです。
弁護士は、職務上知り得た事実を明かせないことを元に真犯人はミックを追い詰めて行きます。
可もなく不可もなしと言った映画でしょうか。
筋が単純すぎました。 【2月4日鑑賞】
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いんちきアカデミー賞と書きましたが、"ARGO"が、アカデミー賞作品賞を受賞しました。
以前にこのブログで感想を書きましたが、映画としては決して第一級とはいえないのにです。
私は、今また改めてアメリカ映画界とアメリカ社会のとてもイヤな面を見ているように感じます。
アメリカの侵略や傲慢さを擁護・宣伝するCIA物や戦争物の映画が大手を振って闊歩しています。
特に、ARGOなどはCIAの活動を大喝采しているのですから。
そのうち国家による「テロ」、ビン・ラ・ディン暗殺の映画もドラマチックに英雄的に描くのでしょう。
もっともらしく戦争の「悲劇・悲惨さ」を少しは描くのですが、
それは侵略・抑圧する側のそれであって、アメリカによって苦しんでいる人々に寄り添っての物では決して無いのです。