まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

土・日きっぷの旅~酒田編

2007年07月11日 | 旅行記B・東北

P7082764酒田駅からレンタサイクルで町のシンボル、山居倉庫に出る。今もJAの倉庫として活用されており、幾重にも並ぶ黒塀の倉庫にケヤキ並木の組み合わせは絵になる。夏の暑さも、この木陰にいる中ではいくらか涼しく感じる。

P7082761それは倉庫の中に入っても同じ。そのうちの1棟を庄内米の資料館として開放しており、コメに関するさまざまな展示がなされているが、倉庫自体の通気性がよいためか、エアコンを入れずとも扇風機で十分涼しく感じられる。ここまでコメの展示をされていれば、「庄内米を食べたいな・・・」と思うものだ。

P7082768資料館の展示や、倉庫で販売されている物産コーナーは充実しているのだが、一つ不満をいうなれば、庄内米をじっくり味わえるコーナーがないこと。いや、米の加工品はあるのだが、銀シャリを食わせる店がないのだ。せっかくの米どころなのだから、そういうのがあってもいいのにな。この後もしばらく酒田の町を自転車で流すが、こう、入りたくなる店が見当たらない。外食するという習慣がないのだろうか。

P7082769_15町の中を抜け、日和山公園へ。酒田は北前船の寄港地として賑わった町だが、その西廻り航路を開設した河村瑞軒の像が港のほうを見やる。その前には北前船の模型もある。

P7082771展望台に上がると、最上川の河口を見下ろすことができる。広い河口には幾艘のも船がもやっており、その前には貨物の酒田港駅。やっぱり、こういう風景って好きだな。まさに交通の拠点であるなとうなるばかり。線路のほうに降りていくとちょうど貨物列車の入れ換えで、DEに牽かれたコンテナとタンク車の混合列車が引込み線にやってきた。

P7082780さて、駅に戻ると「きらきらうえつ」の入線である。観光客だけでなく、地元の人たちにとっても指定席料金はかかるが貴重な足である。当日購入ということであまりいい席ではなかったので、最初から2号車のラウンジカーに陣取る。ここならば窓も広く、ゆったりしたスペースで車窓を楽しむことができる。

P7082779_12号車には飲食物を販売するコーナーがあり、昨年乗ったときには越後と出羽の酒の飲み比べセットなるものを売っていたように思うが、今はその上に目隠しの紙が貼ってある。まあ、列車の中で地酒を飲み倒す人がそうあると思えず、販売をやめてしまったのだろう。

P7082785P7082804鶴岡を過ぎ、三瀬駅のあたりから右手に日本海の姿を見る。日の長い季節なので夕焼けを見ることはできないが、日本海の漁村の風情を丸ごと味わうことができる。幹線を走る列車ゆえに、どこかで徐行でもしてくれればいいのだがそのまま小駅を通過して快走する。うーん、時間があれば窓の開く気動車で走るのもよかったかな・・・。

村上の手前まで沿った日本海とも別れ、村上からは越後平野を行く。ここからはさらにスピードを上げ、酒田から2時間20分ほどで新潟着。まだ明るい時間帯。これあるを見越して「土・日きっぷ」の東京への帰りは新潟からの新幹線の指定席を確保しており、それまでの間、駅前で飲むことにしよう。確か、駅から伸びる大通りから一本入った筋に手ごろな飲み屋がいろいろあったはずだ。オリックス・バファローズも前日に続いて楽天に勝ち、これで今季初の同一カード3連勝となったことだし・・・。

結局常磐線から仙山線、奥羽線、陸羽西線、羽越線、上越新幹線と、土・日きっぷのエリアの北半分を乗り回したことになる。やはりこのきっぷの実力はすごいや。

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