まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

東京近郊大回り乗車・2 東京~千葉

2007年07月22日 | 旅行記C・関東甲信越

P7212999・・・というわけで、まずは亀有5時42分発の常磐線各駅停車で最初の乗り換え駅、新松戸に向かう。始発電車はもっと早いのだが、結局乗り継いで行くうちに待ち時間が生じ、後から出るのと同じことになるので、この時間にしたのだ。JRの線路を名乗ってはいるが、東京メトロの車両とJRの203系というここにしか走っていないという車両が走る常磐線各駅停車。この日やってきたのはメトロの車両だった。土曜の朝ということで、前夜からの朝帰り客がシートのあちこちで眠っている。私も朝帰りにならないように今日のコースをこなさないとな・・・。

P7213000新松戸からは6時01分発の武蔵野線で南下。大回り乗車の旅ではこうした「外環状線」的な路線が距離を伸ばす上でポイントとなりそうだ。こちらは先ほどとは対照的に朝から都心へ向かう人たちが結構いる。西船橋までの乗車。普通、房総半島へ向かうのであればここから総武線の千葉方面に乗り換える、あるいは南船橋まで行って京葉線に乗り換えるのだが、同じ総武線への乗り換えでも6時08分発の三鷹行き。先ほど渡った江戸川を再び渡り、また東京都に戻る。さあ、この辺りから大回り乗車らしくなってくるぞ。

P7213002このまま総武線で御茶ノ水まで行き、陸橋を渡って反対側のホームから6時54分発の中央線で東京へ。この中央線快速用の新型車両も日に日にその数を増やしている。そのうち、201系のお別れ乗車という日もくるのだろうな・・・。

東京駅で一番高い位置にある中央線ホームから、最も遠い京葉線ホームへと乗り換える。東京駅から京葉線に乗るのも久しぶりだが、こんなに遠かったかな・・・。エスカレーターを下り、動く歩道を何本も歩いて。通路にはあのテーマパークのPRが続き、おそらくそこに行くであろう家族連れも多い。今日から学校も夏休みだし。

P7213003ようやく京葉線の乗り場に着き、列車の時間案内を見るが、その中に「7時15分発 特急わかしお1号 安房鴨川行き」というのがあった。特急か・・・。大回り乗車中に特急って乗れたっけか。確か乗れたようなことを先人たちの旅行記に書いていたような。ということで、最低料金の500円で行ける蘇我まで自由席に乗ることにする。さすが特急列車、シートもええの使ってますな・・・・。

地下ホームを出て、新木場の臨海倉庫群を過ぎる。曇ってはいるが東京湾を望むことができる。さすが特急、それらをすっ飛ばして行く。ここで車内改札。若い車掌が切符を確認したり、手際よく特急券を発行する。私のところに来た時、蘇我までの自由席特急券、そして例の「亀有→130円」の乗車券と、これあるを見越して本日の予定経路を記した紙を見せ、「大回りなんだけど・・・」と申告する。

P7213004車掌は紙を見てざっと経路を確認した後、「大回りはわかりました。・・・ですが、優等列車に乗るのはちょっと・・・・困りますね。本か何かで見られたんでしょうが、普通や快速なら全然構わないですが特急に乗るというのは・・・・やっぱり違うんじゃないですかね。次からは気をつけていただけますか」と困ったように言われた。別に乗車券料金を請求するということはなかったが、車掌の言わんとすることもわかる。

そもそもこの「大回り」も、例えば山手線の外回り、内回りどちらで行くかとか、東京から蘇我まで行くのに京葉線、総武線のどちら経由で行くとか、乗客も多いし列車も同じように走っているし、訊くほうも訊かれるほうも煩わしいから「どちらで行っても最短経路で計算しますよ」というルールにしているわけであって、こういう意図的な大回り乗車というのは合法ではあっても、本来のルールの主旨からは外れていると言えるかもしれない。ましてや特急列車は目的地との間を最短で早く結ぶためのものだから、経路通りの乗車券と対応すべきものである。

えー、そういうことがわかった上で、この車掌から経路通りの乗車券を購入するか、大回り乗車を中断したというのであれば話はスッキリするのだろうが、このまま続けることにする・・・・(ってオイ!!)

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東京近郊区間大回り乗車・1

2007年07月22日 | 旅行記C・関東甲信越

東京近郊区間大回り乗車・・・。「大都市近郊区間内のみを普通乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます」(「JR時刻表」ピンクのページより)という規則を拡大解釈し、最低運賃区間で行ける隣の駅に行くのに思い切り遠回りをして行こうという遊びである。これが東京近郊区間となるとかなりの距離を回ることができる。

この規則は昔からあったわけで、汽車旅派の中ではよく知られていたことではあるが、最近の鉄道ブームとやらで(落語にせよ鉄道にせよ、安易に「ブーム」にしてほしくないのだが)広く注目されるようになったとか。別にそれに刺激されたわけではないが、東京に住んでいるうちに一度やってみようということで、21日の早朝に出かけた。

大回り乗車の旅行記が書かれたHPやブログは結構あり、それぞれの方がさまざまなコースで最寄り駅から隣の駅までの大回り乗車を決行しているようだ。今回は私の自宅の最寄り駅である常磐線亀有から、一つ上野寄りの綾瀬までの「130円」で楽しむことにする。ちなみにこの両駅間、普通に列車に乗れば2分、歩いても20分くらいで着く距離である。

ご存知の方も多いだろうが、大回り乗車の際の留意点のおさらい。

ルール上の話として、

1.途中下車できない。

2.同じ駅を2度通ってはならない。

3.大都市近郊区間からはみ出してはならない。

4.その日のうちに(終電がなくならないうちに)完了しなければならない。

あとは、先人たちのアドバイスとして、持参すべきものとして、

1.自分が大回り乗車でたどろうとしている路線図。(車内改札時や、鶴見駅での京浜東北線と鶴見線との乗り換え改札通過時の説明用)

2.食糧。

というのがある。まあ、食糧については駅の立ち食いそばとか、改札内のNEW DAYSとか、最近は「駅ナカ」もあるからさほど心配はしていないのだが、路線図は作成しておいたほうがよいだろう。

ということで、なるべく遠回りになりそうなルートを紙に書き出すとこの通り。

亀有-(常磐線)-新松戸-(武蔵野線)-西船橋-(総武線)-御茶ノ水-(中央線)-東京-(京葉線)-蘇我-(外房線)-大網-(東金線)-成東-(総武線)-佐倉-(成田線)-成田-(成田線)-我孫子-(常磐線)-友部-(水戸線)-小山-(両毛線)-高崎-(八高線)-高麗川-(川越線)-大宮-(京浜東北線)-南浦和-(武蔵野線)-府中本町-(南武線)-立川-(青梅線)-拝島-(八高線)-八王子-(横浜線)-橋本-(相模線)-茅ヶ崎-(東海道線)-大船-(根岸線・京浜東北線)-鶴見-(鶴見線)-浜川崎-(南武線)-尻手-(南武線)-川崎-(東海道線)-品川-(山手線・埼京線)-赤羽-(京浜東北線)-日暮里-(常磐線)-綾瀬

営業キロを足していくと698.4キロとなり、単純に本州3社内の幹線の運賃表にあてはめると9870円・・・。(もし実際にこの経路の乗車券を買うとすると、地方交通線も含まれるので運賃計算キロはもう少し伸びる)これを130円で行こうというのだから、合法とはいえJRからすればおちょくられた気分だろうな。

路線図を見ただけでコースを組んだだけで、時間的に果たして完走可能なのかわからないが、とにかく出かけることにする。Suicaではなく「亀有→130円」の切符を券売機で購入して、いざ出発・・・・。(続く)

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