「年金」が大きな争点といわれる参議院選挙がまもなく公示される。うーん、参議院の議員は6年と任期が長いだけに(そういえば、このたび改選される議員たちって、当選したときはあの「小泉ブーム」の中で当選した人たちだしな・・・・。今でもX JAPAN の「Forever Love」が頭の中に流れるぞ)、それぞれの党派や候補者が「年金」だけでなく、財政再建、格差社会、外交(特に対アジア、ロシア)、安全保障、地方分権、憲法改正・・・・さまざまな問題についてどう取り組むのかをじっくり見極める必要がある。単にマスコミに「年金」と踊らされていたのでは、いつぞやのメディア主導の「郵政選挙」と同じような構図になるのではないか。あの選挙のすぐ後に「郵政」はとっくに過去の問題と化してしまい、その後の衆議院の勢力構図のせいで何がどのようなことになったのか、有権者は気づかないとね。
さて、「年金」ということであるが、このたび私の勤務先でも「確定拠出年金」を導入するということで、その説明会に出席した。そういう制度があるということは聞いていたが、私にも関係する話になったか。
私の勤務先の場合では、将来の「退職一時金」を移管して拠出するというもの。うーん、話を聞く限りでは「将来にわたって会社が積み立てている退職一時金の一部を先にあんたたちにあげるから、後は自分の責任で貯めるなり投資するなり、勝手に回してや」ということである。先に自己資金をあげるから、いざ定年退職時に会社から出す退職金はその分減るということやね。
うーん、聞きようによっては「自分の力で将来受け取れる年金の額を増やすことができる」ということなのだが、このまま勤めたとして定年まで25年以上ある私にはまだピンとこないな。この確定拠出年金の運用方法として、定期預金を利用する、信託銀行を利用して株式を購入する、債券を購入する、あるいはそれらを複合したプランで運用する・・・といろいろあるのだが、元々の退職金支給額の水準に達するにはどれが一番堅いか、あるいは「増やす」となれば何がいいのか、よくわからない。
結局、この制度を受け入れることによって、誰にメリットがあるのだろうか。表向きには本人が一番メリットがあるということなのだろうが・・・。
・・・結局は、信託銀行をはじめとした金融機関にとって一番おいしい話ではないのかな?
だって、従来の退職金・年金の仕組みではおそらく縁がなかったであろう人たちを、しかも若い世代も含めて顧客として取り込めるんだから。これで「投資」ということには縁遠かった若い世代も、確定拠出年金の制度に組み込まれることで「投資」に接することになるのだし。
果たしてどういうことになるのか、分厚いテキスト(というか各社の商品案内)をもらったことなので、しっかり勉強しなくちゃね・・・・。