5月1日からの南九州旅行、日程も今日3日でちょうど折り返し。現在鹿児島中央駅近くのホテルで記事を書いています。今回は本当に天候にも恵まれ、充実した日程となっています。今日の鹿児島は25度を越える夏日。実に暑かったです。
リアルタイムなつぶやきはtwitterで行っていますが、ブログのほうも改めてぼちぼち書いていくことにします・・・。
今回使用した乗車券は「周遊きっぷ」の「鹿児島ゾーン」。今回は日程的にも長く取れるため、遠くに行こうということで早くから南九州を目的地に決めた。人気ローカル線の肥薩線を軸に、そのほかに久しぶりの訪問となるローカル線をめぐろうというものである。宮崎方面を重点的にするか、鹿児島を重点的にするかでいろいろプランニングしたが、久しぶりに鹿児島の街を訪れてみたいなということで、鹿児島ゾーンを選択。
復路は新八代からリレーつばめ~ひかりの乗り継ぎを早々と決めた。往路は当初、2日に早朝に伊丹から宮崎に飛ぶ航空機を押さえていた。ところが、2日の朝が早いのと宮崎上陸後の行程が今ひとつうまくいかないのとで少し迷いが生じた。
そんな中、出発の数日前、たまたま時刻表をめくっていて発見したのが「ドリームにちりん」。そうか、この手があったか。ということで早速「ドリームにちりん」の指定席を電話で押さえにかかる。普通は満席だがグリーン席に空席があったということで確保。航空券の払い戻しに420円の手数料がかかったが、通常料金の航空券に比べ、往復鉄道でかなり費用を抑えることができた。
後は九州までのアプローチであるが、1日の早朝に新大阪を出発することにして、久しぶりの山陽新幹線ということもありのんびり「こだま」を選択。「こだま」なら、GWの乗車率100何%とかいうのは関係ないだろう。
ということで、1日早朝の新大阪駅に現れる。6時の始発の時間であるがすでに多くの乗客が改札からホームに向かっている。特に東海道・山陽とも「のぞみ」が発着するホームには自由席を中心に行列ができている。
その一方で、これから乗車する「こだま729号」博多行が待つ20番線は閑散としている。何だか別世界のようである。
「こだま729号」はかつて「日本最速の時速300キロ」を出した新幹線JR西日本のエースともいえる存在。それがいつしか東海道からは働き場を終われ、今では「のぞみ」として走ることもなくなり、編成も8両に縮められて細々と「こだま」で働いている。かつての豪速球投手がいつしか中継ぎの目立たないところで登板しているようなものか。
私の乗った車両も10人といない乗客で発車。窓側の席に座り、丸まった車体、窓側では天井に圧迫感をおぼえる乗り心地を久しぶりに楽しむ。やはりこういう構造が乗客にあまり評判がよろしくなかったのだろうか。
新神戸、西明石、姫路と停まっていき、相生で最初の追い抜かれ。500系が抜かされるシーンというのも何だか時代を感じてしまう。
岡山着。ここで下車する。実は後続の岡山始発の「こだま733号」が、時刻表によれば「4両編成」とある。ということは、今や見ることも珍しいであろう100系の4列シートに乗車できるということだ。これを目当てにして岡山で一度下車したというわけである。
・・・ところが、一度ホーム下に降りて再び上がってみると、そこにいたのは先ほどと変わらない500系の姿。何でも、今日はGWで利用客の増加が見込まれるからというわけか、車両を変更したのだという。なるほどね・・・・。そうとわかっていれば先ほどの列車にそのまま乗っておけばよかったかなと思うが、仕方がない。
ならばということで、ガラガラなのをいいことに2列シートの前の席を回転させてボックス席を作り、これでゆったりしていくことにする。空は快晴、のんびりと走るスタイルは鈍行列車のそれを思わせる。このところ、ローカル線でも使用車両の変化と人気による乗客増でなかなかできない芸当である。
この後、各駅でどんどん後の列車に抜かされる。徳山だったかでは、早朝6時に品川を出発した「のぞみ」にも追い抜かれる始末。いったい何をやっているのやらと思うが、これも鈍行ならではの楽しみ(写真は東広島駅)。
広島到着前にはマツダスタジアムの雄姿も見える。今や広島にやってくる旅行客が目にする最初の名所である。デーゲームで広島対中日戦が行われるとあってグラウンド上ではウォームアップをするカープの選手の姿も見えた。残念ながらこの日のカープは中日に完敗してしまったそうだが・・・。
小倉では次の博多まで急ぎで向かう乗客が結構乗ってきて、終点を前に一番の賑わいを見せた「こだま」も終点。途中1本落としたことも含め、5時間あまりの乗車となった。でもそんなに退屈する感じはなく、音楽を聴きながらちょっと飲みながらのんびりと過ごすことができ、リラックス感が味わえた。この後の旅行も楽しいものになるかなという予感がしてきたものである。
さて新幹線から「ドリームにちりん」に「乗り継ぎ」扱いルートのため、乗車券は小倉~博多が別払いとなった。しかし特急券は「同額ですから」と言われて追加なしであった。「ドリームにちりん」といっても小倉を出るのは深夜0時前である。それまでの日中の時間をということで、わざわざ博多まで乗り越して、こちらも5年ぶりくらいとなる福岡のスポットに向かうことにする・・・・。(続く)