うーん、いずれはこういう事態になるかと思っていたが、そうなってしまったか。
ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪問。日本政府はそのことに事前に抗議していたようであるが、結局それを止める術がなく上陸ということになった。これってどうなんだろう。本来国後が日本の領土なればそれは不法な入国ということになるんだろうが。でも、誰にも止められないんでしょうね。
民主党への政権交代以降、「この国はどこに向かうんだろうか」という不安がつのる。沖縄の基地問題では日米関係を危うくし、尖閣諸島での日中関係、これはもう昔からずっとの日韓関係、拉致問題が一向に進展しない日朝関係。そして今回の日露関係である。この既成事実で、北方領土問題というのは何マスも後退してしまった感じである。
今回のメドベージェフ大統領の動きは中国との「共闘」との見方も強く、南の尖閣諸島に続いて北の北方領土を我が物にして、これをまず第一歩として数百年後には「ロシアと中国の国境をナゴヤあたりで引こうか」とでも言わんばかりである。
首相支持率の世論調査というのが新聞であったが、菅内閣の支持率は40%に急落。「内閣を支持できない理由」というのがあるが、これまではたいてい「景気対策がよくない」「政治とカネの問題」とかいうのがその大きな理由であったが、ここに来て「外交・安全保障問題の取り組みを評価しない」というのが理由のトップにきたとか。
かつて、鈴木宗男と佐藤優という、ある面から見れば極悪非道の評価を受けている人たちの書いたものを読んだことがあるが、今にして思えばこういう人たちがいたからまだ日本外交はそれなりに回せていたような感があったものが、舞台から消されてしまって以降どないもならんようになったんとちゃうか?ってなことになったような気もする。
本当にこの国はどこに行くのだろうか。
日本への観光客を増やそうというキャンペーンをやったり、テレビで日本文化大好き外国人を取り上げるのもいいが、何と言うのかな、世界と対等に渡り合えるリーダーシップというのがほしい。もはや「毅然とした態度」というのではなく、もう一歩先に踏み込んだ対応や行動が必要ではないだろうか??