11月3日は文化の日、空気はややひんやりするものの快晴である。
文化の日ということで何かアートを・・・ということを前の記事に書いたが、ネットでふとしたイベントがあるのを見つけたので出かけることに。
まず向かったのは中之島。日本銀行や中央公会堂といった歴史的建造物を眺める。これも芸術の秋か、建物を写生する人の姿が結構見える。中之島という大阪を代表する散策スポットにあって立派な建物である。
ここでは結婚式もできるようで、ちょうど新郎新婦が記念撮影を行っていた。こういう歴史的建造物での挙式というのも後々まで印象に残ることだろう。いつの日になるか全く予定はないのだが、仮にそういう機会があればこういうところで行うのもいいかなと思ったりする。
一旦大川沿いを歩き、天満橋まで行く。ここでしばらく京阪電車の行き交う景色を眺める。
そして再び歩いて戻ったのは京阪中之島線のなにわ橋駅。実はここが目的のスポットである。地下1階のコンコースにあるのが「アートエリアB1」。アートや「知」をテーマにさまざまなプログラムを実施し、駅をコミュニケーション空間として展開するというものである。
ちょうど行われていたのが「鉄道芸術祭 Vol.0」。鉄道をテーマとした芸術祭ということで、駅のコンコースという場を利用してさまざまな展示を行うというもの。ただ「Vol.0」というタイトルにもあるように、キックオフイベントであり、まずは今年開業100周年を迎える京阪電車にちなんだ展示である。
展示コーナーでは鳥瞰図による沿線パンフレットを拡大展示したり、京阪電車の歴代の車両のイラスト、そして駅の昔の様子を撮影した写真をあしらった幕が飾られている。
うーん、鉄道の展示としては面白いところだが、これが「芸術」かと尋ねられればどうかなと思う。ただ、駅のコンコースということでふらりと訪れて、ちょっとのぞいてみるということでは面白い空間かと思う。今回のキックオフイベントをきっかけとして、今後は鉄道をモチーフにした絵画や彫刻などの芸術作品が発表されるのを期待したいものである。