まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとりの旅」2014春・1-1

2014年04月13日 | 鉄道企画もの

Dscn6206 「カード1枚、春三日」。今年もまた「スルッとKANSAI3dayチケット」の発売時期である。そうなると、このところのライフワークとは言わないが、関西のあちこちの駅巡り、町歩きの楽しみ方にしている「サイコロしりとりの旅」の再開である。

前回までの様子はこちら 。南海本線の鳥取ノ荘から京阪の宇治と続くところで、まずは宇治を目指す。

淀屋橋から京阪特急のダブルデッカー車に乗る。京阪の特急といえばこの春には京橋~七条がノンストップという往年の運行形態による「洛楽」という臨時列車が出る。以前の私鉄特急とか国鉄~JRの新快速といえばこうした「ノンストップ」というのが売りだったが、最近は途中の主要駅に停まるケースがほとんどである。乗車機会を増やすこともあるし、車両の性能もよくなり途中停車でもロスタイムがほとんどなくなったこともあるだろう。この特急も宇治線の起点である中書島に停まり、宇治へのアクセスは良い。

Dscn6208 Dscn6210 京阪宇治の終着駅に到着。コンクリート打ちっぱなしのコンコースを抜けて外へ。ちょうど天候もよく、朝から観光客の姿も目にする。

Dscn6214 目の前は宇治川、宇治駅のすぐ上をJRの奈良線の線路が走っており、一瞬JRの駅かと錯覚してしまう。

Dscn6216 宇治川を渡り、紫式部の像に出迎えられる。源氏物語の終章「宇治十帖」の舞台となったところである。源氏物語のミュージアムもある。ただ今回は時間の関係もあり源氏関係は省略することにして、世界遺産にも登録されている平等院を散策スポットとする。

平等院鳳凰堂は1年半に及ぶ修復を終え、この4月から内部拝観を再開した。それを見たいがために春の訪問ということにしたのである。まず入口で、庭園と鳳翔館の料金を支払う。「鳳凰堂の内部の拝観料は、中の窓口でお求めください」とある。内部は何年か前、修復前に見たことがある。確か定員制で、時間を決めての案内だったはずだ。

すでに行列ができており、係の人が行列の人たちに「何名ですか?」と聞いて回る。それがちょうど私の前で止まる。まだ8時半を回ったところなのに、「ここまでが9時20分のご案内、こちらのお客様からは9時50分のご案内となります」と言われる。うーん、いくら行き当たりばったりのサイコロ旅でも、その時間待ちはなあ・・・。まあ、鳳凰堂は建物の外観を楽しむこととして、列を離れる。

Dscn6219 Dscn6223 Dscn6231 Dscn6226 その外観、柱や扉を赤茶色の顔料で塗りなおし、平安の建立当初の姿に近づけた。思わず「ほ~お~」とうなってしまう。多くの人がカメラを向ける。ちょうど枝垂れ桜が咲いており、それとの組み合わせもいいものである。

この後鳳翔館を見学し、平等院拝観を終える。次なる目的地は宇治の「じ」または「し」で始まるところで、これまで選択肢に上がったその次の駅たちが並ぶ。

1.白鷺(南海高野線)・・・中百舌鳥の次。

2.白庭台(近鉄けいはんな線)・・・おそらく最近開発された住宅街。

3.白浜の宮(山陽電車)・・・姫路に入ったところ。結構長距離移動となるなあ。

4.新石切(近鉄けいはんな線)・・・石切神社には以前「石切」で下車した時に参拝。

5.新伊丹(阪急伊丹線)・・・終点の伊丹の一つ手前。

6.新今宮(南海本線)・・・新世界に出向くか。

・・・とりあえずは西に向かう駅ばかりである。白浜の宮はいくらなんでも長距離移動となる。新今宮が出れば昼食は串カツで決まりだが、さてどこになるか。

阿弥陀如来のお告げとも言えるサイコロの出目は・・・・「1」。堺市ということで、まあまあ、この次にどこに行くにしてもそれなりの時間で動けるところ。

Dscn6237Dscn6238 帰路は夢の浮島を通って宇治川の対岸に渡り、宇治茶のペットボトルを買い求めてから駅に戻る。暑くなく寒くなく、穏やかな天気の中での散策である・・・。

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