私鉄駅めぐりの続き。
山陽電車の月見山に降り立つ。駅周辺は住宅や商店が密集しているが、ここの最寄スポットである須磨離宮公園へは「バラの小径」を歩いて10分ほど。ゆるやかな坂を上り、高台に至る。
もう夕方であり「17時までなんですが、よろしいですか」と確認されて入園。この須磨離宮公園は、もともと寺だったのを大正時代に買収して離宮として開かれたところ。今はマンションやビルが立ち並ぶが、当時は今以上に海の眺めも美しかったことだろう。戦後は神戸市に下賜され、現在の天皇陛下の皇太子時代のご成婚記念事業として、本格的な公園として整備された。
公園のメインはこのあたり。バラ園で有名らしいが、この時はさすがに開花時期には早すぎた。ただ通りの両側にチューリップが咲き誇っており、鮮やかな赤が印象的である。
石段を上がると展望台である。こちらからの眺めもなかなかのもので、この日は気温も高めだったが涼しげな風が吹き渡り心地よく感じる。
そして、この景色を眺めながらのサイコロである。月見山の「ま」からであるが、だいぶこの文字もネタが詰まってきた。
1.丸山(神戸電鉄)・・・湊川から鈴蘭台にかけての勾配の中の駅。先ほど通って来た。
2.舞子公園(山陽電車)・・・明石海峡を望むところ。
3.牧野(京阪本線)・・・大阪の北東端にあたる。
4.松塚(近鉄大阪線)・・・この企画、奈良県にはなかなか行くことがないなあ。
5.松ノ馬場(京阪石山坂本線)・・・一気に琵琶湖のほとりへ。
6.的形(山陽電車)・・・さらに西へ。
さらに西に向かうか、一気に東に戻るか。松ノ馬場となると次に繰り越しにしようか。ということで出たのは・・・「2」。おおっと、舞子公園。ここからだとベストの選択である。
今度は阪神車両の直通特急に乗り、須磨の海岸を眺めながら舞子公園へ。ここでの訪問スポットとなるというまでもなく明石海峡大橋である。そろそろ日が傾く中、大橋のたもとまで歩く。観光バスで訪れた団体客やら、中国、東南アジア系の外国人観光客の姿も見える。その一方でのんびりと釣り糸を垂れる人も。しばし、海峡の風情を楽しむ。
大阪から西へ向かう時には明石海峡大橋はどうしてもチェックしてしまう。今回、その最寄駅に来ることができた。宇治~白鷺~木津~月見山~舞子公園と、東からほぼ順当に西に来て、関西を代表するスポットの一つにたどり着いた。何だかでき過ぎである。
さて、舞子公園の次だが、「ん」で終わった場合は「あ」で始まる駅から選ぶことになる。「あ」のリストは、
1.浅香山(南海高野線)・・・大和川のほとり。
2.芦原町(南海汐見橋線)・・・芦原橋のあたりも通勤ルートではあるが、下車したことがない。
3.芦屋(阪神本線)・・・こういうところも選択肢に入ってきた。
4.芦屋川(阪急神戸線)・・・こっちは山側(余計に高級エリア)。
5.飛鳥(近鉄吉野線)・・・また、文化遺産を見学しよう。
6.穴太(京阪石山坂本線)・・・結構遠くなる。
時間的には次回に繰り越しとなるところだが、芦屋か芦屋川となるとどうせ帰る途中だから降りることにしよう。
そして出たのは・・・「1」。浅香山である。次はここから再開とする。春の「スルッとKANSAI3dayチケット」は5月11日までが有効期限。あとの2回は連休中での実施ということになるかな・・・?