つい先日まで「STAP細胞」を巡る報道にうんざりしていたのだが、このところのニュースは今度は韓国での旅客船沈没事故ばかりである。隣国の出来事をそこまで連日連夜、生中継を出して報道するまでのことかなとも思う。何か起これば熱にうなされたように連日連夜報道し、次の出来事が起これば今度はそちらばかり取り上げる。「視聴者が望んでいる」と言われればそうなのかもしれないが、いつまでもそういう熱しやすく冷めやすい報道というのはいかがなものだろうか(その割には、物事の本質に迫った、核心を突いたことは出てきていないのだが)。
さて、拙ブログでも先日「長距離フェリーに乗りたい」ということを書いた。ただこういう事故のことを見ると、改めて船と言うのは「板子一枚下は地獄」の世界なのだなと思う。だからこそ、万が一の事故が発生した場合の正しい判断や脱出、救助が大切であり、船員もそのことは当然認識しているはずである。だから乗客は安心して乗船できるというもの。
それが今回の事故では、船長や船員がそのようなことをせずに我先に脱出したとか、救助隊も十分機能していないとか、果ては政府高官や大統領へ批判の矛先が向くとか(まあいずれ何だかんだ言ってその矛先は日本に向かうのだろうが)。人間、最後は自分が大切だから本能的にそのような行動に走ってしまったのだろうが、ここまで来ると、彼の国の「職業倫理」というのはどうなっているのかと疑問に思う。
今は一人でも多くの方が見つかることを祈るばかりだが、原因の究明、そしてそこから得られる教訓というものをきちんと出し、このような海難事故が起こらないように願うことである。
やはり、船旅はしてみたいしね・・・・。