まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

福井へ(・・・ただし寝坊)

2016年01月02日 | 旅行記D・東海北陸
「やってもうた・・・・」

31日の朝、目覚めて時計を見た時にそう思った。この時間なら湖西線に揺られているはずのところだが・・・・。

この年越しは福井に行く。別に乗り継いでその先遠くに行くわけではなく、福井を中心に定番ところを回るだけなので、寝坊したから大きなダメージになるわけではない。ただ、乗る予定にしていた列車からおよそ3時間は遅れるということで、その分滞在時間が短くなる。日の短い季節にこれは痛い。

原因は前の晩。忘年会ということで、大学時代のアルバイト仲間が集まっての飲み会。同級生とか、クラブ・サークルの先輩後輩の集まりではなく、アルバイト仲間が20年経っても集まるのはすごい。これも当時のアルバイトリーダーのMさんが今も幹事役として声がけをしているおかげで、特に今年は下の世代も含めて12名の大所帯。

翌日の早朝に出発するからその辺は調整しなければならないのだが、そこは会社の飲み会とは違って気が緩んだのだろう。本当の「忘年」会になってしまった。次に気づいたのが朝に目覚めた時ということで・・・これはいけない。

慌てて支度して出発。大阪駅まで来て、次に乗るのは9時15分発の新快速敦賀行。当初乗る予定だったのが大阪6時21分発の快速だったから、3時間近くの遅れである。ただ乗り換えなしで敦賀まで行けるのはまだ良しとする。穏やかな空模様で、琵琶湖も光って見える。

大阪を出た時は12両あった列車も近江今津で8両を切り離す。敦賀まで行くのは前の4両で、後ろの方から走って乗り継いで来る客も結構いる。

11時15分、敦賀到着。次の列車まで少し時間があるので一旦改札口を出る。前に来た時は駅前の工事が行われていたが、ロータリーも整備されたようである。

敦賀は大陸への玄関駅としての賑わいを見せた町であるが、最近では「人道の港」としてのPRも盛んである。先日映画にもなった杉原千畝が発給した「命のビザ」を持ったユダヤ人たちが上陸したのが敦賀である。シベリアからウラジオストクを経由すると、その先に行きつくのは国際航路も出ていた敦賀ということになる。今回は通過するだけだが、敦賀はJRの「関西1DAYパス」でも来ることができるので、他のスポットと合わせてまた歩いてみたいものである。

次の福井行は2両編成。立ち客も出るほどである。北陸トンネルを抜けて嶺北地方に入るが、雪の気配は全くない。たださすがに雲が立ち込めてきた。何とか持ってくれるといいのだが・・・。

12時47分、福井に到着。JR利用はここまでである。帰省客で賑わっており、帰ってきた人たちを出迎える家族の姿もあちこちで見られる。ともかく昼食ということで「今庄そば」のスタンドに向かうが、ここも行列である。丼を店の外に持ち出す人もいる。北陸に来たのだから昆布を食べようと、とろろそばを注文したが、出てきたのは昆布ではなく芋のほうのとろろ。昆布は別にトッピングとして小さく出ていたので私の勘違いだが、それでも美味しくいただく。

この後はどうするか。福井の名所ということで、えちぜん鉄道に乗って芦原温泉、東尋坊、三国港方面に向かうことにする。3時間前に来てもおそらく同じところを回る選択をしただろうが、滞在時間が違う。ということで、隣接するえちぜん鉄道の乗り場に向かうと・・・。
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