まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

北海道新幹線開業間近

2016年03月22日 | ブログ
今週の26日に、北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が開業する。ついに北海道にも新幹線ということで、旅番組も放送されたりしている。合わせて、先日廃止された寝台特急カシオペアや急行はまなすの最終列車のこともやっていた。はまなすと日本海には乗ったことがあるが、ついに北斗星、トワイライトエクスプレス、カシオペアに乗ることはなかったなあ・・・。

元・JR全線乗りつぶし達成者としては、新幹線に一度乗ってみたいものである。ただ、新幹線の往復というのも芸がないので、帰りは津軽海峡をフェリーで渡るとか、日本海側を特急や第三セクターを乗り継いで見るとかの方法で、新幹線で感じる速さと、その他の手段で感じる日本の広さを実感してみたい。

その北海道新幹線だが、開業した時点で赤字と言われている。開業と言っても、青森から函館までの部分開業で、東京便は一日10往復である。収入には限りがある。また、新函館北斗駅から函館駅へはシャトル列車で15分ほどかかる。所要時間も4時間ということで、これでは航空機のほうがトータルでも速いという。北陸新幹線の金沢開業とは事情が違うようだ。

気になるのは、4時間を切れない理由を、青函トンネルを走る貨物列車のせいにしている一部の論調である。トンネル内ですれ違う時の風圧が貨物列車に影響するから、新幹線の速度を下げざるを得ない・・・というもの。でも、こうなることは早くから想定されていたことである。ならば、他に手立てはなかったのか。青函トンネルをもう一本掘るとか、コンテナ列車をもっと強固なものに改良するとか。まあ、赤字だろうが何だろうが、新幹線さえできてしまえば、それを誘致し、開業に携わった人たちにとっては名誉なことであるが、その後のケアについては関心がなく、どうでもいいことだ。

新函館北斗駅がなぜあのようなイビツな場所なのかということは、ゴールが札幌であることを考えればすぐにわかる。札幌に最短距離で走るなら、直線で函館線と交わるところで十分なのである。あくまで通過地点。

今さらどうにもならないが、北海道の中心が札幌なら、とりあえず札幌から函館に向けて造ればよかったのにと思う。青函トンネル、あるいは東京~函館の移動と、札幌~函館の移動なら、後者のほうが多いのでは。まずは札幌~函館としておけば、その間に青函トンネルや貨物列車の改良を考え、実現する時間があったのでは。

まあ、まずはこれを足掛かりに。後は頑張り次第。関西にとっては、北陸新幹線がこの先どう延びてくるかのほうがきがかりである・・・・。
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