新西国三十三観音霊場めぐりの第三回は、兵庫県の三木市にある26番の伽耶院(がやいん)と、小野市にある客番の浄土寺。それぞれ鉄道なら神鉄粟生線の緑が丘と小野が最寄り駅である。前回に続いての神鉄利用で、まあ、存続に揺れる粟生線に乗るのも応援の一つである。後はどちらから行くかというところだが、ここは神鉄の順路通り、緑が丘からバスで伽耶院を目指すことにする。もっとも、バスの本数が限られており、事前に確認する必要がある。
そんな中で、「駅から歩いたらどうなるのか」という興味が出てきた。札所めぐりと合わせて「もう一品」というのを探す中で、神鉄粟生線の活性協議会お薦めのウォーキングコースのページというのがあり、ちょうど緑が丘駅から三木市東部のスポットを歩いて伽耶院をめざすというのがあった。三木総合防災公園から、志染の石窟、御坂サイフォンなどをめぐる約8キロの道のり。伽耶院をはじめ、いずれも初めて聞く名前ばかりだ。三木市といえば町の中心部の三木城と周辺の旧い町並みや、かつての三木鉄道の跡は訪れたが(後は会社のゴルフくらい)、先に挙げたところは、地元の人でなければこういう時くらいしか行くこともないだろう。というわけで、最近歩き不足ということもあり、 ウォーキングコースに挑むことにした。その分、朝早く出なければならなくなったが、午前中にはお参りまで済ませることができるだろう。
朝の8時に粟生線の緑が丘駅に現れる。駅のすぐ東は神戸市西区だが、このエリアから三木市である。駅はホーム一本だけの簡易なもの。
しかし、駅前には駅より広いバスのロータリーがあり、各方面のバスが出ているようだ。そんな中、観光バスタイプの車両が着き、それなりの数の客を乗せていく。ここは三宮からの直通バスが出ており、所要時間や運賃は神鉄とさほど変わらない。さすがに本数は神鉄のほうが多いが、バスの存在は粟生線にとって強敵で、これが経営を苦しくさせた一因と言える。
駅前は住宅地、商店街が広がるが、家もゆったりした造りの一戸建てが多い。地図を見ても、緑が丘と隣の青山地区は計画的に住宅地として開発されたことが伺える。そんな中で、イオンやダイキといった大型店舗を持つ。先ほど、三宮行きの急行バスのことを書いたが、こうした町の人たちの日常の移動手段はクルマがメインだろう。
駅から町並みを歩くこと30分で、総合防災公園に続く遊歩道に出る。クルマだけでなく自転車も走行できないので、地元の人たちの散歩コースである。住宅開発はしたがこの一角は自然を残したという感じである。
そんな山道を抜けて見えたのは、この広大な光景。ここから先が三木総合防災公園である。この公園は県立で、阪神・淡路大震災を契機に整備されたものという。普段はスポーツを中心に楽しめる公園であるが、緊急時には物資や機材の集約地点として、あるいは避難者の受け入れ施設として機能するという。ちょうど兵庫県の中央部に位置することもある。
その中のある不思議な建物。半分は芝に覆われていて、秘密の要塞のようにも見える。これは「ブルボン ビーンズドーム」というもの。中はテニスコートである。中には入らなかったが、しっかりした観客席もあり、テニスの国際試合も行われるという。なるほど、朝から訪れる人の多くがラケットのバッグを肩にかけている。他にも、川を挟んだエリアには陸上競技場、サッカーコート、野球場もあるし、公園全体がジョギング、ウォーキングのコースである。ないのはゴルフ場くらいだが、そこは市内に多数のゴルフコースがあるということで・・・・。
ビーンズドームを展望できる一角を歩くと、「どっこいさん」というスポットに出る。横穴式石室を備えた墳墓が安置されている。元々はこの公園の近くにあったのが、公園の整備にともなって道路も改良されるということで、ここに移されたという。この墳墓の石室の石とも蓋をする石ともされているが、地蔵が彫られている。「どっこいさん」とは、道端によくある道祖神の呼び名が訛ったものらしいが、ここに彫られた六地蔵が祀られていたそうだ。その地蔵も長年の風雪でかき消されていて、見ようによっては、ワインかビールの瓶が並んでいるようにも見える。
・・・ここまで書いて記事が長くなった。まさか、伽耶院にたどり着く前の記事が、二つに分かれるとは思わなかった。ダラダラ書くのもしんどいので、この先の道は次の記事にて・・・・。
そんな中で、「駅から歩いたらどうなるのか」という興味が出てきた。札所めぐりと合わせて「もう一品」というのを探す中で、神鉄粟生線の活性協議会お薦めのウォーキングコースのページというのがあり、ちょうど緑が丘駅から三木市東部のスポットを歩いて伽耶院をめざすというのがあった。三木総合防災公園から、志染の石窟、御坂サイフォンなどをめぐる約8キロの道のり。伽耶院をはじめ、いずれも初めて聞く名前ばかりだ。三木市といえば町の中心部の三木城と周辺の旧い町並みや、かつての三木鉄道の跡は訪れたが(後は会社のゴルフくらい)、先に挙げたところは、地元の人でなければこういう時くらいしか行くこともないだろう。というわけで、最近歩き不足ということもあり、 ウォーキングコースに挑むことにした。その分、朝早く出なければならなくなったが、午前中にはお参りまで済ませることができるだろう。
朝の8時に粟生線の緑が丘駅に現れる。駅のすぐ東は神戸市西区だが、このエリアから三木市である。駅はホーム一本だけの簡易なもの。
しかし、駅前には駅より広いバスのロータリーがあり、各方面のバスが出ているようだ。そんな中、観光バスタイプの車両が着き、それなりの数の客を乗せていく。ここは三宮からの直通バスが出ており、所要時間や運賃は神鉄とさほど変わらない。さすがに本数は神鉄のほうが多いが、バスの存在は粟生線にとって強敵で、これが経営を苦しくさせた一因と言える。
駅前は住宅地、商店街が広がるが、家もゆったりした造りの一戸建てが多い。地図を見ても、緑が丘と隣の青山地区は計画的に住宅地として開発されたことが伺える。そんな中で、イオンやダイキといった大型店舗を持つ。先ほど、三宮行きの急行バスのことを書いたが、こうした町の人たちの日常の移動手段はクルマがメインだろう。
駅から町並みを歩くこと30分で、総合防災公園に続く遊歩道に出る。クルマだけでなく自転車も走行できないので、地元の人たちの散歩コースである。住宅開発はしたがこの一角は自然を残したという感じである。
そんな山道を抜けて見えたのは、この広大な光景。ここから先が三木総合防災公園である。この公園は県立で、阪神・淡路大震災を契機に整備されたものという。普段はスポーツを中心に楽しめる公園であるが、緊急時には物資や機材の集約地点として、あるいは避難者の受け入れ施設として機能するという。ちょうど兵庫県の中央部に位置することもある。
その中のある不思議な建物。半分は芝に覆われていて、秘密の要塞のようにも見える。これは「ブルボン ビーンズドーム」というもの。中はテニスコートである。中には入らなかったが、しっかりした観客席もあり、テニスの国際試合も行われるという。なるほど、朝から訪れる人の多くがラケットのバッグを肩にかけている。他にも、川を挟んだエリアには陸上競技場、サッカーコート、野球場もあるし、公園全体がジョギング、ウォーキングのコースである。ないのはゴルフ場くらいだが、そこは市内に多数のゴルフコースがあるということで・・・・。
ビーンズドームを展望できる一角を歩くと、「どっこいさん」というスポットに出る。横穴式石室を備えた墳墓が安置されている。元々はこの公園の近くにあったのが、公園の整備にともなって道路も改良されるということで、ここに移されたという。この墳墓の石室の石とも蓋をする石ともされているが、地蔵が彫られている。「どっこいさん」とは、道端によくある道祖神の呼び名が訛ったものらしいが、ここに彫られた六地蔵が祀られていたそうだ。その地蔵も長年の風雪でかき消されていて、見ようによっては、ワインかビールの瓶が並んでいるようにも見える。
・・・ここまで書いて記事が長くなった。まさか、伽耶院にたどり着く前の記事が、二つに分かれるとは思わなかった。ダラダラ書くのもしんどいので、この先の道は次の記事にて・・・・。