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その中で、小野市の「らんらんバス」というのを見つける。普段は小野駅や市の中心部(駅から市役所までも歩けば結構かかりそう)と市内の周辺を結ぶ便が日に何本か走っている程度だが、日曜日は観光コースという設定で30分~60分おきに走っている。便によってはボランティアガイドも乗務し、浄土寺などの見所では下車して観光ガイドをして、また1時間後の便に乗る・・・というモデルコースもある。
次の13時発の便がそのガイドコースとのことだが、ガイドが付くとお勤めができなくなるかなという気がする。また、朝から歩いた勢いで、浄土寺までの4キロならそのまま行くかという気持ちである。13時まではまだ時間もあるので、イラストマップだけもらって歩き出す。
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正面に浄土堂が見えるが、境内には右手に回り、石段を上がる。上がったところに二人のご老人がいて、「どちらから来られた?」と尋ねられる。お揃いのジャケットを来て、首から名札をぶら下げている。なるほど、この方々がバスに乗務するガイドか。ただ他に観光客らしき人はいない。「次のバスに乗るので少ししか時間はないですが、よかったら案内しますよ。私らボランティアでやってますので」と。客一人にガイド二人は恐れ多いと思うが、せっかくのお申し出なのでお受けする。お勤めはまた後ですればよいか。
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「では、中に入りましょう」ということで、靴を脱いで上がる。入口に机を置いただけの受付があり、拝観料を払う。朱印もここで受け付けるとのことで、納経帳を先に預けておく。
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「座って見てください」とうながされる。「阿弥陀さんの視線を感じるでしょう」と言われる。確かに、立ったままよりは座ったほうが、阿弥陀如来が天上から救世のために下りようとしているとか、上から見守ってくれているという感じがする。それぞれの足元には雲があしらわれている。「この角度だと、ちょうどお堂の外から拝んでもいい感じです」と。
また、本尊はたいてい建物(部屋)の奥に祀られることが多いが、この阿弥陀三尊は建物の中央にあり、後ろは格子で日の光も入ってくる。これは計算されたことで、格子がある西側から入る日光が床に反射し、阿弥陀三尊を照らす。これが、はるか西にあるという極楽浄土を演出するというものだ。また、お堂の中心に立っているのは、信者たちが阿弥陀如来の周りをぐるぐる回りながら念仏を唱えることがあったという。よく考えられた構造である。
構造と言えば建物もそうで、梁や柱の配置も、力学的に非常によく練られたものだという。先の阪神・淡路大震災では小野市もかなり揺れたそうだが、浄土堂はびくともしなかったという。阿弥陀三尊も基礎を地面に置いていたから倒壊することもなかった。
「そろそろバスの時間なので」と、ガイドのお二人とはお別れ。その頃にはクルマで来たとおぼしき参詣客も何組かいた。堂内には録音テープによる案内もあるが、ガイドから直接お話をいただけたのは思いがけないことで、なかなかよかった。
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一通り見て、コミュニティバスの観光コースの見処は他にもあるのだが、一本後のバスでもう駅に戻ろうと思う。・・・とその前に、次に訪れる札所決めのくじ引きとサイコロである。
1.京都市街(誓願寺、大報恩寺)
2.龍野(斑鳩寺)
3.阪急宝塚線(萩の寺、満願寺)
4.大津(立木山寺)
5.高野山(宝亀院)
6.六甲(天上寺)
今回も広域な選択肢が出る。四天王寺の次が加西、三木、小野と播磨の国が続いているので、次あたりは東のほうに行ってみたい。で、サイコロは・・・6。摂津の国であるが、またしても兵庫県である。まあ、新西国の半数が兵庫県にあるから仕方ないのかもしれないが。摩耶山・・・あの夜景の名所か。
駅に戻るためバスを待っていると、先ほどのガイドの一人がやって来た。てっきりお二人で一本前に乗ったのかと思ったが。西国、新西国を回っていることを話すと、「ここは(播州)清水寺と一乗寺の間ですから、それで立ち寄る方も多いですよ」とのこと。やってきたバスは他に客はおらず、ガイドと二人乗っていると、広渡廃寺のバス停から、もう一人のガイドが一人の客とともに乗ってきた。この日がたまたまそうだったのかもしれないが、観光コースの利用客はこんなものか。もう一人の利用客は、何とこの先の粟生駅から歩いて来たのだとか。たまたま広渡廃寺の歴史公園に出たところで、ガイドに会ってしばらく案内されたそうだ。
広渡廃寺は、浄土寺の薬師堂の薬師如来が元々祀られていたところで、奈良の薬師寺式の伽藍があったという。今は歴史公園として整備されているが、あまり見学者もいないようだ。
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