まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

青春18日帰り周遊へ

2017年01月21日 | 旅行記E・関西
年明けからこの前まで半月以上四国八十八所めぐりのことを書いていた。人によっては、半月間ずっとほっつき歩いていたかのような感想を持つかもしれないが、結局は3日間の出来事である。

年始は元日夜に帰宅し、2日は地元藤井寺の葛井寺参詣やら実家での家族での食事会となる。そして3日は1日空くということで、青春18きっぷを使っての日帰りのお出かけとする。ただ、明確にどこに行こうと決めているわけではない。東のほうは年末に浜松まで行ったので、別の方向を目指したい。

そんな中で朝の6時に大阪駅に現れる。ここからどの列車に乗るかだが、ここでやはり頼りになる?のはサイコロである。ここはサイコロで乗る列車を決めよう。番線の小さい方から、

1、2・・・6時09分発篠山口行き(篠山口で福知山行きに連絡)

3、4・・・6時25分発姫路行き

5、6・・・6時21分発米原行き(京都で近江今津行きに連絡)

として、山陰、山陽、北陸のいずれかを目指す。この年末年始はどこも天候が穏やかで、列車で行く範囲なら雪の心配もなさそうだ。一応雨に備えて傘は入れているが。

そこで出た目は「2」。ということで4番乗り場から出る篠山口行きに乗る。3日に大阪を発つ人も少ないようで、8両ガラガラで出発する。外はまだ暗く、三田あたりからようやく明るくなってきた。

篠山口に7時23分に着き、福知山行きには4分の連絡。8両から2両への乗り継ぎは混むかなと思ったがそうでもなく、2人がけシートが並ぶ車内も半分くらいの乗車率である。福知山までの車中、どこに行こうか考える。福知山から山陰線に乗り継ぐとして、ひたすら乗りまくって遠くを目指すか(米子の手前、伯耆大山から伯備線で南下するくらいまでならできそうだ)、城崎温泉や餘部鉄橋というところを訪ねるか。京都丹後鉄道に乗るという手もあるが、それなら天橋立にある成相寺にも行きたくなる。ただこの日は納経帳を持ってきていない。ならば行くのももったいない。

福知山に8時31分着で、いったん改札の外に出てコンビニで買い物をした後、8時54分発の豊岡行きに乗り継ぐ。こちらは京都方面からの客も合わさり、2両の車内は満席である。そとは京都府から再び兵庫県に入るところだが、時折雨が落ちてくる。かと思ったら晴れ間も出て、この時季特有の変わりやすい天気である。

これからどうするか。ここはサイコロによらず自分で時刻表を見て考える。豊岡に10時09分に着くが、次の浜坂行きが2分で接続している。この区間は海も見えるところだ。ただ満席の乗客で海側の席が取れるか。そこで、もし取れればそのまま浜坂まで行く。取れなければ2つ目の城崎温泉で途中下車する・・・ということにした。

そして豊岡に着いてホーム向かい側の列車を見るとほとんど先客が乗っていない。これは幸いとボックス席に向かう。これで城崎温泉より先に向かうとする。城崎温泉にはまたいずれ来る機会があるだろう。

円山川に沿って走り、城崎温泉に到着。ここで乗客の半分ほどが下車した。朝から乗り継いで来た人も、ここが目的地だった人が多いということか。正月ということでなかなか旅館には泊まれないにしても、外湯を楽しむことはできるし、食堂に行けば山陰の海の幸をいただくこともできるだろう。

すっかりローカル線鈍行らしい車内となり、日本海沿いを行く。キハ47が昔ながらのエンジン音を立てて走る姿が見られる区間も少しずつ減っている。中国地方や兵庫北部ではこうして残っているが、あとどのくらいの期間走っているだろうか。

香住、鎧と過ぎて次が餘部である。何回も来ているところだが、鎧の駅を過ぎていくつかのトンネルを抜ける時の緊張感のようなものは、いつ来ても感じるところである。他の乗客もカメラやスマホを取り出して準備している。

そしてトンネルを出て橋脚の上へ。コンクリート橋に変わってもこの眺めは大きく変わるものではなく、渡るまでの一瞬を楽しむ。そして今は多くの参詣観光客が訪ねるスポットであり、この日も列車が来るのを見ようという客が多かった。ただ、餘部で降りた人は2~3人いたが、ホームにいた大勢の客で列車に乗ってきた人肌いなかった。

浜坂行きの車窓の見所はこれで終わり、11時18分、浜坂に到着。ホーム向かい側には鳥取行きがすぐの発車を待っている。

ただ、私はここで階段を下りて、改札の外に出た。今回の目的地ということで車内で決めたのは、ここからバスに乗り換えた先の湯村温泉。城崎と比べると知名度は低いかもしれないが、こちらも名湯である。学生の時に家族で訪ねたことがあるが、それ以来である・・・。
コメント