まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

河川津波

2018年03月05日 | ブログ
3月11日は東日本大震災からちょうど7年。このところ、東北の復興がどうなっているのかという話題が以前ほど報道されなくなったと思うのだが、さすがにその日が近づいてきたこともあってか、4日夜のNHKにて「河川津波の脅威」というのをやっていた。

津波と言えば海辺のもの・・・と思うのだが、あの震災の津波では、海辺だけではなく、河川を伝って内陸部の堤防が決壊、あるいは堤防を超える高さの水による被害が大きかったことが改めて紹介されている。

内陸の津波被害でもっとも悲劇として伝えられているのが、石巻市立の大川小学校だろう。多くの児童、教師が犠牲になり、その後、津波の避難対応に問題があったとして、遺族が裁判を起こしたところである。

以前、被災地を回った時に大川小学校の建物も見たのだが、確かにすぐ横は北上川の広い流れはあるものの、海が見えるわけでもなく、判断が遅れた、誤ったのも責められないのではと思った。番組では、この近くの住民で何とか津波から逃れた人や、家族を亡くした人のインタビューがあったが、やはりまさかという思いはあったそうである。

今回これを記事にしたのは、大阪はどうかということもあったからである。東北の被害の振り返りだけなら何の気なしに見ていたところ、大阪となると他人事ではない。これから起こりうることだ。

最新の想定では大阪の市街地が河川津波で大きな被害が懸念されるとのこと。番組ではちょうどJR大正駅からドームへの辺りが水に浸かるCGが紹介されていた。もし大正ドームで野球を観ている時に地震が来たらどうするか。まあ、この場合はドームの中にいればまだ安全だろう。しかし、観戦後に大正駅前の赤提灯で飲んでいる時に津波が来たらどうするか。大正駅のホーム・・・で大丈夫なのかな?

関東大震災はちょうど昼時、阪神淡路大震災は早朝、東日本大震災は昼下がり、そして熊本地震は深夜に起こっているが、例えば南海トラフ地震が朝や夕方のラッシュ時間帯や、飲み屋が賑わっている時間帯に発生したらどうなるのだろうか。これまでは、地震のほうであえてそこを避けていたのではないかとさえ思うほどだ。

他には、堺市でアプリを使った避難経路シミュレーションをやっていた。海から離れようと避難したが、川に沿って歩いたために川からの水に浸かってジ・エンドとなった。このため、避難経路を川から離れたルートに変えてみたところ、無事に避難所に着いた。

私の職場も大阪市内の海辺で、周りを堤防で囲まれているとはいえ、万が一の時は垂直避難しかできない位置である。

・・いろいろと並べてみたが、改めて、過去の教訓を活かす取り組みや、新たな対策が求められていることだと念押しされているようだ。一人一人が、自分の身を守る意識を高めたほうがよいと思うのである・・・。
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