まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ドイツより愛をこめて

2009年03月16日 | ブログ

今朝はWBCの日本対キューバ戦をテレビ観戦。もちろん出勤に遅れてはいけないので時計を気にしながらですが・・・。先制点を奪って日本ペースで試合が進む。よっしゃ。

いや、それにしても前日はよく飲んだ。今朝は体が多少重く感じられる(酒のせいだけか?)。

P3155732訪れたのは、ビアレストラン、ニューミュンヘンの心斎橋店。大学時代の同級生T君にNさん(T君の細君)、Nさんの旧友のOさんとご一緒する。Nさんとは大学卒業以来の再会で、Oさんとは初対面。昔話から今の話までいろいろと楽しく語り合い、素敵なひと時を過ごすことができた。

名前こそ「ミュンヘン」で、ビールのジョッキも「ドイツやのう」と感じさせるものだったが、料理のバラエティが豊富なのがうれしい。ドイツ=ビール+ウインナーということでウインナーもあるのだが、それよりも阿波踊りもとい阿波乙女鶏のから揚げが一押しだったり、刺身あり中華ありピザあり、飲茶(は別の店限定のようだが)あり焼き鯖寿司ありと、およそドイツにとどまらず世界の味が楽しめるのがうれしい。東京の銀座ライオンと比べてもメニューの幅が広いのは、あれこれ食べたい関西人のニーズにこたえるというやつですかな。

結局大ジョッキに河内長野の地酒と、アルコールはほとんど私一人で飲んでいたが、アルコールはさほどいけない女性陣も楽しめるのは、その料理があるからだろう。

素敵な料理と時間を、ごちそうさまでした。

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ETC駆け込み需要がすごい

2009年03月14日 | ブログ

本日、私の新しい足となるクルマ(中古ですが)がようやく納車となった。今度乗るのは日産のキューブ。ディーラーでの受け取り後運転して帰ったが、空間もゆったりしているし、走りも静かである。1400CCだが、まあ普通に走る分には全然問題ない。これでまたあちらこちら動いてみたいものだ。これまでの車両は実家に返却するが、また気が向いたら交換ということになるかな。

ところで、クルマを変えるにあたってはETCを導入しようと考えた。納車後、早速カー用品店に向かったが「車載器の在庫はありません」の貼り紙。結構デカイ店なんですが・・・。そこでもう一店回ってみたが、取り付け工事は後日回し承知で本日の受付というだけでも、順番待ちの用紙には50人くらいの名前。朝からだと

まあ、時期が時期だけに。「ETC搭載の車両について、地方の高速道路最高1000円」という施策のほかに、「一部指定店での3月中のETC取り付けで、国が費用を5250円助成」というものを打ち出して以降、駆け込み需要で大勢の客が訪れた、というわけだ。昨夜限りのブルートレインもそうだが、人間「これが最初」「これで最後」というのには弱いところがあり、どうしてもそこを目がけて一斉に押しかけるところがある。2軒目に行ったその50人待ちの店でも在庫品薄のため、3月の助成期間に間に合うかどうか保証できないとのこと。

ETCへの特典を「国土交通省と車載器メーカーの利権の温床だ」と批判する向きもあるようだが、これで人の行き来が活発になればええじゃないですか。

まあ、メーカーも増産体制に入っているようだし、しばらくほとぼりがさめるのを待ちますか(しばらくは、高速道路でないと・・・という予定もないことなので)。

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ルーキーは三者三様

2009年03月13日 | ブログ

前の記事でこの4月に入社する高卒ルーキーたちのことを書いたが、本日3人揃っての入社前のオリエンテーションということで、書類記載の説明を行ったり、健康診断等へ引率したりという一日であった。

三人のうち、A君はすらっとした長身で、性格も明るい「好青年」といった感じ、B君は真面目でおとなしい感じ、C君はちょっとヤンキーっぽい感じ(同行の上司曰くHIPHOP系)という、本当に対照的。よくもまあ、あらゆるタイプを採用したもんだ。昔、「イモ欽トリオ」なるものがいたが、それを2009年バージョンにしたような感じかな。

それぞれ別々の機会に面接したということで顔を合わすのも初めてで、今日のところでいきなり3人が打ち解けるということはなかったようだが、まあこれから、コミュニケーションのとり方を覚えていけばいいのではないかな。性格がバラバラのほうが仲良くなれるかもしれないしな。

次回は入社式直前、「スーツ着用」を指示。おそらく初めて着用することになるのだろう。今度はどんな「フレッシャーズ」ぶりを見せてくれるか、楽しみである。

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高卒ルーキーと初対面へ

2009年03月12日 | ブログ

世間では未曾有(みそうゆう)の不景気で、有効求人倍率が過去にない低水準だったり、せっかくの就職も内定取り消しという事態が発生している。

とはいうものの、この3月の卒業者が一人も就職できないというわけではなく、多くの「ルーキー」が社会人の仲間入りをする。私ももう13年前のことか。いろいろと思い出すな。

私の職場にも、技能系のスタッフとして高卒ルーキー3名が入団もとい入社する。これまでは主にあちこちでキャリアを積んだ人たちを中途採用していたのだが、やはりじっくりと「育成」しようということから、久しぶりに高卒を取ることにしたというのである。

入社前の説明ということで、明日その3名が来社し、私もその対応を行うのだが、採用活動時にはまだ私はいなかったので、彼らとは初対面である。なぜか私も緊張しているのだが、もちろん相手はそれ以上だろう。大卒ならもう少し社会経験があるから慣れたところもあるのだろうが、最近の高校生はませているとはいってもやはりまだ子どもである。知らないことのほうが多いのが当然である。

技術のほうは大先輩が多数いるということでお任せするとして、私の役目は「大人への道筋、社会人としての成長」を促すことである。不安も大きいだろうが、十分にサポートして、一日も早く職場に溶け込んでほしいもの。

どういう出会いとなるか、楽しみである・・・。

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姫始め

2009年03月11日 | プロ野球(独立リーグほか)

いきなりこういうタイトルを書いたら、「この男は何を考えとんねん」という声が聞こえてきそうですが・・・・。

この言葉の前に「ナックル」という単語をつければ、「ナックル姫」こと、プロ野球関西独立リーグ・神戸9クルーズの吉田えり投手ということになる。

半月後に迫った関西独立リーグ。ネットでこのリーグのトピックスを検索すると、ほとんど全て「ナックル姫」の話題ばかり。他のチームやら選手やらの話題が挙がってこない。まあ、それだけこのリーグの注目具合というのがわかる。

「姫始め」というのは、入団後初めてブルペンで投球練習をしたというもの(某夕刊紙がそのような言い方をしてました)。ただ一方で体重が増えただの、朝寝坊して監督に大目玉を食らっただの、まあそのへんは普通の女子高生と変わらないところでしょう。

話題先行でも、こういう目立つ選手がいないとチームやリーグが注目されない。四国や北信越の場合は選手の地元メディアへの露出が多いが、オリックス・バファローズと西宮というNPB球団がある中(といっても露出の90%以上が西宮ですが)では特にね。「生えり」を鑑賞することになるのはいつのことやら。

P8302726そんな中、「こいつがおったんか」という投手を一人。神戸9クルーズの小園(こぞの)投手。昨年まで富山サンダーバーズで抑えを務めていた豪腕である。「同投手とは契約を更新しませんでした」というのを見たときは「残念やな」と思ったのだが、兵庫県出身、リーグ誕生に合わせて地元に帰ったということだったのだろう。

ナックル姫-富山の剛球へのリレーができれば、神戸チームの勝ち星も増えるだろう。新米兵庫県民としては、神戸と明石の2チームの活躍に期待したいところである・・・・。

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高速道路対こだま

2009年03月10日 | ブログ

この記事を見たとき、一瞬「高速道路とこだまだったらどっちが早く着くか」と読んだが、一般国道とローカル列車ならともかく、こだまのほうが早く着きますわな。

今月28日から地方の高速道路料金が一律1000円(ホンマにやるんですな、この政策)ということになる。これに対抗して、JR西日本が大幅割引の「こだま指定席往復きっぷ」を発売するということで、高速道路とこだまでの料金競争が始まるというのである。

うーん、旅行にはお得かなと思いJR西日本のHPを見たが、正直「私には使えないな」という感想である。

まず、利用区間が限られていること。大阪からだと広島までしか行けない。次に、利用期間が限定されていること。乗車当日は購入できないし、GW期間中は利用できない。

そして何よりも困るのが、「2人以上で同一行程で利用しなければならない」こと。うーん、一人旅というスタイルが多い私にとっては、これはアウトですな。だいたい、JR西日本の企画きっぷって、こんなんばっかりでしょ。使えんなあ・・・・。(だったら誰かと一緒に行けばええやないか、というのはわかってますが)

一方の高速道路であるが、実は近々クルマを入れ替えることになっており、これあるを見越してこの機会にETCを取り付けようと、先にカードだけ準備をしている。あとは器と機器であるが・・・・。カード決済とあれば「あとからリボ」で分割払いが可能であるし、これまで鉄道だけではなかなか行けなかった地域にも足を運ぶことができるのが楽しみである。

まあ、こだま往復きっぷの登場を歓迎している人も多いことだろうから、いずれにしてもこういうところから利用の拡大につなげてほしい。

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オリックス、西武に快勝(京セラオープン戦)

2009年03月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

7日は会社の親睦行事で有馬温泉に投宿。40人ほどの大人数での宴会あり、初めての「太閤の湯」入浴ありで、なかなかにリフレッシュすることができた。

明けて8日は朝食後で解散となり、そのままゴルフコースに向かう人や、しばらくホテルでまったりする人など三々五々分かれたが、私はといえば有馬温泉駅から神戸電鉄に乗り、その後神戸高速、阪神、地下鉄を乗り継いで京セラドーム大阪に向かった。

P3085683今季初の京セラドーム。オリックス・バファローズ対昨年のアジアチャンピオン・埼玉西武ライオンズ。今季も優勝争いを繰り広げることが予想される相手だけに、オープン戦とはいえ勝っておきたいところ。

P3085709西武はWBC出場の中島、片岡を欠くが、本塁打王の中村や最多安打の栗山がラインナップに並ぶ。先発は、ローテーション入りの期待がかかる3年目の木村。

P3085666それにしても、初めて「レジェンド・ブルー」の新しいユニフォーム姿を見たが、やはりまだ鮮やかなブルーのイメージが強いせいか、別のチームに見える。それでもシンプルなデザインや新しいロゴがクラシックな感じがするので、じわじわと定着してくるのではないだろうか。

P3085650さて試合前にはサプライズゲストで、萩本欽ちゃんが登場。実は3月20日に茨城ゴールデンゴールズとオリックス2軍との交流試合が神戸で行われるとのことで、そのPRである。そうとなれば私も観戦に行きたいところだがこの日は先約があって残念ながら見送り。その中で、場内DJの堀江氏との掛け合いや、始球式、北川への「ヒーローインタビュー」などのマイクパフォーマンスを務め、場内から大きな歓声が上がっていた。

P3085690オリックスの先発は左のエース・山本。序盤から切れのある投球を見せ、西武打線につけ入るすきを与えない。4回まで2安打無四球で失点ゼロ。先発としての安定感が出てきたように見える。

P3085667一方の打線は木村の立ち上がりを捕らえ、初回、大村(不動の1番といっていいでしょう!期待しとるで)の安打をきっかけに、この日3番のラロッカ(まだまだ存在感あるな)の内野ゴロ悪送球で1点先制。4番ローズが2塁打で続き、5番北川の中越え2塁打で2点追加。初回から3対0とリード。

P30856944回にも大引、大村のタイムリーで3点追加、5回には後藤のピッチャー強襲安打で1点追加。この当たりで木村は結局降板、7対0と一方的な試合展開。これには、ライトスタンドで「打倒西武」の旗を振っていた応援団も大喜びである。

P30857146回、西武の佐藤がオリックス2人目の本柳からソロ本塁打を放ったものの、西武の得点はこの1点のみ。7・8回は抑えの切り札・加藤大輔もオープン戦初登板。9回は鴨志田が締めて7対1と快勝。本塁打こそ出なかったものの、打線のつながりがいい感じであった。

P3085686まあ、オープン戦だから勝敗は二の次であるが、大阪に戻ってからチーム状態は上向きである。ただこれからカブレラ、フェルナンデスも合流し、野手陣の1・2軍の振り分け競争がこれから激しくなってくるだろう。開幕ロースターがどのようになるか、これから注目していきたいものである・・・。

一方の西武、そういやG・G佐藤がやっと契約更改したということで。こちらも開幕を迎える頃には強力な打線になるはずで、今年も熱戦を繰り広げてくれるだろう。ぜひ楽しみにしたいものである。

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桂浜と自由民権記念館

2009年03月06日 | 旅行記G・四国

高知での夜を楽しんだ翌朝、早々にホテルを出発。目指すは桂浜である。

高知といえば桂浜で、ここは私の好きなスポットである。朝のこととて観光客の姿もまばらである。

P3015516前日はどうもすっきりしない天候だったのが、この日は朝から快晴。桂浜に向かう坂本龍馬の銅像も晴れやかである。そういえば、来年の大河ドラマは坂本龍馬が主人公とか。また、大河ドラマとゆかりの地のタイアップ観光キャンペーンが繰り広げられるのだろうか。龍馬ファンは多いからね・・・・。

しばらくはこの眺めを楽しむとする。

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P3015527再び高知市内に戻る。この日は高知球場でのオープン戦観戦だが、球場周辺には駐車場がないとのことで、はりまや橋近くのコインパーキングに車を停める。最大12時間で500円とは安い。

P3015538これでクルマの心配はなくなり、せっかく来たのだからと、一度高知駅に向かう。久しぶりに見る高知駅は高架化され、見違えるように立派になった。駅前はまだまだ工事中で、完成後の姿も楽しみである。今回は列車で来なかったのは申し訳ないのだが・・・。

P3015544その高知駅前からの路面電車に乗車。この日は月に一度の「全線100円均一」。市内均一区間でも通常は190円、極端な話、後免から伊野まで1乗車であれば100円で行けるということだ。

終点の桟橋通5丁目まで揺られ、少し歩いて戻ったところにあるのが、「高知市立自由民権記念館」。土佐といえば自由民権運動で、その歴史を紹介する記念館である。

P3015546「自由は土佐の山間より」という碑文がある。土佐といえば太平洋に面した海のイメージがあるが、土地のほとんとは山である。当時はアクセスも難しかったところであるが、そんな「山の中」から、近代国家の人民の証ともいえる「自由」を求める運動が起こったことは、土佐の人にとって誇るべき歴史であろう。

民権運動の中心となった政治結社や学校の紹介もなされ、当時の社会情勢とともにわかりやすい説明である。

P3015548展示物の中で一番うなったもの。板垣退助が刺客に襲われ、「板垣死すとも自由は死せず」の言葉を残したエピソードがあったが、その時に刺客が使用した短刀が展示されているのである。まさに歴史の生き証人である。

また他には、憲法を定めることが決まった後に、民権運動家はさまざまな憲法私案を作成したが、その中でも秀逸とされる植木枝盛の「東洋大日本国々憲案」。当時の私案の中にあって、国民の基本的人権に大きく踏み込んだことが評価されている。その考えは、現在の日本国憲法の基本的人権に関する条項にも大いに反映されており、帝国主義の当時にあって時代を先取りした点が強調されている。

その植木枝盛は若くしてこの世を去るが、その遺稿にはこのような文言があるという。

・・・・「未来が其の胸中に在る者、之を青年と云ふ」

P3015549やはり、何か「未来」というものを胸に抱くこと、時間的・物理的な未来というだけではなく、「夢」と置き換えてもいいのかな。志や理想を大きく持ち続けることが、いつまでも若さを失わないことにつながるということだろう。肉体的に若くても、心の中で志や理想を失ってしまえば、それは「老いた」ということともとれる。

自由民権運動という歴史にに学ぶ中で、これから何かを創造できるような、そんな人間になりたいと思うのであった・・・。

さまざまな風土や文化に出会うことのできた旅。

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かつおとうつぼの競演

2009年03月05日 | 旅行記G・四国

いよいよ5日に開幕したWBC第1ラウンド。日本代表は「あの」ダメンズもといコリンズ監督率いる中国と対戦。4対0で順当に勝利。あまりに順当すぎたせいか、スポーツニュースもサラッと流した感じ。でも投手7人のリレーとは、交代を待つ観客はさぞかし疲れるだろうな・・・。まあ、このブログにも遊びに来ていただく大和人さんと野球を観に行くと、両チーム合わせて投手10人は軽く超え、試合時間4時間、延長戦は当たり前ということもあるので、そんなもんかもしれませんが。

ともかく、次の試合は韓国なのか台湾なのか。いずれにしても代表には頑張ってほしいものである。

・・・ということで、高知旅行の続き。

高知駅近くのホテルにチェックイン。これでようやく酒が飲める。高知の郷土料理を楽しむことのできる店の心あたりはいくつかあるのだが、この日は「たたき亭」に向かう。その名のとおり、たたき料理がメインの店である。

P2285509前回訪れた位置を目がけていったのだが、店そのものは向かいのビルに引っ越していたようだった。私が入ったときはまだ客もまばらだったが、わずかの間に次々に来店、待ち客も出るほどの賑わいぶりである。

P2285501高知に来たからにはまずはかつおのたたきである。この店では「藁焼き」を売りにしており、注文するとかつおの切り身に串をあてて、それを、藁を敷いたコンロに近づけて火をつける。豪快な炎があがる。そこに藁を継ぎ足す。最初の頃こそ、若い板前(ソフトバンクの川崎にちょっと似た感じ)がやっていたが、客が立て込むと川崎クンは他の料理をせねばならず、ここは店の大将の出番。こうして見ると、かつおをあぶっているようにも、護摩壇で火を焚いているようにも見える・・・。

P2285506注文したのは「塩たたき」。塩味が効いており、たれにつける必要も何もなく、そのまま濃厚な味を堪能する。ほんのり温かいのが、出来立ての感じを楽しめるのでよろしい。

P2285504かつおのたたきも美味であるが、この店のもう一つの売りが、うつぼ料理。最近では高知でもよく郷土料理で出てくるやつである。初めてこの店でうつぼを見たときは、「こんなもんが食えるんかいな」と思ったものだが、いざ口にするとその調理のうまさにうなったものである。かつおのたたきに対抗して、「うつぼのたたき」を注文。ただしこちらは藁ではあぶってくれない。

そのうつぼ、見てくれはあの通りだがその味はうなぎにもフグにも似た感じである。(注文しなかったが)刺身はてっさのように薄く切ったものが出てくるし、歯ごたえも味わいも深い。よく、「見てくれの悪い魚ほど味はうまい」ということを言うが(そしてその後に、「オコゼで思い出したけど、キミとこの嫁さんは元気かいな?」と続けるのだが)、これも楽しめた。

だからというわけではないだろうが、「うつぼのひれ酒」などというメニューがあった。おそらく、「刺身がふぐに似とるけん、ひれ酒をつくってえなあ」てな客のリクエストでできたメニューだろう。その筋(私がいつも使っている「その筋」の連中ではございません)にいわせれば、ひれ酒はあぶった香味を楽しむもので、フグだろうと何の魚だろうと変わりないそうだが、これは面白そうだ。

P2285508出てきた湯呑み。これに火を近づけてアルコールを飛ばすという「儀式」の後、フーフーして頂戴する。うーん・・・・ほのかに香ばしいのが鼻を突きぬけ、なかなかいい感じである。「うつぼのひれ酒」。駅の売店なんぞで置いても面白いかな。

一杯飲み干した後、「継ぎ酒」をしてもらう。より濃くなった味がしてこれもおいしくいただく。いや、実によい一時でしたな。

高知の夜はこの後鼻歌交じりで過ぎるのであった・・・。

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室戸岬と吉良川の町並み

2009年03月04日 | 旅行記G・四国

徳島・勝浦町を後にして小松島市内に戻り、国道55号線を南下。

P2285464小松島から阿南のあたり、開けた平地なのであるが、沿道にはやたら高いアンテナを立てている家が多い。そのためか電柱も長く、電線が高い位置にあるように見える。これはひょっとして関西のテレビを受信しようという試みだろうか。徳島の民放って確か「四国放送」1局だけだったと思うが、それではあまりにも娯楽がないからと、このようにアンテナを関西に向けて伸ばしているのだろう。さすが、四国にありながら関西文化圏の徳島らしい。

地デジの移行に向けてあれやこれやPRをやっている。地デジもいいが、こういう地域間のチャンネル格差をなくす取り組みはなされないのだろうか。せめて全国4つのネットワークくらいは、全国でカバーできるようにしようよ。

それはさておき、目指すのは四国の最東南端の室戸岬である。海岸沿いに走るイメージがあるが、南への道はほとんど山の中。そこをひたすら南へ走る。途中、何人ものお遍路さんを追い抜く。23番の薬王寺から24番の最御崎寺までは県境をまたぐ長い距離で、お遍路さんにとっては難関の一つと言えるだろう。クルマの中からではあるが、彼らに敬意を表するとともに、道中の安全を祈願する。

P2285469小松島から2時間以上の道のりで、ようやく室戸岬に到着。あいにくと雲が広がっているが、ともかく東南の端まで来たことで安堵する。

P2285482せっかく来たのだからと、急な坂を上って、24番札所の最御崎寺へ向かう。つまみ食いの遍路のようで申し訳ないが、薬師如来やら大師像に手を合わせる。南国の寺らしく、参拝客を温かく迎えてくれているようだ。

P2285484寺のすぐ横には室戸岬の灯台があり、ここから岬を見下ろすことができる。久しぶりに、「丸い水平線」を実感する。多様な顔を持つ四国の中でも雄大な風景。お遍路さんたちも、この風景を見ればそれまでの疲れが一思いに吹き飛ぶことであろう。

しばし絶景で英気を養い、今度は西に向かう。この日の宿泊地である高知まではまだまだ遠い道のりである。

P2285499ということを言いながら55号線を北西に走るうちに現れたのが、「吉良川の町並み」。ここは重要伝統的建造物群保存地区に指定されているとか。とはいうものの、吉良川の存在はついこの間、高知までどのルートで行こうか検討する中で初めて知ったところ。まだまだ、日本には知らないところがたくさんある。

かつては良質な備長炭で栄えたという吉良川。ここの特徴は、台風の通り道であり、強い雨風にさらされる地域ならではの商家の造りにある。

P2285495蔵の壁のところにまた屋根瓦を並べているのが目立つ。これは「水切り瓦」というもので、雨水をきることで直接雨水が壁にかかるのを避け、漆喰の色を保護するためだとか。

P2285488また、「いしぐろ」という、石でできた塀のある家も目立つ。これは風除けのためだそうだ。石の塀といえば沖縄の古い民家にもある造りで、いずれも台風の通り道となっている地域の特性を生かした造りである。こちらも南国らしい風情を演出している。

P2285496ここはまだ知る人ぞ知る町のようで(知らなかったのは私くらいのものでしょうが)、その分地元の生活の香りが強く伝わってくる。ちょうどこの日は雛人形のお披露目があちこちの家で行われており、近所の子どもたちなどが遊び回っていた。私もあちこちの縁側をのぞき、お菓子のおすそ分けもいただき、しばし散策して回る。

室戸から高知にいたる途中には、この吉良川のほかに、奈半利、安芸など、歴史的な景観を残すスポットもいろいろある。また時間があれば、山の中に入って自然豊かな馬路村に行くこともできる。高知東部、なかなか面白いところである。

さて吉良川をしばし歩いた後は、一路高知へ。途中、「ごめん・なはり線」の線路や、ちょうどオープン戦の試合が終わったばかりということで黄色い連中が町を占拠している安芸を通りすぎる。

033かつてその「ごめん・なはり線」に乗りに来たとき、本家阪神電車にもない「タイガース塗装」に気動車に乗り、外装はもちろん内装もタイガース一色の異様さに大いに気分を害したことがあるのだが、今となっては懐かしい出来事である。今でもあの塗装はあるのだろうか。今回列車に出会うことがなかったが、駅ごとにいるやなせたかしデザインのキャラクターといい、展望列車といい、何かと乗客誘致に熱心な路線である。今度来るときは、ぜひ列車に揺られてみよう。

夕方17時半、自宅を出て12時間かかりようやく高知着。ホテルへのチェックインもそこそこに、高知の味を楽しむとしよう・・・・。

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ビッグひな祭り@徳島・勝浦

2009年03月03日 | 旅行記G・四国

この1日、高知までオープン戦観戦に出かけたが、その前段はちょっとしたドライブ旅行。久しぶりの四国上陸だったこともあり、そのことをしばらく書いてみる。

P2285418前日の28日、阪神高速から第二神明を経由して、そろそろ夜明けという頃合に明石海峡大橋を渡る。自家用車で渡るのは初めてで、両側の景色も楽しみたいところだがハンドルを握っていてはそれはできないこと。ということで、橋を渡りきったサービスエリアで休憩を兼ねて降りてみる。

P2285425明石海峡大橋を眺めていると、東の方、大阪湾のほうが赤くなった。雲の上から見事なご来光。早い時間から訪れていた観光客たちも展望スペースのほうによってくる。「早く来いよ!」と、大声で仲間を呼ぶ人もいる。

P2285427それにしても、こうした日の出の瞬間をナマで見るのはいつ以来だろうか。最近は元旦でさえも「目が覚めたら外はすっかり明るくなっていて」というのが続いているし・・・。この場で日の出を見ることは想定していなかったし、それだけによりありがたみが感じられる。これから、いいことがありそうな予感がする・・・。

気分を新たに淡路島を縦断し、大鳴門橋を渡って久しぶりの四国上陸。大鳴門橋を見物に鳴門公園へ回った後、南下。徳島市街を過ぎ、小松島に差し掛かったあたりから山の方、西のほうに向かう。

P2285431やってきたのは勝浦町というところ。ここではこの時期、「ビッグひな祭り」というのが行われている。「勝浦でひな祭り」といえば、千葉・房総半島は勝浦市でのそれが有名であるが、こちら徳島の勝浦のひな祭りも21回を数えるという。どちらが本家なんだろうか。それはともかく、このブログを書いているのがちょうど3月3日ということもあり、私も男のくせに雛人形は好きなので(子どものころ、私が雛人形をなかなかしまわせなかったから「行き遅れている」という説もないわけではなく・・・)、一度寄ってみようというものである。

P2285433徳島からだと40分くらいかかるか、メイン会場に到着。体育館のようなところには、全国から寄せられた雛人形がピラミッド状に、また壁を囲むように何段に渡って飾られており、いろんな表情をした人形たちが、訪れる者の目を楽しませる。三人官女も五人囃子も左右大臣も表情豊かだ。その数と多様さにこちらとしてはうなるばかりですな。

会場にあったパンフレットによれば、勝浦の町内でも人形を飾る光景が見られるという。その中で、さらに10分ほど奥に入った坂本というところは「おひな様の奥座敷」ということで、そちらに向かうことにする。

P2285446山肌の急な斜面に家や段々畑が並ぶという、四国ならではの山村。ここが坂本地区という。かつては学校だったと思われる建物、現在は交流センターのグラウンドにクルマを停めて、集落を歩く。するとどうだろう、それぞれの家の庭先にいろんな人形が飾られているではないか。

P2285456その飾り方も、家主の趣味とかセンスが出るのだろう。それぞれが訪れる者を温かく出迎えてくれるように思い、こちらの表情もやわらぐ。それにしても、家の中ではなくこうして露天で雛人形を飾るのは、どのようないわれがあるのだろうか。

四国の山村に咲く雛人形の花。これからの春を待ち焦がれているかのようであった・・・・。

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球春到来・オープン戦観戦@高知

2009年03月01日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

3月に入りいよいよ球春到来。ということで、私のほうも今年の「球開き」である。今年は四国・高知にオープン戦観戦に出かける。高知は何回も訪れたことがある街だが、プロ野球のキャンプ時期に合わせて行くのは初めて。カードは、オリックス・バファローズ対阪神。

P3015554さて1日は快晴に恵まれ、野球観戦には申し分のない天候。路面電車の県庁前停留所に降り立つ。通りには「歓迎」の文字で、高知でキャンプを張るプロ野球やJリーグのチームが紹介されている。沖縄、宮崎とならぶ温暖な地域であることをアピールしている。

P3015591やってきたのは初訪問となる高知市営球場。運動公園の一角にあるが、陸上競技場、体育館、サブグラウンドなどが所狭しと並んでいる。すでに多くのファンが開門を待っている。今日はオリックスの主催試合であるが、目に付くファンの9割方は阪神ファンである。これが現実とはいえ、あまりにも差がありすぎる。もっとファン開拓をしなければね。

P3015568前売で購入していたのは一塁側ベンチのすぐ上の席。フェンスが少々邪魔なのを除けば、選手の動きも間近で見られるし、よいポジションである。このエリアも阪神ファンの間にオリックスファンが交じるという状況。

P3015586オープン戦序盤ということで主力全員集合というわけにはいかないが、オリックスは北川、大村、後藤、濱中らが先発出場、阪神も鳥谷、今岡、平野、関本といったところが並び、興行としてはそれなりのメンバーが揃った。ミス高知から両監督への花束贈呈や、高知県知事と高知市長のバッテリーによる始球式で花を添える。

P3015570私個人としては、多国籍重量打線にあって、久しぶりに「バファローズ」のメンバーとなった大村がどのような起用をされるのか注目しているところがある。この日は1番に座ったが、果たして「不動の1番」になるのか、他の選手の活躍次第で「スーパーサブ」になるのか、いずれにしてもその働きがバファローズの成績のカギを握ると勝手に予想している。

P3015588先発はオリックス・光原、阪神・玉置といういずれも5年目の投手。光原は入団した年の序盤こそそこそこよかったがその後は故障もありほとんど2軍。投手陣の競争もシビアになっており、チャンスで結果を出さなければいけないのだが・・・。

P3015599立ち上がり早々、阪神ファンの大歓声に押されてか、先頭の坂に四球、続く平野にセンターオーバーの二塁打(中継プレーの間に三塁を許す)、鳥谷のタイムリーで2点献上。その後もボール先行で制球が定まらず、ストライクを取りに行った球を痛打され、3回で8安打4失点。これじゃあ厳しいな。公式戦だったらドヤしつけられるところ。一方の玉置が投球に力があり、3回をパーフェクトに抑えたのと対照的。

オリックスの初安打は5回、北川が阪神2人目上園から放つ。その後1死3塁となり、ベテラン塩崎がきっちりとタイムリーで1点。

P3015564ライトスタンドには少数ながらも大阪・神戸からかけつけた応援団が陣取っており、高知でもあの「猛牛」マークを拝むことができました。

P3015604とはいうものの阪神の賑やかな応援はものすごく、高知でもあのジェット風船が飛ばされて、後片付けにスタッフが大慌て。「甲子園やったらみんなあらかじめグラウンドに立ってるで」とぼやく客も。

P3015616試合のほうは中盤以降は阪神が3人目の杉山、オリックスは2人目中山から本柳、大久保、吉野、金澤とつなぎ、結局4対1で阪神の勝利。9回ともなると、おそらく勝利の瞬間の真弓監督の表情を捕らえようということか、カメラマンたちが一塁側ベンチの上のスペースに陣取っており、試合終了の時も大きな歓声に包まれた。おそらく明日の関西のスポーツ紙、テレビのスポーツコーナーは「真弓阪神・初勝利」で全面塗りたくられるのは間違いないだろう・・・。

P3015609P3015613オリックスでは期待の若手・岡田やルーキー・高島らの姿も見ることができた。特に岡田などは「打球の力」はあるのだから、そろそろ出てきてもいい頃だと思うのだが。これからオープン戦が進むに連れてふるいにかけられる中、もっとアピールしてほしいところ。

結果はともかくとして、球場の雰囲気を十分に楽しむことができた。また今年も、あちこちの球場に行ってみたいもんですな・・・。

さて、高知球場にたどり着くまでにもいろいろ見たものがあったが、そのことはまたおいおい書くことにします。

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