まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

やはり「神ってる」か

2016年12月01日 | ブログ
早いもので今年も12月。そうなると今年をいろいろ振り返る企画が出るところ。「新語・流行語大賞」もその一つである。

「新語・流行語」の定義も難しいところだろう。テレビや新聞といったあたりが使う言葉が大賞候補にノミネートされるが、日常生活で使っているかと聞かれれば、そうでないのがほとんどだろう。過去のものを見ても、今でも一般的な言葉として使っている言葉はごく一部。本当に流行しているのか。流行と言っても、所詮はマスゴミや芸能関係者の間だけではないのかとも言われるものも多い。まあ、「言葉」として捉えるとどうしてもどこかに無理が生じるので、その年によく取り上げらたキーワードやニュースというくらいに見ればいいのかなと思う。そして、流行というのはピークが過ぎれば廃れるものであるし、だから「流行」であると言える。

・・・で、今年は「神ってる」が大賞である。「野球ファン、カープファン以外は使わない」という声も多いようだが、悪くないのではないか。マイナスなニュースが多い中で、カープの快進撃はいろいろ世間を盛り上げたと思う。日本一はパ・リーグのファイターズだが、あのシリーズでも世間の大多数はカープを応援したわけだし。

野球ファンが・・・と言うが、それはお互い様ではないのか。テレビドラマの中から流行語大賞と言われても、私はドラマを見ないので、何もピンと来ない。アニメも同様。お笑いは・・・合うものと合わないものがあって・・・ってやっていたらキリがない。

話は野球とは関係ないが、「神ってる」は、文法として最近の傾向が出ているという面で、国語の先生あたりはもっと注目していいのではないかと思う。正しいとされる言い方なら「神がかっている」というところが、「神ってる」である。「名詞+る」や、ネット世界から来る省略した言い方など、国語、日本語の表現が変化していることに注目するとうなずける。緒方監督が「今の言い方なら」と前置きしていたこともその一つ。「神ってる」を、国語的に分析してみるのも面白いかも。文学部の学生の卒論にいかがでしょうか・・・?

さてこれは余談として、今年はリオ五輪があり、日本代表もさまざまに活躍したのだが、この選手団からの名言というのがなかったのが意外である。最近の選手はやはり優等生が多いのかな。一方で、東京五輪をめぐるドタバタや不具合が露呈した1年だった。今の大人世代、特に上に立つ者の存在の情けなさを感じた年だったことも書き加えておく・・・。
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