ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

息子よ

2010年01月05日 | 家族とわたし
今朝、旦那とわたしのゆっくり朝食が終わる頃、ダダダッと階段を下りてきたT。
即効シャワーに入り、念入りにきれいにし、またダダダッと階段を上っていきました。

ふむふむ、気合い充分な様子。もう以前のように、こっちが時間を気にしたり、頭のてっぺんから湯気を出しながら起こさなくてもよくなりました。
成長したもんだ……まあ、23才の大人がそんなことできなくてどうする?っていう話なんですが……。

けれども、ふと気になったので、聞いてみました。
「どこで会うのか、地図とか調べたん?」
「まだ」
「電車の時間とか調べたん?」
「まだ」
「会う場所によっては、電車かバスか、駅からの距離やスケジュールで選ばんと、ギリギリになったり早く着き過ぎたり、最悪間に合わなかったりするやん!」

うるさいなあ~とばかりにパソコンで調べ始めたT。日本の都会と違って、ニューヨーク郊外といえど、ラッシュアワー以外は1時間に1本しかない電車です。
案の定、うまくかち合う電車が見つからず、変に早過ぎる電車に乗るっきゃないとわかり、焦って準備をし始めました。

もしかしたらバスがうまいこといくかも……しかも、バスターミナルは今日の待ち合わせの場所に電車よりもかなり近いし。
そこで調べてみると、ありました!とってもいいタイミングのバスが!
それを伝えると、「ラッキー!それで行くわ」と調子のいいT。

待ち合わせの場所も、グーグルで出すと???な位置が表示されて、向こうに再確認しなければなりませんでした。
ひょっとして、彼らはわざと、充分な情報を伝えずにおいて、相手の出方を観察してるのではないか?、などと、疑ってしまったわたし。
面接などに際して、その人間がどういうふうに準備していくか、そういうことも含めて知ることができるしなあと思うのです。
Tはそういう意味ではまだまだ。ちゃんと調べておいた方がいいよと昨日の朝から言っても、「わかってる」で終わり。
全然わかってないけれど、それを学ぶのは彼自身が失敗を経験して、苦い思いをして、これではあかんと自分で気づくまでは仕方がありません。

でも、今日は手伝ってしまいました。まだまだ口も手も出る甘い母です。

さっきバス停まで送ってきました。
時間通りに来ないのは当たり前だけど、零下の気温の、吹きっさらしの道ばたで待つ、痛いぐらいの寒さの中では、1分だってすごい長さに感じられます。
バス停で降ろしてさっさと去ろうと思っていたけれど、なんだか心配で、近くの銀行の駐車場に車を停めて、彼の横に立ち、さり気なく風よけ役をしてました。
ようやくバスがやって来て、「よかったよかった、じゃ、楽しんでおいで!」と見送ろうとすると、
バスはなんの疑いもなく、勢いよくわたし達の前を通り過ぎ

「へェ~イッ」と大声出して手を大振りしバスを止めたのはわたし。
「あんがと!」と、礼を言いながら、Tはダッシュして行ったのでした
Tよ、ほんまにあんた、やっていけるんか


P.S.
旦那に事の一部始終を話すと、23才にもなった息子を甘やかし過ぎ!面倒見過ぎ!と叱られました。
自分でもそう思うけれど、今日の場合、バスに乗れたのと乗れなかったのとでは、かなり展開が違ってきます。
停留所によっては、わたしはあなたのバスに乗りたい者です!と手を思いっきり振って訴えなければ、バスは停まってくれない、ということを学んだT。
実は今日、わたしもそれを学んだのでした。ダハハ!

P.S.ふたたび。
今日のリクルーターさんとの面接で、いきなり新聞を読まされたんだそうです。
ほんで、「漢字2個、読まれへんかった」……そうです。
がんばれぇ~!!
コメント (13)
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密やかな愉しみ

2010年01月05日 | ひとりごと


冬の、ちっちゃな、けれどもふふっと笑みが浮かぶ、密やかな愉しみ。

蒸し栗を半分にパンと切り、小さなスプーンでほじほじしていただきます。
喉が渇いたらみかんをパクリ!
あ~しゃ~わせ
コメント (4)
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