昨年の夏、東京で6週間の就職活動を経験した息子T。
複数のご家族に大変親切にしていただき、部屋を丸ごと貸してくれた人もいて、Tは日々感謝を胸に、一張羅の冬物のスーツを着て会社回りをしました。
もともと日本とアメリカの教育システムが半年ずれていること、加えてTが卒業を半年延ばしたことが原因で、新人の就活としてはまるで的外れな期間でしたが、
とりあえず経験しておくことが大事だという思いもあって、単身東京に乗り込み、会社とコンタクトを取り、筆記試験を受け、面接にまでこぎつけられるよう彼なりに必死で頑張ったのでした。
内定をくださったのは東京と名古屋と大阪に支社を持つ、新しく始まったばかりの派遣会社。Tはひとまずそこで社会人としての一歩を踏み出すつもりでいました。
ところが……、
大学を卒業し、雪嵐に遭い、まだ住んだことが無かった新しい家の三階でホッと一息ついた頃から、急にアメリカでの就職もアリか?と思い始めたようです。
こちらで数人のリクルーターさん達からのインタビューを受け、なんと明日のお昼前に、いきなりの面接と相成りました。
マンハッタンとはいえ、日本企業なので、スーツ着用のこと!とはっきりと言われたT。社長直々に面接をしてくださるということで、今朝から緊張しまくり!
その電話から後、次々に面接のお知らせの電話をいただき、中には医療器具のデザイン開発などという新しい分野の仕事などもあって、Tはさらにドキドキ!
まずは足を運ぶ。そして自分を見てもらう。
卑下することなかれ!安売りすることなかれ!けれども誇張することなかれ!
正直に、ありのままの自分を見てもらって、それでだめならあら残念!よかったらラッキー!
しかもラッキーは、あきらめないで歩き続けてたら、いつかかならずやってきてくれるのだから、それまでテクテク歩いてったらええやん。
うちの家族は、悩み出すとよくしゃべる傾向があります。
Tはわたしをつかまえてはペラペラ、旦那をつかまえてはペラペラ、心の中にフツフツとわいてくる不安や疑問をしゃべってきます。
わたしは普通に大学に通ったり、就職活動したりした経験が無いので、まるで役立たず。
ふ~ん、そうなんか~、それでええんちゃう?みたいな、腑抜けの相づちしか打てないのだけど、旦那はやっぱりこちらの人なだけに、しかもほんの10年前にこちらに戻って来て社会人として生き始めただけに、情報や知識が新鮮?!
こちらの常識やインタビューの受け方などに大切なコツや気構えを細かく教えようとしているみたいです。
それをTも、とても真剣に、うんうんと頷きながら聞いています。
ふたりの会話は英語です。
今夜、仕事から戻ってきて、玄関のドアを開けると、旦那とTの話し声がキッチンから聞こえてきました。
あのふたり、とうとう親父と息子になった……胸がふわりと熱くなって、涙がじわっと滲んでしまいました。
複数のご家族に大変親切にしていただき、部屋を丸ごと貸してくれた人もいて、Tは日々感謝を胸に、一張羅の冬物のスーツを着て会社回りをしました。
もともと日本とアメリカの教育システムが半年ずれていること、加えてTが卒業を半年延ばしたことが原因で、新人の就活としてはまるで的外れな期間でしたが、
とりあえず経験しておくことが大事だという思いもあって、単身東京に乗り込み、会社とコンタクトを取り、筆記試験を受け、面接にまでこぎつけられるよう彼なりに必死で頑張ったのでした。
内定をくださったのは東京と名古屋と大阪に支社を持つ、新しく始まったばかりの派遣会社。Tはひとまずそこで社会人としての一歩を踏み出すつもりでいました。
ところが……、
大学を卒業し、雪嵐に遭い、まだ住んだことが無かった新しい家の三階でホッと一息ついた頃から、急にアメリカでの就職もアリか?と思い始めたようです。
こちらで数人のリクルーターさん達からのインタビューを受け、なんと明日のお昼前に、いきなりの面接と相成りました。
マンハッタンとはいえ、日本企業なので、スーツ着用のこと!とはっきりと言われたT。社長直々に面接をしてくださるということで、今朝から緊張しまくり!
その電話から後、次々に面接のお知らせの電話をいただき、中には医療器具のデザイン開発などという新しい分野の仕事などもあって、Tはさらにドキドキ!
まずは足を運ぶ。そして自分を見てもらう。
卑下することなかれ!安売りすることなかれ!けれども誇張することなかれ!
正直に、ありのままの自分を見てもらって、それでだめならあら残念!よかったらラッキー!
しかもラッキーは、あきらめないで歩き続けてたら、いつかかならずやってきてくれるのだから、それまでテクテク歩いてったらええやん。
うちの家族は、悩み出すとよくしゃべる傾向があります。
Tはわたしをつかまえてはペラペラ、旦那をつかまえてはペラペラ、心の中にフツフツとわいてくる不安や疑問をしゃべってきます。
わたしは普通に大学に通ったり、就職活動したりした経験が無いので、まるで役立たず。
ふ~ん、そうなんか~、それでええんちゃう?みたいな、腑抜けの相づちしか打てないのだけど、旦那はやっぱりこちらの人なだけに、しかもほんの10年前にこちらに戻って来て社会人として生き始めただけに、情報や知識が新鮮?!
こちらの常識やインタビューの受け方などに大切なコツや気構えを細かく教えようとしているみたいです。
それをTも、とても真剣に、うんうんと頷きながら聞いています。
ふたりの会話は英語です。
今夜、仕事から戻ってきて、玄関のドアを開けると、旦那とTの話し声がキッチンから聞こえてきました。
あのふたり、とうとう親父と息子になった……胸がふわりと熱くなって、涙がじわっと滲んでしまいました。