ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

T流手作り餃子

2010年01月19日 | 家族とわたし
またまたブタさんで勝負に出たT。今日はバッファローさんならずブタさんのミンチ肉で、餃子を焼いてくれました。

味付けはなんと、小生意気に我流。擦り生姜、刻みにんにく、醤油、ごま油、胡椒だそうです。
白菜と葱のみじん切りとミンチ肉、そして調味料も一緒に、ボールで練り練り、仕事を終えて家に戻った頃には、美味しそうなネタができあがっておりました。



ううむ、これがみじん切りとな……まだまだ修行が足りん!もちろん黙っときました。いただくだけの立場の者は、いらんことを言わない!これが掟です。

餃子の皮に包む時ぐらいは、みんなでお手伝い。

↓これがTとわたし。



↓これが旦那。仕上がりに今いち自信が無いのか、ピースサインで誤摩化そうとしております。けど、餃子に向かってピースしてどないするん?



↓これがK。大津に居た頃に、家族みんなで作った時の、小学生だったKが包んだ餃子とそっくりそのまま!君はあの頃と全然変わってないのね……。



さあさあ、ビールと一緒に、熱々をいただきましょう~!!





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もしもの幸運に賭ける!

2010年01月19日 | 音楽とわたし
タイソン君とわたしのメール会話より。

「まうみ、明日の電車のことだけど、まうみんちに行くの、何線だっけ?」
「ニュージャージートランジット。ペンステーションから出てるやつ」
「明日はお昼頃に着くので行くことにするね」
「今は息子がふたりとも家に居るから、もしかしたら一緒にご飯食べられるかも」
「あ~そりゃ楽しみ!まうみの息子って、ボクと同じぐらいの年頃でしょ?会えたらいいのになあ」
「仕事探しの真っ最中同士、話に花を咲かせなはれ」

明日、ここに合わせに来てくれるタイソン君。わざわざ来てもらうお礼にランチをご馳走しようと思います。
コリアンマーケットで仕入れてきた、味付けカルビともやしをジャンジャンっと炒めたカルビ丼とお味噌汁。これでいきましょう。
なんか最近、お肉多いな……。

「ねえ、そりゃそうとボク、こないだヴァイオリンの先生に、先月のボク達の演奏(ドヴォルザーク)の録音を聞いてもらったんだ。最初の曲はいいけど、二つ目のはヴァイオリンが難し過ぎてまだちゃんとできてないって言われちゃったよ」
「ああ、あれはわたしも、録音を聞いてそう思た。タイソンがあそこまで弾きにくそうにしてるのは珍しいもんね。正直言って、もしできたら、もうちょっとよい状態に仕上げたのをもう一度どっかで演奏したいと思てるねん。タイソンがよかったらね」
「う~ん……それはまた考える。あ、そうそう、ボクさ、あの4曲の組曲のうち、やってない他の2曲、明日合わせられるよ。やりたい?」

それを読んだ途端に、わたしの心の中はザアザアと荒れた音を出し始めました。

実は昨日、一緒に舞台に立てると思っていたA子からの、「日程に無理があり過ぎること、彼女が今作っている初めてのCDの販売活動を蔑ろにするわけにはいかないことを考えると、やはり今回は見送ろうと思う」、というメールを受け取っていたのでした。
もちろんショックだったけれど、同時にわたしは彼女の気持ちがとても嬉しいのでした。
どんなにわたしのためを思って、忙しい最中に、いろいろと日程や曲を考えてくれていたか。
一緒にやろう!とエネルギー全開で拳を挙げてくれた時の彼女の本気さを思い出しながら、「こっちのことは全然気にしないでいいから。A子のやらなければならないことを全部すっきり片付けてからおいでよ~」と、返事を送りました。


「タイソン、あのね、ぶっちゃけた話、今のわたしには他の曲に興味なんて無いねん。
あんたがだめってわかって、その後一緒にやろうってことになってたソプラノさんとも結局昨日だめになって、またひとりになっちゃったとこやねん。
けど、アルベルトとジェーンと、カーネギーとは別に、それぞれにやろうとしてる2台ピアノ曲の練習もせなあかんねん。もちろんそれは楽しいねんけどね。
明日合わせるフランクのソナタな、今は1楽章を練習してるけど、タイソンがはじめ、やろうやろう言うてた4楽章に、わたしはもう惚れ込んでしもてん。
それで、ほんと言うと、それをあんたとカーネギーの舞台でやれたらどんなにすてきやろって思てたけど、それはもう叶わんことになっちゃったやん。
けど、あの舞台じゃなくてもいいから、どこかの部屋でもいいから、あの曲をあんたと一緒に演奏したいねん!他の曲じゃなくてあの曲やねん!
でも、今のあんたにとっては、自分の暮らしを立てることが一番大切なことなんやし、曲がどうのこうのっていう場合じゃないやん。
そんな人に、こんな我がまま言うのどうかと思うけど、タイソン、自分と同じような演奏ができるヴァイオリニストおらへん?いたら紹介してくれへん?」

まあまあ、なんて利己主義で押しの強い、勝手なお願いをするんやろと、自分でも呆れましたがもう止まりません。指がカタカタとキーを押していきます。

「わかった。オーディションにはボクがまうみと演奏する。4楽章をね。ただ、その後のことは全く保証できないよ。見つかった仕事次第だから。でも、もしボクができない場合は、ボクの先生に頼んであげるか、ボクとよく似た演奏をする人を見つけてあげる」

あのフランクのソナタが演奏できる。せめてオーディションまででも、その間の幸せを考えるだけで目が潤んでしまいました。
タイソンが仕事をカリフォルニアで見つけた時はすっぱりあきらめる。もしもの幸運に賭けてみよう。

タイソン君、母親にぼやかれて渋々言うことを聞いてあげる息子の気分……なんやろうなあ……ごめんなタイソン!


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