ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国たまにこういう奇跡も起こる事情

2010年01月29日 | 米国○○事情
アウディ、すっかりベッピンになって帰ってきました。
いや、帰ってきたいうても、別にあの子が自分で帰ってこれるわけないので、旦那とわたしが迎えに行ってきたんですけど……そんなことわかってるわいって?

これはもう、ここアメリカでは自信持って奇跡と言っていいことやと思います。
昨日工場に入れたとこですよ!しかもなんの予約もしてなくて、ただどれぐらいの費用がかかるか見積もりしてもらうためだけに行っただけやったんですよ!
それが、その場でパパッと見積もってくれて、中古のドアも運良く見つかって、それがまた、今までの工場の中で一番安くて、まことにリーズナブルな技術料金で、旦那が帰った後、即仕事に取りかかってくれて、夜中遅くまでコツコツしてくれて、
今日の昼前に、どないな様子か旦那が聞こうと電話したら、「あ、もうほとんど終わってるので、塗料が乾くのを待ってもらえたら今日渡せます」って……。
泣きそうになってしまいました。こんなことがあってええのんやろか!このアメリカで、こんな素晴らしいことが起こってええんやろか

ところで今日は、明日からの旦那とTの旅行の間、うちにもう1台車が必要やってんで、レンタカーを借りに行ったんですが、
わざわざ前日に電話を入れ、コンピューターの画面上ではほとんど手続きが終了していたにも関わらず、アメリカァ~ンなノロノロノロノロうだうだ応対、そこに居る客は携帯で大声でしゃべりまくるわ、他の従業員もうるさいわ、保険会社に再度確認の電話を入れてる旦那は相手の声が聞こえなくて辟易しまくり。
結局45分もそこで過ごし、ランチを食べる時間も無くなってしまったので、そこからホゼさんの工場に直行ということになりました。

車いじるのがただただ楽しい、という感じの、旦那よりもうちょっと年下のホゼさん。「ありがとう!」という我々に、「いやいや、こちらこそ楽しませてもらいました」、と彼もニコニコ。とっても穏やかな目をしたハンサムさんでした。
長年、いつかきれいにしてあげるからね~と思いながらできなかった凸凹を、見事にツルンと仕上げてくれたホゼさんに感謝です!
バンパーの穴も閉じてもらい、外れ落ちてガムテープでグルグル巻きにされていたプラスティック部分も新しいのに変えてもらいました。
これで生徒の家に行って、「せんせ~、いつ直すん~」などと聞かれなくて済みます。
今日は偶然にも、アメリカの明暗(ホゼさん&レンタカー屋の従業員)を一度に見た日になりました。
安くて早くていい仕事。アメリカにもたま~にゃこういう奇跡が起こるねん、というお話でした

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米国事故車修理事情

2010年01月29日 | 米国○○事情
やっとやっと、Kが運転中に当てられた車の修理の目処が立ちました
なんでそんな長い時間放っといてんねん?とお思いの方々、ごもっともでございます。当の本人である我々もなんでやねん?と思うのであります。

相手方の保険会社からの提案は、修理するなら42万円、新車に買い替えるなら50万円出します、というものでした。
その数字を前に、旦那とわたしはう~んう~んと唸りながら考えました。
前にも申し上げましたが、事故に遭った車は旦那母からのお古をいただいたもので、御年11才、我々には逆立ちしても買えない高級外車でして、
故障したら目の玉が飛び出るほどの修理代がかかり、ガソリンだってレギュラーはダメでプレミアムしか入れられません。
我々の生活レベルには全く合わない、しかも高齢ということで毎月のようにどこか調子がおかしくなる車なのでした。
それでもローンが大っ嫌いな旦那。修理代、ガソリン代が余計にかかっても、ローンの支払いよりゃ安い!ということで、今まで乗らせてもらっていました。

迷いながら、あちこちの外装修理場に車を持ってっては、「いくらで直してもらえる?」と尋ね回り、その見積もりが出てくるのを気長に待っていたわたし達。
返事がぼちぼちと、アメリカンスピードでもって返ってまいりました。
前回お世話になった工場からは、保険会社の見積もりとほぼ同額の見積もりが、
前の家の近所の、ちょっとえらそうだった(客は向こうからやってくる!みたいな態度で通していた)工場からも、なんと見積もりが送られてきたのにはびっくり!今の彼らの経営状況が透けて見えたような気がしました。そこが少し安い36万円。
どこもだいたい似たような金額で、やっぱり保険屋さんが出した見積もりはそうでたらめでもないんやなあ……と少しがっくりしてたわたし達。
そうこうしている間にも、アウディはいつものようにまたまた調子が悪くなりました。
そこで、我らがエリックの修理工場に持ってって直してもらったところ、修理代金が10万円也?!……いつものことなんですけど……。
するとエリック、「ボクの知り合いに腕はいいけど安いのがいるよ。行ってみる?」と教えてくれました。
早速そこに行って破損の状況を見てもらい、また見積もりが出たら連絡してくださいと言うと即、「ああ、26万でできるよ」とあっさり。
「へ?」と旦那。
実は、安いのならと調子に乗って、今までについた傷(大木が落ちてきて凹んだ所&バンパーの上下の破損部分&他の傷もろもろ)も全部ひっくるめて直して欲しい、と言っていたのでした。
そこで、「へ?」と言いながらもしっかり値切るのが旦那。「23ってのはどう?」
結局24万円で、完璧ではないけれど、見た目全然ええやん的に直していただけることになりました。

なので、保険会社からいただいた修理代を、効率良く、有効に、アウディくんのためだけに34万円(エリックの修理代を含む)、あとの8万円は、Kの親知らず4本いっぺん抜きの代金の半分として、ありがたく使わせていただくことにいたしました。

最近、車体を見事に凹ませたまま乗っている方がやけに多くなりました。
前は、気のせいかな、などと思っていましたが、自分が凹んだ車に乗っていて、以前より恥ずかしく無かったというか、みんなおんなじやん、と思えたので、
これはもう気のせいでもなんでもなく、保険会社から送られてきたお金を多分、他の事に用立てているのだと思います。
こういうこと一つにも、世の中の事情が反映されるのですね
コメント (14)
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ありがとう!

2010年01月29日 | 友達とわたし
事態はまだなにも変わらず、進まず、待ちの状態です。
精神科の二人部屋に入院しているDちゃんは、安定剤と落ち込みを軽減する薬を投与されてはいるものの、今だに精神科医の治療は受けていない様子。
見舞いの者は、一日に設けられた二回のチャンス(午後1時から2時までの間と午後7時から8時までの間)にしか彼女と会うことができません。
しかも、見舞客は1度に2人と制限されていて、たとえその時間に行ったとしても、部屋に入ることができるかどうかも定かではありません。

病棟に入るには2重のドアがあり、そこでいちいちインターホンで答えなければなりません。
買い物用のビニール袋、バッテリーの充電コード、鍵など、Kから頼まれた荷物の中から様々な物がナースセンターで取り上げられてしまいました。
もちろん理由はわかります。我々に配慮が足りなかったのです。

昨日、料理当番だったKは、得意なカレーを作り、それをせっせと容器に詰めてお見舞いに出かけました。
あの、痴呆のお年寄りばかりがおられる病棟に、日本のカレーの匂いがプンプンと漂っているのを想像して、ちょっと可笑しくなりました。
若者はDちゃん独り。話し相手が全くいなくて困っているようです。

いつ退院できるのか、どんな治療の計画が組まれているのか、そういうことは全く我々にはわかりません。
身内ではなく、ただの友人家族の我々は、そういう情報を聞かせてもらえる立場ではないのです。

彼女のことを、ある一定の距離を保ちながら見守っていけるようにするためには、まずはKと旦那とわたしとの3人が、しっかりと話し合い、意見を同じくしておくことが大切だと思っています。
特に若いKは、彼の性格上、丸ごと抱え込んでしまう恐れがあるので、できることとできないことがあることを、きちんと伝えたいと思っています。
ひと(他人)の人生を丸ごと抱え込むことはできません。これはもう、明白な事実です。そのひとに依存の気持ちが強ければ尚更のことです。

明日から丸3日間、旦那が家を空けます。
Tをヴァージニアのアパートメントまで送りがてら、病身の親の面倒を看にヴァージニアから更に3時間ほど南下した町に帰った友人に会いに行きます。
Tはヴァージニアで1週間ほど過ごしながら、やり残していた部屋の片付けをし、嵐のために置いてきた車に乗ってこちらに戻る予定です。
Kとわたしだけの3日間。できたらゆっくり時間をとって話したいと思っています。
けど、Kはよく家を空ける子なので、この家に引っ越してから初めて、わたしひとりになる時間がいっぱいできそうです。
大丈夫かなあ……。

今も、わたしやわたし達家族、それからDちゃんのことを心配してくれているみんな、本当に本当にありがとう!
みんなの言葉のひとことひとことが嬉しかったし、ありがたかったし、教えてもらったこともいっぱいありました。
言葉にできないでごめん、と言ってくれたみんなにも、心からありがとう!
言葉にならなくても、その気持ちがひしひしと伝わっていたこと、これはもうほんとにそうなので、信じて欲しいと思っています。
思い遣ってくれる気持ちに上手下手なんてないのだもの、言葉になってもならなくても、その気持ちはちゃんと伝わっています。
いっぱいいっぱいありがとう!みんな、ほんまにありがとう!
コメント (6)
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