ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

I'm not Lance!

2010年01月25日 | 友達とわたし
Lance Armstrong(ランス・アームストロング)
1971年アメリカ、テキサス州生まれ。
21歳のとき、史上最年少で世界自転車選手権に優勝するなど、順調に世界の一流自転車選手の道を歩んでいたが、 1996年、25歳のときに睾丸癌を発病。
発見された当時、癌は既に肺と脳にも転移していたため、生存率3%と医者は診ていたが、生存への希望を失って欲しく無いために20%とウソをついた。
通常の治療法ではレースを続けるための肺活量が絶望的な状態になるため、復活にかけるランスは、別の、とてつもなく過酷な治療法を選んだ。
苦しい闘病生活を乗り越え、1999年に自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで個人総合優勝し、奇跡の復活を遂げる。
翌年の同レースでも個人総合優勝し、同年開催のシドニー五輪にも、アメリカ代表として選ばれた。
そして2005年4月、同年のツール・ド・フランスを最後に現役引退を発表する。前人未踏の7連覇を達成し、これを花道に現役を退いた。


旦那の大学時代からの親友スコットが、このたび本を書いて自主出版しました。
題名は『I'm not Lance!』
さっそく注文して、今日うちに届いた本の表紙には、アスファルトに写る、ヘルメット姿のスコットと自転車の影。
スコットは、前に一度どこかで紹介したことがあると思いますが、大学を出てアメリカの電話会社に勤め、そこで得たスキルをもとにベルギーに移り電話会社を設立、今ではベルギーにおいての最も大きな電話会社にまで成長させた人です。日本だとNTT、こちらだとAT&Tのような感じ。
会社は順調に成長し、暮らしも豊かになり、妻とふたりの小さな息子と娘、家族4人で生活を謳歌し始めた頃、彼は突然とても不可思議な癌に襲われました。
まず見つからない確率99%のその癌は、右耳のすぐ後ろの方から静かに密やかに進行し、時には勝手に消えたりもする、とても厄介で珍しいタイプ。
ものすごい幸運によって見つけてもらったものの、それからの治療はとてつもなく辛いものだったそうです。

その治療中、彼の友人知人、そして親戚の人達は、彼をなんとか励まそうしましたが、言葉の選びようがありません。
そこで、ランス・アーノルドが書いた『It's not about the Bike(ただマイヨ・ジョーヌ(自転車レースで1位の選手だけが着られる栄光の黄色いジャージ)のためでなく)』を手渡しました。問題はそのアイディアを思いついたのが一人ではなかったことでした。

彼は今、とりあえず回復し、定期的な、かなり深い部分まで掘り下げて行われる辛い検査を受けながら、仕事に家庭に完全復帰しています。
けれども、彼の右頬はごっそりとえぐり取られていて、人相はすっかり変わってしまいました。
癌に襲われてから、誰も示唆することのない、どちらかというと避けているように思える彼の仕事と癌の関係を、彼はずっと考え続けてきました。
そこで、彼なりの見解と経験から得た知識や実感を文章にまとめ、今回自主出版から本格的な出版にこぎ着けたのです。

携帯電話から出る電波が人体に及ぼす害、彼がかかった癌と携帯電話の関連性についての彼の見解。
英語なので、まずは旦那が読み、わたしはその次。医学的な専門用語が多いので、読み進めるには時間がかかりそうですが、
以前からずっと、わたしもその件についてはとても興味があったので、コツコツと少しずつ読みたいと思っています。

彼は、耳たぶに直接引っ掛ける携帯電話を長い時間使い続けていました。
そこから疑問がわいてきて、他の、携帯電話のみならず、電波を出していそうな器具や機械の多くについて調べています。
前の記事にも書きましたが、携帯電話よりもっと恐ろしいのは電話の子機、だそうです。
ものすごい量のラジオ波が出ていて、寝室の枕元などに置いている人は即座に撤去するように、と彼は言っていました。
ある一定の距離さえとれば、その波の被害はかなり少なくなるので、どうしても使いたい場合は、場所を考えることでマシになるそうです。
けれども、できれば子機のある電話を使わないように、少々の不便は我慢してもらいたいというのが彼の意見です。


スコットはジョークが大好きな男。スコット的ジョークというのが語り継がれているぐらいです。
旦那が読み始めていて、「あ、これもスコットジョーク!ここも!」と言いながら笑っていました。
知っている人が書いた本を読むのって、ちょっとくすぐったくて、読んでるこっちが反対に照れたりします。
わたしはランスの自伝をまだ読んでいませんが、まずは、深刻な病を強い意志と希望でもって克服したスコットの言葉に耳を傾けようと思います。
近々、日本のアマゾンからも発売される予定だと聞きました。日本語訳は無理なので原語(英語)ですが、興味のある方はどうぞ読んでみてください。
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雨にも負けず

2010年01月25日 | ひとりごと
ただ今気温14℃。とんでもなく、気色悪いほどに暖かです。そして大雨…………なんもここまで降らんでも、と言いたくなるぐらいの勢い。



旦那とわたしは似た者同士、低気圧と湿気にあまり強くありません。
なのに、うっかりしていて、寝室にずっとつけたままにしてある加湿器のスイッチを消し忘れ、昨夜は湿気のダブル攻撃、上半身鈍痛の嵐です。

起きたすぐは、墓場から這い出てきたゾンビそのもの?!漢方とマグネットでなんとか人間に戻りつつありますが、これからちょっと鍼打ってもらいます。
同じくゾンビから人間に戻りつつある鍼師さんに、ですけれど……
コメント (2)
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