ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国紅葉パラダイス事情

2010年10月19日 | 米国○○事情
もうあと3日もすると、見られなくなるこの景色。

『紅葉パラダイス』って……昔住んでた琵琶湖の南岸沿いに、同じ名前のホテルがあったような……。


この通りは毎日のように通ります。これは行きの方。


そしてこれは帰りの方。
 

ほんでもってうちの通り。


葉っぱが地面に落ちていく様は、やっぱり淋しいし残念だけど、きっとまた戻ってきてくれることを知っているから。

7ヶ月もの間、うんと楽しませてくれて、ほんとにありがとう。



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紅葉と友と谷底の静かな村と

2010年10月18日 | 友達とわたし


我らが友人デブラが、セカンドハウスの山の家に招待してくれたので行ってきた。
途中の山は紅葉真っただ中。目の前にビヤ~ッと広がる山という山がそりゃもうにぎやかに、楽しげに紅葉している。
そして、デブラの家のあるニューヨーク州の北部に着く頃には、山々はもう、紅葉の終わりを迎えていた。

 

デブラの家。


彼女の家の隣は山ひとつ全部が放牧のために開放されている。絶景かな絶景かな~!
  

牛さんのアップ。角がすごい。ここにはこの種類の牛が多く育てられていて、多くは頭の部分を剥製に、胴体は食肉用にされちゃうのだそうな。


庭をもう少し。ニューヨーク郊外の我々の町では考えられない広さ。テニスコートが何個作れることやら……。
 

では、部屋の中に入って。

ウッドストーブと鍋がすてきなキッチン。キッチンの出窓からあの牧場が見える。
 

裏庭のデッキにつながる、朝食テーブル。


ダイニングルーム。


一階の客室。今回は旦那とわたしがここで眠らせてもらった。


一階のバスルーム。


一階のリビングルーム。


階段につながる廊下と階段。
 

二階の居間。


屋根裏部屋。ここにも奥の方にお客用のベッドがある。


デブラの寝室。


主寝室につながるバスルーム。ここが圧巻。
  

 

デブラはセンスのいい小物をいっぱい持っていて、それを飾るのが上手。モントクレアのアパートメントの部屋もすてきだけど、やっぱりここもすてきだった。
では、一挙にドバッと載せちゃいます。お好きな方にはきっと楽しい。でも、興味の無い方はスルーしてくださいませ。
 
                 

デブラが、いつかこの人達を会わせたいと思っていた者が集まった。

ニュージャージーから我々、マンハッタンから日本人のナカさん(生命保険会社に勤務&バリトン歌手)とフランス人フローラ(セラピスト)のカップル(ふたりとも歌に情熱を傾けている)、デブラの家から南に1時間の所からアメリカンのご夫婦ジェフと奥さん(名前を忘れてしまった!)(ともに大学教授、ジェフはギター奏者)、北に1時間の所から、画家(新聞の挿絵でめちゃくちゃ有名)のウォルターとトモコ(ポップス歌手)と2才の息子タク君、そして元レストラン経営者で画家のトニーの総勢10人。上の最後の写真、観客の絵はトニーが描いた。
それぞれ皆、元、あるいは現在もニューヨークシティの住人で、こちらに移住したかセカンドハウスを持っているかで、音楽や絵に情熱を注いでいる人達。

とびっきり美味しいワインとチーズとオリーブ、野菜だけのチリスープ、コーンブレッド、生ハムとグリーンアスパラ、オレンジとアボガドとシラントロとオニオンのサラダ、そしてデザートとコーヒー、う~ん幸せじゃ……。

食事が終わってくつろぐ人達。


「写真撮ろうか~」と言うと、トコトコと近づいてきたタク君。父親ウォルターの母国スカンディナヴィアの言葉で『タク』は『ありがとう』という意味だそうな。


なにをしてても可愛いお年頃。ショーティと同い年のフィディはマイペースでくつろいでいる。
 

食事中、意気投合したわたし達10人。いきなり告白大会になったり、セラピーになったり、はちゃめちゃな、けれどもとても親密な、楽しい時間を過ごした。

またきっと近々、今度は他の誰かの家で会おう!
そう約束して、トニーと旦那とわたし、そしてデブラ以外のカップルは帰っていった。

日が落ちないうちに散歩に行こう!
やっぱりここでもハロウィーンの準備が進んでいる。


渓流があり、


小さな教会があり、


やたらとレトロなガソリンスタンドがあり、


渋い小屋があり、


そして……クリント・イーストウッドとメリル・ストリープによる、たった四日間の燃えるような恋を描いた映画『マディソン郡の橋』が?!


うそうそ!とっても似てるけど、ダウンズヴィル村橋。1854年に建てられた。
 

終わりかけでも充分美しい風景。
  

  

散歩の後、車が故障してしまったトニーを、デブラが家まで送りに行った。
その間に旦那とわたしは、せっせと食器洗い。なかなか洗い甲斐のある量だった。
それからブランディー入りの紅茶を飲みながら、電話もコンピューターもテレビもラジオも無い、ただただ静かな部屋のソファで、旦那とふたり本を読んだ。

そして今朝、またまた散歩に出かけた時、牛の親子に会った。


ありがとうデブラ!ほんとに楽しかった!これで心残りなく、長~い冬を迎える覚悟ができたよ!
 
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ノンクラシックコンサート

2010年10月16日 | 音楽とわたし
イェ~イッ!俺たちゃ今夜はノリノリだぜぃ~!



ベートーヴェンさん、似合い過ぎ?!
ACMAにはきっと、すご~くウィットに富んだ方がいらっしゃるのでしょう。燃えるト音記号といい、このプログラムの挿絵といい……なんか好き!

会のはじめの挨拶で、プレジデントのアルベルトから、先日のカーネギーでのコンサートの報告がありました。
集客率90%、550人のお客さまに来ていただき、会の内容、演奏者の質、態度などから、来年も演奏会を開く許可をカーネギーホールからもらったということでした。
またオーディションに向けて頑張らないと……もう1年が経ってしまうなんて……信じられません……。

さて、今日の月例演奏会は、いつもと趣向を変えて、クラシック以外の音楽特集なのでした。

わたしが運転している間に、やみくもにシャッターを押す旦那。電池がもったいないや~ん!

マンハッタンはビルとビルがくっついて建っているので、建て替え時にはこんなことになってしまいます。



いつものことながら、タクシーが多い!



信号を待っている間にわたしも……あ!緑になっちゃった!




さて、演奏会にはスーパーマリオのテーマソングも流れ、



チビだった恭平と拓人が、兄弟の意地をかけて遊んでいた懐かしい風景が甦り……でも、おっきくなってからピアノで弾いてた恭平の方がうまいかも……親バカ?

ハーモニカとギターとバイオリンのボサノバがあり、



ジャズもどきがあり、



ロックもどきもあり、



なかなかに楽しいコンサートでした。

終わってから今夜は、みんなと合流せずに、あさこと旦那とわたしの三人だけで、近くの、とびっきり美味しいイタリアンレストランに行き、イカスミパスタのシーフード和え、ワイルドマッシュルームのラザニアなどをいただきました。やっぱここは美味い!


おまけに、我がウィンザー・プレイス通りの秋を少し。



だいぶ紅葉が進んできました。
ハロウィーンの準備も着々と。チビッ子達でにぎわうのは二週間後です。

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ABOVE HELL'S KITCHEN

2010年10月15日 | 友達とわたし
Jonathan Spottiswoode(スポゥド)のミュージカルを観に行ってきました。
彼の書いた戯曲が認められ、今年2010年の『NEW YORK MUSICAL THEATRE FESTIVAL』が、ものすごい数のショーから選んだ、30組のミュージカルの中のひとつが、彼の『ABOVE HELL'S KITCHEN』なのでした。
ここからまたさらに、12のショーが選ばれます。ああドキドキする……。

最後の生徒のレッスンが終わってすぐに、旦那と一緒に電車に乗ってマンハッタンに。
冷たい風がビュンビュン吹いて、冬のコートと手袋をしていても全然おかしくない寒さの中、ペンシルバニア・ステーションから外に出ると、



クラクションの音がけたたましい、まさしくそこはマンハッタンのど真ん中。

劇場はとてもこじんまりとしていて、壁のコルクで作ったオブジェがすてき。



さあ始まるでぇ~!彼のいつものバンドメンバーが、せっせとチューニングをしています。



ABOVE HELL'S KITCHEN
Book, Music, and Lyrics by Jonathan Spottiswoode


As his appetite for women threatens to consume him, a tortured rock musician wrestles with his inability to stay faithful during a series of gothic therapy sessions. Jonathan Spottiswoode and his cult band, Spottiswoode & His Enemies, bring a sexy expressionist twist to Don Giovanni that is at once comic, tragic, and lyrical, and tinged with Jazz, blues, rock, gospel, classical, and punk. They say love is a game-so who can you blame for playing?

すご~く楽しくて可笑しくてエッチで、ちょっと恐かったりする、一分たりとも退屈することのない素晴らしいショーでした。
音楽は、いつもの彼の舞台のごとく、バラエティに富んでいて、セクシーで、ワイルドで、それはジャズだったりブルーズだったりロックだったりゴスペルだったりクラシックだったりパンクだったり、今夜は歌い手が彼だけではなかったので、さらにパワーアップ。
どうしてもひとりの女性に留まることのできない、中途半端に売れているロック歌手の、けれども本当は運命的な女性を求めている、けれどもだからといって責任を持ちたいかというとそこがなんとも……という、本音丸出しの世界が可笑しいやら哀しいやら。
ドン・ジョバンニのオペラの筋書きが元になっていて、彼の苦悩(浮気癖)を告白していた精神科医こそが、彼がただひとり、運命の女性だと信じていた女性で、実は彼はもうすでに死んでいて、しかもその死は、娘に手を出されたことに激昂した彼の興行主の父親に、エレベーターの溝に突き落とされたというのが原因なのでした。

今回のショーで、スポゥドの脇を固めたブロードウェイのプロ中のプロの方々です。



中でも、上段真ん中の、準主役の精神科医を演じたAndreaさんの歌は、ほんっとに素晴らしかったです。
もちろん、どの方もとてもうまくて(そりゃそうです、ライオンキングやサウス・パシフィックなどのショーで活躍している人達なんだもん)、その中にひとり、初演で挑戦しているスポゥドは初々しく、観ている我々の目には新鮮に映りました。
ライブでの彼は、カリスマが服着て歌ってるような、オーラ出まくりのパフォーマーなのに、不思議ですねえ、今夜の舞台で、なにもしていない時(誰かが歌っているとかしゃべっているとか)の彼の仕草が、わたし達の部屋の中で居る時の彼のように見えて、そう気づいた瞬間にドキドキしてしまいました。

でもまあ、姉のような気分でいるわたしとしては、弟のように思っている彼が、演技とはいえ、キスしたり、いきなりおっぱいを鷲掴みにしたりするのを見ると、やっぱりギョッとしてしまいまして……役者の身内気分というものを少し味わうことができたような気がします。

とにかく、彼のショーは大成功だ!とわたしは太鼓判を押したいと思います。
きっと次の12グループに選ばれて、近い将来、ブロードウェイに進出することを祈るばかりです。

おめでとうスポゥド!

なんて言ってギュッとハグして、「千秋楽まであと二日、頑張ってね!」と言うと、「それが、明日は朝から結婚式で歌う仕事も入ってるんだ……」なんてことを言うスポゥドなのでした。頑張れスポゥド!
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米国小さい秋事情

2010年10月14日 | 米国○○事情


わ~いわ~い、りんごです!こんなにいっぱい!



大人生徒のすが子さんが、地元(ニューヨーク州北部)の農場からもぎ取ってきたりんごをこんなにいっぱい、持ってきてくれました。

この季節、旦那もわたしも、脇目も振らずにりんごりんご!果物売り場に行くと目をギラギラさせて、自分の好きな種類のりんご棚に向かいます。

「せんせ、一日一個、りんごを食べるととっても体にいいそうですよ」

「はいはい、知ってますよ~。でもねすが子さん、わたしは体に良くても良くなくっても、この時期りんごが食べたくて食べたくて仕方が無くなってしまうので、ほんとにほんとに嬉しいです、ありがとう!」と、熱い抱擁でお礼をしました。


起きてすぐに行く二階のトイレの窓から見える秋。



そして、ここアメリカの秋といえばこれ、菊の花。



どこのお家にも、と言っても過言ではないほど、直径60㎝はある巨大な菊の鉢植えがボコボコと飾られます。
花屋さんに行くともう、まぁるい菊の鉢植えがぎっしり!
こんだけあったら菊人形、いっぱい作れるやろなあ~と、毎年眺めながら思います。

で、わたしは個人的には菊の花というと、どうしてもお葬式やお墓参りが連想されて、なんとなくウキウキとした気分になれないので、でっかい鉢植えを買わずに、ひと鉢2ドルの小さいのを買って、それを寄せ植えしてみました。
まだ植えたところなので、バラバラな感じですが、もう少し大きくなってきたら体裁を整えようと思います。 



一度地植えしたアオギリの苗。やっぱり渡米して間もない赤ん坊に、いきなり厳しい冬を経験させるのは可哀想になり、鉢植えにしました。
栄養たっぷりの土は、手で直接つかむととても温かで、これだとアオギリも嬉しかろうと、せっせと鉢に詰めました。



うちの小さな秋トリオさん達。



一番左のかぼちゃのツルが?型なのが気に入りました。

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33人

2010年10月13日 | 世界とわたし
今朝からもまた、CNNのニュースで救出作業の中継を観ている。

テレビの画面に、33人の炭坑夫達の顔写真がずらりと並んだパネルが映し出されている。

それを観た途端、あの日の朝が甦った。

32人の、息子の拓人と同じ大学の、同じ学部の学生と教授が殺された、4月半ばだというのにとても寒々しい、そこに洪水で電気もお湯も寸断されてしまった、心配と心労で胸が押しつぶされそうになったあの朝。

犯人も自殺して、33の命が一瞬にしてこの世から消えてしまったあの日のことを報じる画面にも、全く同じサイズの、同じデザインの顔写真が並んでいた。

人間ってほんとに……その後の言葉が浮かばないまま、朝食の目玉焼きをお箸の先っぽでグジュグジュいらっているうちに、食欲がどんどん失せていってしまった。

これからあの33人の人達にも、これまでにあったことなかったことを好き勝手に語られる運命が待っている。
それでも彼らは、命を永らえて、残りの人生を生き続けることができる。
地中で育まれた友情が、マスコミや野次馬の毒気に汚されずに、地上でもいい形で続きますように。
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あなただけで、何もいらない

2010年10月12日 | 世界とわたし
チリの落盤事故で、約70日もの間、地中約620メートルという、極限の環境に閉じ込められた33人の、下は19才から上は63才の男達。
彼らの中の最初のひとりが、たった今救出されました。
息子と思われる男の子が、強張った顔でじっとワイヤーの動きを見つめていて、カプセルが見えた途端にオイオイと泣き出したのを見て、わたしももらい泣きしました。

これから長い時間をかけて、地中に残るすべての作業員達が救出されることを祈りたいと思います。

あの暗い、狭苦しい地中で、二ヶ月と十日、彼らがどんなふうに自分達の心と闘ったのか、想像を絶する毎日だったと思うけれど、もうそれをしっかり映画にするために、撮影のクルーが映像を撮っているそうです。

鉱山で働く作業員の人達は皆、苦しい生活を続けていると聞きました。
今回のこの、異様とも奇跡ともいえる出来事はきっと、この33人のこれまでの人生を、いいようにも悪いようにも大きく変えることでしょう。
映画になってもいい、本になってもいい。でも、彼らに群がる大勢の人々の中には多分、彼らにとって害になる人がいます。
せっかくつなぎ止めたかけがえのない命が生きる場を、そういう人達に汚されないことを祈るばかりです。

今回の救出にあたり、アメリカの穴掘り名人やNASAの技術がとても貢献したそうです。
チリ政府も、不眠不休で救出作業に取り組みました。
当初の予定よりうんと早く(それでも当人達にとっては長過ぎたでしょうけれど)救出にこぎ着けたのは、そういう人々の心と行動が結びついたからでしょう。

タイトルは、一番年上の、33人の精神的支柱となっている63才のマリオさんの奥さんが言った言葉です。
これを新聞で読んだ瞬間、胸がじーんと熱くなりました。
彼らは30年前に籍だけを入れ、その後はずっと苦しい生活を続けていました。彼が地上に戻ってきたらすぐに、町の教会で結婚式を上げるそうです。

そういうこともきっと、カメラや報道陣でごった返す中で行われるのだろうけれど、彼女が言った「あなただけで、何もいらない」という言葉を大切に、これからの人生を幸せに生きていってほしいと思います。

テレビ中継を観ながら書いているので、今、二人目の作業員の方がカプセルに入る時間になってしまいました。
こうやってひとりずつ、きっと無事に、地上に運ばれますように。
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米国いきなり終わってもたがな事情

2010年10月12日 | お家狂想曲
そのおじさんは、先週も来たおじさんでした。
「あのさ、オレっちはさ、ほん近所のトーマスストリートの家のドライブウェイの工事やってんだけどさ、あんたんちもかなりアレみたいだし、オレっちに任せてみない?」

こういう申し出はこのおじさんが初めてではありません。
近所の工事を請け負った会社の責任者さんはみんな、名刺を持ってうちにやってきて、「直した方がええんじゃな~い」と言いたくなるのです。
だって……これだもんなあ……。



もちろん我々も気にはなっていたのです。特に今年1月2月と雪が多くとても冷えたので、石の部分がバラバラに砕けてしまっていたので、どうにかしないと、と思いながらも、20万円ほどもかかると言われて、なかなか決断できずにいたのでした。

今回のおじさんも、今までと同じように断るつもりでいたのだけれど、このおじさんだけが二度、今度は旦那が居る時にまた来たのでした。
旦那は仕事に行く前で、そういう時は特にリズムを乱されたくない彼は、もちろん一言二言で断るつもりで玄関の方に歩いて行きました。
わたしはまあ、別に聞き耳をたてることもなく、パソコンの前で座っていたのですが、すぐに戻ってくるはずの旦那がなかなか戻って来ません。
あれれ?

「やってもらうことにした。しかも今日」
ぬぁ~にぃ~
ちょ、ちょ、ちょっとちょっと、どういうことよっ

ぶったまげながら話を聞いたところ、「砕けた部分をきっちり直したかったらそれだけで$600かかるけど、ここの部分もアスファルトにしちゃっていいのなら、お宅のドライブウェイぜ~んぶ直して$900でやったげるけどどうよ?」と言われたそうな。
$900なんてそんな……半額じゃね~の?
「マジでその料金でやってくれるの?」
「おぉ~よ、男にゃ二言はねえってことよ」
「ほんまのほんまのほんまやね?」
「ほんまのほんまのほんまやで」

ということで、いきなりの展開に。

突然ゴツンゴツンという音が鳴り始め、


どっひぇ~ごついお兄さん達がいっぱい!

あっという間にアスファルトが敷かれ、それに液体をぶっかけながらドスドスと四股を踏むお兄さん。彼が履いている鉄板靴が渋い!



わたしも仕事に行かなければならないので、外に出てカメラを向けると、サッとポーズを取るお兄さん達。



その横で、ひたすら寡黙に圧縮に励む、さっきの四股踏みのお兄さん。まだあの靴履いてるし。



ほんとに、ほんの1時間あまりでこんなにきれいになりました。



ここアメリカでは、工事や修理を頼んだ場合、それにかかる時間はまず、当初の予定の3倍は覚悟すること。
これは、ここに住んでほんの半年ほどで頭に叩き込まれた常識です。
電話やケーブルの取り付けでさえ、予約した日に来てくれるだけでありがたいと思うようになりました。待ち時間は数時間が常識。無事に物事が済むと感動します。

なのに……。

うちのドライブウェイ、あっという間に、しかもそんなつもりがなかったのに、きれいになりました。今年の落ち葉掃きは楽ちんかも!
これで、この通り一番のオンボロウェイというあだ名(勝手に自分達でつけました)が無くなりました。オヨヨ


今日の最後の生徒の家のお向かえさんちの、小学生の坊やが飾ったハロウィーン用のデコレーションです。
この子は、多分前にもクリスマスの電飾を紹介したと思いますが、この通りの名物っ子で、たったひとりで、自分でデザインもして、何日もかかってこの飾り付けをするそうな。すごいなあ。



それにしても、最後の生徒を教え終わると、もうこんな真っ暗になってしまう季節になりました。
これからまた当分、暖かくなるまで、こんなふうに真っ暗な中を帰らにゃあかんなあ~と、ちょっと憂鬱な気分になりました。
でもまあ、出張レッスンは1週間に2日だけになったので、毎日回っていた数年前のことを思うと、うんと楽になりました。
10年のうちに、少しずつ少しずつ、良い感じです。









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雹が降ってきた!

2010年10月11日 | ひとりごと
天気予報士さんの筋書き通りの、大荒れの夜になりました。

雷が鳴り、雨が降り始め、そのうちいきなり、カチンコチン、パチンと、小さな石っころを投げつけられたような音がして……、

外に出てみると、



こんなのが辺り一面、いっぱい!?雹(ひょう)なのでした。握った手の中でかなり溶けてしまいました。

落ちてくるのを手で受けてみるとなかなかに痛くて、普段は憎ったらしいなどと思っているリスだけど、大丈夫かどうか、ちょっと心配になりました。

窓には思いっきり雨粒が当たっています。



本格的な秋の嵐です。
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10.10.10

2010年10月10日 | ひとりごと
わ~いわ~い、今日は『10.10.10』の日!

んでもって、来年の11月11日は『11.11.11』の日で、

んでもってんでもって、再来年の12月12日は『12.12.12』の日。

それがどないしたん?
なんて、さめた目で見ているあなた。

わたしはですね、ふと時計を見た時なんかに、偶然、デジタル数字が揃ってたりすると、妙に嬉しくなって、わ~いわ~いとはしゃぐのですよ。
それを初めて見た時の旦那の顔ったら……意味不明な宇宙人と遭遇してしまったみたいな、そこはかとない哀しみも漂ってもいて……。
ところがですね、人間って変わるのですよ、ほんとに。今じゃ旦那まで、嬉しそ~に指差して『まうみ、5:5』などと教えてくれるようになりました。

めでたしめでたし
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