ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

霞ヶ関流復興資金⇒まず大幅に水増し⇒余ってるんがバレたらヤバい⇒足りんと言い訳して陰で使いまくる!

2013年01月21日 | 日本とわたし
NEWSポストセブンで報じられていた記事です。

↓以下、転載はじめ

『八重の桜』のキャンペーン費用3.4億円 復興予算から拠出
2013.01.21 07:00

復興予算が、霞が関の庁舎改修から役人の福利厚生費まで流用された問題は、昨年来大きく報道された。
 
流用額そのものにもごまかしがある。
NHKや朝日新聞など、大メディアは、19兆円の復興予算のうち、被災地以外に流用されたのは、「全国防災事業」と「企業の立地補助金」を合わせた約2兆円と報じているが、本誌の調査ではそんなものではない。
 
例えば、復興予算からは、震災で被害を受けた役所の施設改修費(官庁営繕費)に、総額約137億円(2011年度)が充てられ、そのうち、被災地向けの「復旧費用」は、4億5000万円となっている。
だが、その内容を調べると、実際に被災地で使われたのは、約3600万円のいわき地方合同庁舎改修1件だけで、残りは、人事院がある東京・霞が関の中央合同庁舎5号館別館の改修に充てられた。
 
国土交通省の担当者は、「東京も被災地です」と説明したが、施設改修費のうち、被災3県に使われたのは全体の5%だ。
他の復興事業でも、東京などで実施された事業が、「被災地向け」と計上されたケースは枚挙に暇がない。
 
つまり、2兆円どころか、19兆円の大半が、被災地以外で消えている可能性が高い
 
菅内閣の内閣参与を務め、復興増税の経緯を知る五十嵐敬喜・法政大学教授(公共政策)は、こう指摘する。

「役人が、これだけ確信的に流用できるところを見ると、被災地の復興資金が、本当に19兆円も必要だったのか疑問になる。
当面の復興に必要なのは、6兆円程度でよかったという、経済学者の指摘もある。
霞が関は、最初から、復興予算を大幅に水増ししていた可能性が高い。
しかも、復興予算が十分余ってしまうと、決算剰余金を増税削減に回せ、という声が強まる。
だから霞が関は、どんどん流用して、復興財源を早く使い切ろうとしているのではないか。
そうすれば、復興予算はまだ足りないと口実をつけて、剰余金を公共事業に使える。
今回の補正予算が、まさにそうなっている」

 
その他の復興予算流用の実態は、すでに本誌が詳細に報じたのでここでは繰り返さないが、
流用問題を大きく報じたNHKで、今年からスタートした大河ドラマ『八重の桜』のキャンペーン費用も、国交省の復興予算(復興調整費3.4億円)から出されていたことを付け加えておく。


↑以上、転載おわり


いやもう、そら、NHKがボコボコに言われてもしゃあないな。
復興予算使てるって……それも3億4千万円も……。
そのお金で、いったい何人の、被災地の人らの暮らしが賄えたやろか。

ほんま、怒らなあかんと思う。
そろそろ真剣に怒らなあかんと思う。
それも、部屋の中と違て、怒る相手がいるとこ行って怒らなあかんと思う。

けど、ただ行って怒るだけやったら電車賃とエネルギーの無駄使いになってまうから、
なんか作戦考えて、知恵を分け合うて、専門家の人とかも一緒に、それからできたら、まともな報道屋さんも一緒に、

『19兆円の大半が、被災地以外で消えている可能性が高い』って……。

もう、被災地の人に限らず、放射能汚染に苦しんでる人に限らず、日本人ならみんな、
とにかく、怒らなあかんとわたしは思う。
コメント (1)
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「ここは周辺より『放射線量』が若干高い場所です」←こんな三角コーンが道ばたに置かれてる狂気

2013年01月20日 | 日本とわたし


↑この写真は、スナメリオさんのブログ『泣いて生まれてきたけれど』に掲載されていたものです。
わたしはこの写真を観て、しばらく固まってしまいました。
工事現場に置いてある三角コーンに、こんな恐ろしいことが書かれていて、それがポツンと置かれている。
このことの意味が、なかなか頭に入ってきませんでした。

この写真に対してつぶやかれたツィート内容です。

↓以下、転載はじめ

@YUKIMIHOP
新大久保と高田の馬場の間で見つけました。 これが日本の怖さ。
工事現場と同じ扱いの放射線量の告知! 被曝中なう!!ですか?

@cyclochabumaro
ここにもジャパンスタンダード。危機管理能力0民族。

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@ykabasawa
「東京の医師会で、子供の突然死が10倍になってる問題、
対象を広げれば広げるほどヤバいという話になっている。まだ非公式の話…」
元菅首相の政策秘書、松田光世さんの告発。
医者はなぜ黙ってるのか。
多くの人が既に免疫力落としているではないか。
薬が依然より効かないという声が周りでも多いです。
2012年3月29日

@miwakofujita
今日都内の地下鉄内で30代男性が意識を失う。
必死に奥さんが呼びかける声。次の駅で担架で運ばれて行った。
小さな子どもが心配そうに見てた。涙が止まりません。
2013年1月2日

@kazuppo616
東京の叔母の知人が原因不明で突然亡くなったそう。
結婚直前の30代の女性。初めて突然死を身近に聞いてしまって、
放射能の影響を考えずにはいられない。本当のことは誰にも分からない。
亡くなった人は二度と帰らない。

@fairy726
危険と共存しているのだと改めて痛感した出来事がありました。
職場の方の姪っ子…2歳10ヶ月で白血病で亡くなったとのこと。
都内在住。 楽観視出来ないと思います。

@4ninbuchi2ryo
気のせいかもと考えて、行きつけの漢方の先生に
「最近外で先生の目から見て被曝の影響がある子どもっていますか?」
と聞いてみた。答えは「みんなですよ。大人だってそうなんですから」だった。
東京都世田谷区。

@KinositaKouta
板橋区某中学一年生 春の心電図検診で異常
→再検査必須生徒は約25%
2012年5月18日

@takeonomado
不安を煽る気は無いけど、これだけの回数、日本、東京と海外を往復して、
帰国の度に季節に関係なく同じ症状が出れば、
放射能以外の影響は考えられないよ。
今回は意図的に大阪から入って天王寺区のホテルに二日間いたけど、
東京と同じ症状は出なかった。自分のアレルギー体質にある意味、感謝だ。

@eye_s_only
友人の都内皮膚科医より。
「頭皮炎」「顔面・腕の急激なシミ増加」 による来院が増えている。

@cmk2wl
野呂美加 東京にいたっては狂気が支配していると言ってもおかしくない。
自分が体験したことに口をつぐめば、他に被害者が出る。
汚染された栃木の笹を食べた母親熊の赤ちゃんが、
肺炎で死んでないでいる場合なの?人間の子供は大丈夫?
汚染地域から、どんな放射能も持ち出すな!
人間を引っ張り出して

@carapowa
昨夜は主人は職場の飲み会で遅くなるとのことでしたが
随分帰宅が早かったのでどうしたのかと思ったら、
「皆、咳がひどくて体調が悪いので取りやめになった。」
主人も調子悪く、早くに休みました。 職場は都内です。

「現在関東を中心に喉痛み,ドライマウス,鼻血,下痢,軽いせき,
微熱,味覚異常,嚥下痛,声がれなどの症状を訴える人が増えているようですが、
放射線治療を行った際にも同様の副作用が起こやすくなるそうです。
要するにこれらの症状は内部被曝の初期症状です」
http://t.co/EFDrsaU3

@Fibrodysplasia
昨年3月13日~4月中旬まで関西に避難し、その後、
横浜南部に居住したパターンだと、最初の放射性ガスを吸っていないわけだが、
それでも気管支喘息になるということは、
子供が首都圏に居住するのは無理だということだ。
移住後、だいぶ治ってきたので、
速やかに準備して移住した方が子供は長生きする
2012年08月10日

@kenshimada
首都圏の道ばたでも、
高濃度放射能汚染物質を吸い取った藍藻が普通に落ちている・・・
皇居外苑で11万6334ベクレルを検出する場所を発見。
http://www.bllackz.com/2012/09/blog-post_7.html
これが乾燥して舞い上がり、吸い込んでる現状。
止まらない咳はそれを排出する防御反応だと思う。

@daikichikyoudai
最近かおがひりひりすると東京のあねがいいます。
関西にきたらどうもないと(-_-;)水でしょうか?
食べ物にはきをつけてます。自宅は横浜、仕事は世田谷区です。

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@takeccommaa
昨日、子供の甲状腺、血液検査をしたお友達の話を聞いた。
首都圏10人子供を検査すると、
6~7人の子供の白血球の数値に異常が出ているそうだ。
つまりは骨髄が被曝でやられている。ちょっとすごい確率だと思うんだけど。

村上周三・東京大学名誉教授
東京の友達の話>子供たちの白血球の数値、7割に異常。
”甲状腺検査に厚生省の圧力”
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/32c71b3e2aac4e400e234ab2348d9f42

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@framboise731
生まれた時「この子は特別、運が強い」と曾祖母に言われた娘、
今回の甲状腺検査では基準値もぎりぎりクリアして「6,7人」には入らず。
でも「東京にい続けたらおそらく、これから悪くなるということですか?」
と聞いたら、先生は静かに頷いた。
私みたいにのう胞ぼっこぼこにさせたくない。急がねば。

@framboise731
先生の言ってたこともうひとつ
→「川沿いと清掃工場の近くに住む子は数値が悪い」。
「自分が見た子供たちのことしかいえないけど、
○人いて○人そうだったら、そうとしか言えない」と。ショックでした。

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@o0_0e
やっぱりな

@nakanakagoody
愛犬が体調を崩し、血液検査で白血球が倍以上増えていて
被曝の事実を突きつけられた時、初めて心の底から泣いた。
やっぱり東京は激しく汚染されてるよ。両親は酷いゲリ、
甥っ子は1日遊びに来ただけで鼻血出したし。
放射能を甘く見たら後悔するよ。

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@tokaiama
東京東葛地方や千葉、神奈川の大病院で聞いてごらんなさい。
甲状腺検診は、どこも満杯。橋本病の症状が激増。
関東、東北の病院は大繁盛なのに、誰の意図で隠蔽を続ける? 
→TV福島ユー報道局長大森真が
「今の線量では福島県民の健康に被害は全くない」とツィート

@hanakomiyama
パパさんすごい。なんでも知ってる。

@tokaiama
ウソだと思うなら自分で聞いてみな。
実際に病院に出かけた複数の人から直接聞いた話だ

@hanakomiyama
疑ってないよ。うちのママは、今年の初めに心筋梗塞で入院したよ@東京。
今まで心臓なんともなかったのに。甲状腺もやったよ。

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@onodekita
内部被曝だな。

@komatsunotsuma
風疹、止まらぬ猛威 11年の4倍、都市部で突出 
http://www.asahi.com/national/update/0910/OSK201209100002.html
2012年9月9日

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@tokaiama
日本の子供たちの未来にとって私は幼女少女たちの被曝を深刻に心配している。
被曝はまったく無症状のレベルで卵母細胞の遺伝子を破壊し、
長期間汚染地に住んでるだけで、すべての細胞遺伝子が壊れてしまう。
こうしてベラルーシでは25年後生まれる子供の95%が異常児になってしまった

@tokaiama
セシウムが生殖器官で被曝を与えやすいのは事実です。
セシウムそのものは人体に一様に分布しますが
ベルゴニー・トリボンドーの法則から
細胞分裂の活発な分裂ポテンシャルの高い細胞ほど
内部被曝の影響を受けやすく遺伝子が破壊されます。
主に精原細胞・卵母細胞です

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「大気圏核実験で60年代に日本が浴びた放射能は福島から出たものより膨大」
というのは悪質な安全デマだった。
こんなにひどい!放射性降下物の月別推移グラフ。
           ↓
『福島原発事故の規模は、国民が思っているより はるかに大きい』
(泣いて生まれてきたけれど)
http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11353178976.html

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@kiyomizu5
私だったら東京に住みません(カルディコット博士)ガン発症のリスク:
子ども達は、大人の10-20倍。胎児は大人の数千倍.
多くのエリア、福島県、その周辺、東京都、東京都南部でさえ、
高線量のガンマ腺が検出されています。http://t.co/ubJIUVGX

@Tanisennzo
⇒【年賀状販売下 “喪中の相談”急増】
葬祭業者が無料で相談に応じる東京・小平市のテレフォンセンター:
ことしも相談が急増していて最も多いのは親族が亡くなり
喪中はがきを出すべきかどうかを尋ねるケース
http://ceron.jp/url/www3.nhk.or.jp/news/html/20121107/k10013304421000.html

@AndreasDiego
111106 首都圏で福島エイズの症状。
「美容業を営んでおります。
今年の秋のイネアレルギー、お客様の
ほぼ8割に症状が見られました。
例年にはなく、今年初めて発症された方や、いつもは軽いのに
今年は症状が重い方ばかりです」
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/115.html

@ykabasawa
関東の企業の業績はこれからどんどん下がる気がしてならない。
テレビがやらないからと放射能による内部被曝のリスクも知らないまま、
危険食材も気にせず食べている。
疲れやすい、集中力が続かないなどの症状が積もり積もり、
パフォーマンスが頭打ち。そこに増税ですよ。多くの中小企業が潰れる。

@ohashimasaki
自分の生活空間が何百年も解決しない汚染に包まれてしまったときに
できるのは移住しかない。たとえそれが国や企業のせいだとしても、
彼らが何もする気がないのならば、身を切ってでも脱出しなければならない。
なぜなら、自分や家族の人生は一度きりしかないから。


@GO_WEST_PROJECTさんのツイッター
西日本への一時避難をお考えの方にとって役立つ情報です。
https://twitter.com/#!/GO_WEST_PROJECT

↑以上、転載おわり


不安を煽ろうやなんて思てない。
上記のつぶやきの全部が、真実なんかどうかもわからん。
けども、少なくとも、なんか、今までとは違うことが始まってて、進行してて、それがこれからも続いていくと思てる。

途方もない量の核物質があった施設で、あれだけの爆発が起こって、周辺の海も土も山も川も、無惨に汚されてしもたのやから。

ほんで、すごい勢いで放たれた、しかも今も、じわじわと放出されてる猛毒は、何十年何百年何千年と、この世に居残り続けることがわかってるのやから。

これで、事故前と変わらんと思える方がおかしい。

こんな三角コーンが道ばたにあるという狂気。
それをもういっぺん、自分の頭でよう考えてください。
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電力会社の役員は、会社員と呼べるもんとちゃう!ただのやくざに成り果てた人間の集まりや!

2013年01月20日 | 日本とわたし
『税金と保険の情報サイト』というページに書かれていた記事を紹介させてもらいます。

ついに暴露!電力会社が身内企業からぼったくり購入
2013.1.11

身内企業に高値で発注
燃料費コストを理由に、値上げ申請した電力会社は、実は、身内企業から、法外な値段で燃料を購入している。
こんな、グループ内で利益を確保するからくりが、10日に開かれた、経済産業省の専門委員会で明らかになった。





調達先の4割以上が関連企業
関西電力と九州電力は、主に、火力発電用の燃料コストが増加していることを理由に、昨年、家庭向け電気料金の値上げを申請した。
経済産業省の専門委員会では、昨年12月26日に開かれた委員会の中で、「燃料調達コストが高すぎる」と指摘。

米国産シェールガスを引き合いに、値切り交渉をする方法など、具体的な値切りのテクニックまで指導した。
だが、10日に開かれた委員会では、値切りどころではなく、わざと高額の資材を購入している構図が明かされた。

2011年度、関西電力の資材調達費は、6000億円にのぼったが、このうち46%を、子会社などの関連企業に発注していた。
九州電力も同じく、42%を発注していた。
いずれも競争入札ではなく、随意契約であり、子会社や関連企業であることから、事実上は、電力会社の言い値となる。

関電では、取引高トップ20にあたる企業のうち、19社には役員や社員が出向しており、密接な関係性がうかがえる。


グループ内で利益をプール
そこまで関係の近い子会社や関連企業であれば、親会社のコストを抑えるために、できるだけ安く資材を提供するのでは、と考えるのが一般的だが、電力会社ではそうはいかない。

電力会社の利益は、「総括原価方式」と呼ばれる、奇妙な手法で決められるためだ。
施設などの原価に3%をかけた金額が、利益と認められる方式。
つまり、高値で資産を購入すればするほど、利益はふくらむことになる。

さらに、高額の資材調達費を支払っても、結局はグループ内で回ることになり、電力会社の懐はむしろ肥え太っていく。

関西電力、九州電力量社の社長は4日、社員に向けた年頭の挨拶で、「値上げについて理解を得られるよう、全力を尽くそう」と呼びかけた。



みなさぁ~ん!!
どないかして、今年中に、いや、春までに、この世にもアホらしい『総括原価方式』、やめさせませんかぁ~!
奇妙な手法、やなんて言うてる場合ちゃいますやん!
電気代払うのに、なんでそんな、どないしても理解のしようがない、電力やくざ会社の詐欺にかかったみたいな金を出さされなあかんのですか?

わざと高額の資材を買うてるんですよ。
それも、子会社やら関連企業やらからの回しもんで、そやからそんな値段、なんとでもできるんですよ。
書きたい数字書いて、ウハウハ笑てるんですよ。
このインチキな経営を、いったいいつまで放っとくんですか?
あかんと思いますよ。
なんかこう、一斉に、不払い運動ぐらい起こせんもんやろかと思うんですけど、あかんのでしょか。

電気会社を弱らせたら、あっちゃこっちゃの補償やら、作業員さんの環境維持やら報酬やらに、支障をきたすんちゃうやろか。
そういう心配してる人もいはります。
今の、超アホらしい電気にまつわるシステムをぶち壊して、日本中の主立った電気会社を破綻させたら、そりゃ一旦は大混乱を招くと思います。
そやし、破綻に持ち込む運動と併行して、電力会社と国がまた、言い訳してええ加減なことをしてる間のつなぎができるよう、市民の間で助け合えるような準備を整えることも必要やと思います。

汚染を移動させる作業も、事故原発の収束作業も、それに関わっておられる方々には、国から直接支払うようにする。
中に下請けを入れんと、すべて国が直接指導し、責任をとることにする。
自治体は、その国の補助的な、現場でないとわからへんような、細かい援助を手伝うけれども、それに必要な専門家の派遣も、国の直轄で行う。

ここまで原発キノコを生やしてきた党として、これぐらいの責任ぐらいとりなはれ。

もういっぺん、最初に叫んだこと叫ばしてもらいます。

『総括原価方式』は詐欺やでぇ~!
こんな犯罪、いつまで続けさせてるんっすかぁ~!
やめささなあかんでぇ~!
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朝焼けと夕焼けとお月さんと

2013年01月20日 | ひとりごと
昨年の暮れにひどい風邪をひいた旦那が、また風邪をひいた。

それでも早起きする彼は、部屋の窓の向こうの、見事な朝焼けを観た。


そしてその日の夕方にふたりして、台所の窓から見事な夕焼けを観て、


そして夜中になり、次男Kががんばってるカリフォルニアのゲームトーナメントの様子を、台所のカウンターに置いたパソコン画面で親バカ観戦してたら、窓の向こうにお月さんが浮かんでた。


平和なり。

こういう、なんでもない一日が過ごせるということのありがたさを、感謝せんではいられへん。

とはいうものの、一昨日の晩に、旦那が二階の寝室に上がった後に、あれこれと部屋の片付けや鍵の点検などをしてた時、
ふと横着をして、細かいツブツブがいい加減に詰められた形が一定しないクッションに、片足でのぼってしもた。
自分の予定では、ほんの一歩のつもりやったけど、思いっきりバランスを崩し、気がついた時にはすってんころりん……いや、ちゃうな、あれはそんな形容では充分やない、
どっすんばったん!
けども、おばちゃんかて抵抗するときゃ抵抗する。
なんぼなんでも、背中一面、いや、後頭部も一緒に、床にドスンと落ちるわけにはいかんと、とっさに判断したのか、
まずは尻餅をつき、それから背中、ほんでもって頭、という順に打った。
頭は、よっぽど打ちとうなかったんか、最後まで抵抗して、ひっくり返された亀みたいに、首を必死に伸び上げた記憶がある。
それでもやっぱり、旦那から「バスケットボール」というありがたいあだ名をもろてるだけはある。
頭自体の重さがハンパやないから、やっぱり思いっきり床に打ちつけた。
痛いったらもう。
ガーンガーンという文字がくっきり見えてくるぐらいの痛さ……。
頭を抱えて、しばらく床の上に座ってた。
家猫は、遠巻きに、「あんた、なにやってんの……」という目でじぃ~っと見るだけで、なぐさめにも来てくれへん。

翌日、痛むかなあと思てたけど、さすが50代。痛みや反応は一日遅れでやってくるの通説通り、なんともなかった。
そしてその夜中に……いきなり首の付け根の前後に、いや~な痛みを感じて、自分が落ちたことなんかすっかり忘れてたから、うわっ!旦那に風邪うつされた!と大慌て。
それで、厭味ったらしく、風邪菌うつされたかもしれん……と言うたら、ひっくり返ったんやから当たり前やと、あっさり言い返された。

ふむ……。

息子は、日曜の夕方現在でも、まだ勝ち残ってる。
ついさっき、強敵ライバルの選手にも勝った。
次はなんと、14才の男の子と対戦するらしい。

息子は明後日の火曜日から初出勤。
大丈夫かいな……。

ありがたき平和なり。
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「米国法律学の下では、第一義的な加害者が、その不法行為によって生じた全ての損害に責を負う」

2013年01月18日 | 日本とわたし
THE WALL STREET JOURNALの電子版に掲載されていた記事を紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

東電に99億円請求した被ばく米兵8人の代理人弁護士に聞く
肥田美佐子のNYリポート2013年 1月 18日


東日本大震災後「トモダチ作戦」のため三陸沖に停泊中、甲板を洗い流す空母「ロナルド・レーガン」の乗組員(2011年3月)

東京電力福島第1原発の事故から、1年10カ月余りがたった。

日本では、東電に対し、福島県内外の住民による複数の刑事告訴が進行中だと報じられているが、
米国でも、昨年12月21日、カリフォルニア州サンディエゴの米連邦地裁に、東電を相手取り、1億1000万ドル(約99億円)の損害賠償を求める民事訴訟が起こされた。

訴えたのは、サンディエゴの米海軍基地を母港とする、原子力空母「ロナルド・レーガン」の乗組員8人。
東日本大震災直後、米海軍の被災地支援プロジェクト「トモダチ作戦」で、三陸沖に停泊し、飛行甲板での除染作業などに当たっていた。

訴状によると、原告のなかには、甲状腺の異常や持続性片頭痛、腸からの出血などの症状が見られるという。
当時、女性乗組員のおなかの中にいた乳児(昨年10月、誕生)も、損害賠償の対象になっている。

請求額の内訳は、原告一人あたま1000万ドルの損害賠償金に加え、東電が放射能に関する正しい情報を与えず、被ばくし、健康を害したとして、
二度と同じようなことが起こらないよう抑止することを目的とする、「懲罰的損害賠償」3000万ドルだ。
また、別途、原告をはじめ、日本の被災者などに治療を施す、非営利医療組織の設立基金、1億ドルも求めている。

原告が、放射能によるものだと主張する症状は、どのように発症したのか。
乗組員の労働災害などに、直接責を負うべき米海軍でなく、東電を訴えたのはなぜか。
米海軍は、正確な情報を、把握していなかったのか。
原告代理人で、サンディエゴ在住のカリフォルニア州弁護士、ポール・C・ガーナー氏に話を聞いた。

――東電が虚偽の情報を流し、安全性を強調したことで、乗組員が被ばくし、健康を害したとの主張だが、訴訟に至った経緯を教えてほしい。

ガーナー弁護士:原告の一人である女性乗組員(リンジー・クーパーさん、23)の父親が、娘の体調が悪いと言って訪ねてきたのが、そもそもの始まりだ。
彼女は、震災直後、ロナルド・レーガンの飛行甲板で「トモダチ作戦」に携わっていたが、かつてないほど体重が増加し、体調もすぐれなかった。
精神的なものなのか、肉体的なものなのか、父親は非常に心配していた。

調査していくうちに、ほかの乗組員のなかにも、具合の悪い人がいることが分かった。
何かに集中できなくなったり、体重が急増したり、逆に体重が約14キロ激減したり。激やせした女性は、胆のう摘出の手術を余儀なくされた。
腸からの出血や鼻血甲状腺に問題が生じた人も複数いる。
原告は、全員20代の若者だ。
いずれも以前は健康だったが、徐々に症状が進み、ある時点で顕著になった。
連日、片頭痛に襲われるようになった人もいる。

――症状と被ばくとの因果関係を診断したのは、米海軍専属の医師か。

ガーナー弁護士:違う。
米海軍は、当時、被ばく線量は最小限に抑えられていた、という見解に終始している。
自然光の下で、30日間くらい浴びる程度の放射線量だった、と。
だが実際は、非常に高かった。
4基の原子炉がメルトダウン(炉心溶融)し、放射性物質が飛散した。

被災地支援に駆け付けた乗組員たちは、ヘリコプターでロナルド・レーガンに戻ると、自分たちの除染作業をしなければならなかった。
安定ヨウ素錠を飲み、着替え、体を洗浄した
だが、(有害な物質を体内から排出する解毒治療である)キレート療法は行われなかった
ヨウ素剤も、乗組員全員には行き渡らなかった
2年たたないうちに、これだけの症状が出ているのだから、今後も様子を見続けるべきだというのが、わたしの見解だ。
否定論者は、何を以てノーと言うのか理解できない。

症状が顕在化している人は、急増している。
(ロナルド・レーガンが属する)米第7艦隊だけでなく、米海軍駆逐艦「プレブル」、原子力空母「ジョージ・ワシントン」など、「トモダチ作戦」にかかわった軍用船の乗組員らだ。

診断に当たったのは、非常に高名な、米国人の環境毒物学者兼内科医で、(08年)ニュージャージー州の住人が、フォード自動車を相手取って起こした(集団訴訟の)クラスアクションにもかかわったことがある。
同州の組み立て工場から廃棄された、有害化学物質が飲料水に流れ込み、何百人もの住人ががんになったケースだ。

――被ばくと健康被害の関係は、立証が難しいと言われるが、その医師が、今回の訴訟についても、因果関係ありと判断したのか。

ガーナー弁護士:そうだ。
関係がある可能性のほうが高い、と結論づけられた。
もっと多くの症例が出れば、(立証が)容易になるという。
現在、調査を進めている最中だが、何らかの症状が出ている乗組員は、すでに40人を超えている。
骨や骨格組織の衰弱などが見られる人もいる。
単なる偶然にしては、人数が多すぎるだろう。
医者は、因果関係があるという認識を、日ごとに深めている
これは、独断や根拠なき主張ではない。

被告である東電の回答期限(2012年12月21日の提訴から60日間)以内に、追加の訴えを起こすつもりだ。
これから(病気が)どうなるか、誰にも確かなことは分からないが、治療が必要になることだけは間違いない。
退役軍人管理局は、イラクやアフガニスタンからの帰還兵への補償さえ不十分である。
被ばくした乗組員への対応となれば、なおさらだ。

――ロナルド・レーガンには、原子炉が2基搭載されている。乗組員らは、放射能や被ばくに関する知識が豊富だったのではないか。

ガーナー弁護士:空母の原子炉に問題が生じた場合の心得はあったかもしれないが、原発事故の救援については、何の訓練も受けていなかった。
ヘリコプターやジェット、レーガンにも、放射線測定器はあったが、(当時の情報では)害はないと思っていた。

当初から、東電は、問題の程度を軽視していた
組織的な詐欺行為だ。
彼らは現場にいた。
何が起こっているのか知っていたはずだ。
もし自宅で事故が起こり、どのくらい危険か知っていたら、救援に来る人たちに警告するのが務めであるのと同じことだ。

(昨年4月、第1原発を視察した米上院エネルギー委員会の)ワイデン米上院議員は、帰国後、その惨状について注意を喚起し、食物連鎖にも言及している。

「わたしたちのために東電と闘ってほしい」と、日本人からも連絡を受けているが、それはできない。
まず日本には、(ある者が、法的利害関係を共有する別の構成員の許可なしに、代表として提訴できる)クラスアクションが認められていない。

――1億ドルの医療基金とは?

ガーナー弁護士:非営利組織の医療施設を設立し、治療だけでなく、被ばくした人たちがどうやって、生産的で実りある生活を送れるか、といった教育も行う
日本の人たちも利用できるように、ハワイに立ち上げる。
日本国内では、十分な補償を受けられないのではないか、と危惧するから
だ。

この悲惨な状況から、何らかの希望の兆しを見いだせるとしたら、東電の協力を得て、被害に遭った人たちが、適切な治療を受けられるようにすることだろう。
希望や、前進する力を失った被災者のためにも、先んじて訴訟を起こすことで、この問題が葬られないように、世間の関心を喚起したい。


――本来なら、直接の雇用主である米海軍を訴えるべきだったのでは?

ガーナー弁護士:彼らも、(東電から)情報を与えられた側だ。
現場の放射線量を測定しにいったのではなく、救援活動をしにいったのだ。
最初に情報を流したのは、東電である。
乗組員らは、米海軍と米政府の言うことを信頼し、自分の身を守ろうとしたわけだが、発信元が、肝心な問題について明らかに情報を隠し、うそをついていたとしたら、部下や自分の身を守ることはできない


当初、乗組員は、自給式呼吸器も、放射能汚染防護スーツも、不要だと教えられていた
ヘリコプターなどの航空機がレーガンに戻り、原告らが洗浄作業に当たったわけだが、問題は、汚染水の海洋投棄により、洗浄に使った海水が、放射性物質に汚染されていたことだ

乗組員の安全を確保すべきなのは米海軍だから、彼らを訴えればいい、とはならない。
米法律学の下では、第一義的な加害者が、その不法行為によって生じたすべての損害に、責を負うことになる
勝つ自信はある。
日本で十分な対応を受けられない人たちのためにも、思い切って立ち向かうことにした

――今後、こうした訴訟が増えていくと思うか。

ガーナー弁護士:何とも言えないが、福島から流れてくるがれきが来年、米西海岸にたどり着くことを考えると、イエスと答えるかもしれない。
すでに、プラスチックなど軽いものは、ハワイに到着している。

先日、米西海岸ワシントン州ブレマートン市の海軍基地に、停泊中のレーガンを見ていたら、福島から流れ着いたと思われる無人の漁船が漂っており、米海軍のスタッフが船底に穴を開け、海に沈めていた。

同様の訴訟を起こしたいという人から連絡をもらうが、むやみやたらにやるつもりはない。
東電からはまだ返答がないが(日本時間1月16日時点)、もっと時間が必要だというのなら、それでもかまわない。
われわれの目的は、無理やりお金を出させることではなく、根拠となる事実に基づき、救済策を話し合うことにあるのだから。

(インタビュー後記)
米東部時間1月17日、訴状の宛先である、東電ワシントンDC事務所に問い合わせたが、訴訟についてはノーコメントという返事が返ってきた。


*****************

肥田美佐子 (ひだ・みさこ) フリージャーナリスト

東京都出身。
『ニューズウィーク日本版』の編集などを経て、1997年渡米。
ニューヨークの米系広告代理店やケーブルテレビネットワーク・制作会社などに エディター、シニアエディターとして勤務後、フリーに。
2007年、国際労働機関国際研修所(ITC-ILO)の報道機関向け研修・コンペ(イタリア・ト リノ)に参加。
日本の過労死問題の英文報道記事で同機関第1回メディア賞を受賞。
2008年6月、ジュネーブでの授賞式、およびILO年次総会に招聘され る。
現在、『週刊東洋経済』『週刊エコノミスト』『ニューズウィーク日本版』『プレジデント』などに寄稿。
ラジオの時事番組への出演や英文記事の執筆、経済・社会関連書籍の翻訳も行う。
翻訳書に『私たちは"99%"だ――ドキュメント、ウォール街を占拠せよ』、共訳書に 『プレニテュード――新しい<豊かさ>の経済学』『ワーキング・プア――アメリカの下層社会』(いずれも岩波書店刊)など。
マンハッタン在住。 

↑以上、転載おわり


この件についての記事を読んだ時、こちら側の、いわゆる米国人さんらの反応はどないやろと、いろいろと調べたことがある。
そしたら、意外や意外、恥を知れ!とかいう過激なもんから、元軍人さんらの、否定的な意見がけっこう多くてびっくりした。

イラクやアフガニスタンに派遣されて戻ってきた兵士の中にも、劣化ウラン爆弾の被ばくに苦しんでる人がいる。
けど、ここアメリカも、他の原子力マフィアに牛耳られてる国と同じく、放射能の影響なんかあるわけありませんがな~と相手にされへんことが多いので、
病院をたらい回しにされるか、帰還しても職無しで、医療保険さえ持てずにいるか、まあとにかく、けっこう放ったらかしにされて困ってはる。

今回のこの訴訟は、そんな社会の風潮に、一石投じたろか、という意味もこめられてたんやなあと、このインタビューを読んで思た。

『非営利組織の医療施設を設立し、治療だけでなく、被ばくした人たちがどうやって、生産的で実りある生活を送れるか、といった教育も行う。
日本の人たちも利用できるように、ハワイに立ち上げる。
日本国内では、十分な補償を受けられないのではないか、と危惧するから』

そして、日本での被害者のために直接関われへんけれども、十分な補償も教育も治療も受けられそうにないことを危惧してくれてる。
まあ、ハワイは中間といえども、誰もがそう簡単に、すっすすっすとは行けんのやけども……。

また、他に関連する記事見つけたら、今度は自分で訳して書いてみます。

とにかく今夜の結論。

東電さん、聞こえてます?
「米国法律学の下では、第一義的な加害者が、その不法行為によって生じた全ての損害に責を負う」って言うてはりまっせ~!
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意味不明な理由で体罰容認してた橋下さん、あんたが言うな!

2013年01月18日 | 日本とわたし
東京23区内の大学法学部生のある男性が、ご自身のブログ『大学生の徒然日記』に、体罰は否定するべきものという論点を、いろんな方面から書いてはった。
わたしは、体罰にはなんの意味も効果もなく、心を萎縮させ、良くない方向にねじ込んでいくだけの愚かな行為やと思てる。

今回、大阪のバスケ部員の自殺事件で、この体罰についての論議が盛んに行われてるみたいやし、
またまた、例のごとく、体罰賛成派のはずの橋下閣下が、自分の言うたことは高い高い棚に上げて、この事件の指揮する言うておおはしゃぎ。
なんやしらん、入試中止やの、教師全員解雇やの、とんでもないことを言うてるみたいやし……。
どこまで閣下ゴッコが好っきゃねん……。

それでは、これから、この件について書かれた3つの記事を、連ちゃんでご紹介させてもらいます。
↓以下、転載はじめ

●体罰は日本の伝統ではない●
2013-01-13

大阪のバスケ部員が体罰で自殺したニュース関連で、ネット上でも体罰是非をめぐって議論が起きている。

日本だと、体罰が昔から行われていたと思われているようだが、間違いである。
戦前だと、1879年に体罰は禁止されている。
体罰が学校で解禁されたのは、戦争になり、軍事教練のために、軍人が学校に進出してからである。
なお、体罰肯定派の教員は、その時代に影響を受けた教員、つまり大正生まれと、その時代に彼らの生徒だった教員に多い。
実際、その人たちが定年になる昭和50年代に入ると、体罰はかなり減っている。
しかし、体育会だけは、体罰文化が根付いてしまったのである。

明治初年に出た「日本教育史資料」によれば、体罰規定のある藩校と郷校は、維新期に存在した270藩のうち6校と、全体のたったの2%過ぎない。
江森一郎「体罰の社会史」によると、江戸時代の寺子屋、藩校などでは、体罰はほとんどなかったとされる。
1620年に、布教のためにきたイエズス会士のフロイス、1775年に来日したツンベルク、19世紀に日本に駐在していたオールコックなども、日本では体罰が行われていないという記述を残している。

日本は、子供を大切にするという面においては、西欧よりも進んでいた。
死刑制度についても、810年~1156年においては、特例を除くと、死刑が行われていないことから、世界で最も早くに死刑を廃止していたとも言われる。
日本は、かなり先進的だったのである。

-------------------

なお、以前私のブログでも扱ったが(「●お馬鹿な体罰信者● 」)、日本には『体罰の会』 ってものまで存在する。
実質的には、親や学校教師による、生徒への暴行を推奨している団体であるが、発起人とかみると、政治家とかもいる(特に保守政治家に多い)。
石原前都知事とかも、たしか体罰肯定で共闘していた団体です。
メディアは、この会に取材しにいかないのかな?
この『体罰の会』にも、客観的なデータとかがなく、精神論に終始している。
体罰は、子供への身体への危険を伴う。
そんな危険を冒してでも体罰するからには、それなりの実証研究が必要だが、体罰信者のよりどころは、「体罰で精神が鍛えられる」程度のお馬鹿な論拠だ。

●体罰は有害なだけ● で書いたように、体罰は医学的・心理学的にも子供に悪影響である。
体罰信者は、一体全体、なぜ体罰を有効とするのか、データを示すべきだ。


●体罰は有害なだけ●
2013-01-11

大阪市のバスケ部で、体罰によって自殺者が出てしまった。
ネット上でも、体罰の是非で意見がわれている。
しかし、感情論のレベルでいくら議論しても、話は収拾がつかない。
「体罰はダメだけど、愛のムチならいい!」などというのは、表現の違いであって、「言葉遊び」の域を出ない。
医学・心理学・統計学・法律学などの、客観的な分析を参考にしつつ、話を進めるべきだ。
私は、体罰否定派である。
以下が、その理由である。


●法律学からの体罰否定
体罰は良い悪いという話がありますが、前提事実として、学校教育法11条の但し書きで、体罰は禁止されていることをちゃんと認識すべきでしょう。
教員に、生徒を懲戒する権利は、同条で認めていますが、体罰は出来ません。
一発ぐらい殴るなら大丈夫とか、勝手に解釈する人がいますが、文科省は、身体への有形力の行使を認めていません。
「100円ぐらいなら万引きにならない」とか、身勝手なことをいう万引き犯とレベルが同じです。
違法は違法です。
日本は「法の支配」する国で、野蛮国家ではない。
「法」というルールに従うのが当然。
ちなみに、一般社会では、身体に有形力の行使をすれば、暴行罪に問われます(刑法上、相手の目の前に石を投げつけただけでも、暴行罪が成立します)。
教育上も、一般社会では違法とみなされる手段で、生徒を懲戒するのは明らかにおかしい。

●医学からの体罰否定
友田明美(熊本大教授)のハーバード大医学部との共同調査によると、「4~15歳のころに平手打ちされたり、むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって受けた米国人」を対象に調査したところ、体罰を受けていない子供よりも前頭前野内側部が平均19.1%、集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかったことが判明しています。体罰は、脳を委縮させるのです。体罰でストレス下に置かれた脳が、ストレスホルモンを大量に分泌し脳の発達を抑制してしまうのです。

●心理学からの体罰否定
また、こうした脳への悪影響が影響してか、心理学の研究でも、体罰の有害性の調査は多い。
体罰を受けた子供は、強い恐怖心や不安感を抱きやすく、抑うつ傾向が強く、感情表現に乏しく、一方、強い攻撃性や反社会性、習癖異常をきたすことが多いそうです。
親や教師は、体罰によって、子供の悪さの修正を期待して体罰を行いますが、残念なことにこれは独善的な思い込みで、
実際は、恐怖心、不安感、反抗心などを植え付けることの方が圧倒的に多いのです。
 
●統計学からの体罰否定 【1】平均値への回帰
「体罰すると成長する」という、経験則的なことを言う人もいる。
特にスポーツ選手では、体罰があったから成長した、という人も珍しくないない。
しかし、これは統計学の「平均値への回帰」という現象で、説明が可能だ。
人間は常に、一定のパフォーマンスは発揮できない。
ゆえに、学校の試験の成績でも、スポーツの結果でも、どうしても波が生じる。
平均値への回帰というのは、ある回に、平均から大きく外れた数値を出すと、次の回では、より平均に近い数値を出しやすい、という現象のことである。
例えば、スポーツで、ある試合で成功したとしても、次の試合では、より平均に近いパフォーマンスになる可能性が高いので、パフォーマンスは低下する。
逆に、ある試合で失敗しても、次の試合では、より平均に近いパフォーマンスを発揮しやすいので、パフォーマンスは向上するのである。

では、人はいつ褒め、いつ叱るかについて考えてみよう。
普通は、成功した時に褒めて、失敗したら叱る。
これを、さっきの、平均値への回帰という現象にあてはめると、
ある試合で成功すると褒められるが、次の回では、平均値により近い数値のパフォーマンスに戻るので、パフォーマンスは低下し、
ある試合で失敗すると叱られるが、次の試合では、より平均に近いパフォーマンスに戻るので、パフォーマンスは向上するのである。
経験則的にいえば、「褒める→パフォーマンス低下」・「叱る→パフォーマンス向上」という法則が導けるが、
残念ながら、パフォーマンスの上下は、既述のように、褒めたことや叱ったこととは関係がない。
これが、多くの指導者が、体罰は有効な教育手段だと考えてしまう理由である。
選手が失敗した時に体罰を行うと、経験則的にいえば、次の試合でパフォーマンスが高まるので、体罰がパフォーマンスを高めた、と錯覚してしまうのである。
的確なアドバイスで選手が成長するのは理解可能だが、体罰で選手の能力が向上するなどというのは、完全な錯覚に過ぎない。

●統計学からの体罰否定 【2】生存バイアス
また「生存バイアス」も指摘しておく。
生存バイアスとは、脱落ないし淘汰されたサンプルを忘れたがために、一部の成功者のサンプルにだけ着目し、誤った判断を下すことをいう。
つまり、プロの選手の、「体罰で俺・私は成長した」という意見にだけ着目すると、体罰は有効な教育手段に思えてしまう。
しかし、こうした判断は、体罰によって怪我させられ、選手生命を絶たれた人や、挫折を強いられたり、淘汰されてしまった人を見落としている。
途中で脱落を余儀なくされた選手も勘定に入れると、体罰は、多くの選手を苦しめているという結果が得られるのである。

※元プロ野球選手の桑田真澄さんのインタビューも興味深いので紹介しておく。

リンク:体罰は自立妨げ成長の芽摘む

以下抜粋。
・暴力で脅して、子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法(だが正しい指導ではない)。
・殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。
スポーツ界にとって大きな損失です。
・スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。
・アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。
「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。
でも、肯定派の人に聞きたいのです。
指導者や先輩の暴力で、失明したり大けがをしたりして、選手生命を失うかもしれない。それでもいいのか、と。

→ ラストの指摘は、私の「生存バイアス」という考え方と共通しています。
桑田氏は、スポーツを続けている人だけにアンケートをとっているようですが、スポーツを体罰によって断念させられた人も含めて調査しなおすと、体罰肯定派はもっと少ないはずです。


●結論●
体罰は有害な指導方法なのは、以上から明白でしょう。
未開の部族じゃないんだから、感情論などではなく、もっと科学的・論理的に体罰の是非を考えるべきです。
体罰だとかのよく分からん教育法は、科学的検証で淘汰していくことが重要です。



●橋下市長、お前が言うな●
2013-01-11

橋下大阪市長は、大阪のバスケ部員自殺事件で、調査チーム発足させてましたね。
学校は、証拠隠蔽したり揉み消そうとするので、第三者の調査チームはいいと思います。
一般論としては。

今回の橋本大阪市長の偽善は、本当に酷い。

橋下大阪市長は以前、
僕は、もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思うんですけどね、そんなのしょっちゅうありましたし、それぐらいなかったらねー、ダメです。
大阪市でそれを体罰とか何とか言われたら、政治で僕が引き受けますから
」と発言してて、
さらに、「腹をどつかれた時の痛さ、そういうものが分かれば、相手側の方に対しても歯止めになると思う」と、いじめ対策の側面も強調したりして、意味不明な理由で体罰を容認してた。
たしか、橋下市長は、自分の子供も体罰(という身体への暴行)を加えて育てている、とTVで言ってるの覚えてます。
法律上、体罰はダメです。

で、こんな事件が起きたら、橋下さんは、「こういう問題が起きた時、僕が直接指揮命令できる条例を作れないか」なんていう。
体罰賛成派の橋下さんが、体罰事件の指揮するって、どういうジョークなんですか?
「生徒の自殺」を利用して、教育行政への介入を強めようとは。
すんごい神経してますね。
「大失態」とか学校のこと批判してましたが、橋下さん、あんたも批判される側なの忘れるな。

>「大阪市でそれを体罰とか何とか言われたら、政治で僕が引き受けますから」
橋下さん、この言葉は嘘だったのかな?

それに、橋下さんの盟友こと石原さんは、自殺者とか行方不明者を大勢出した、極悪な戸塚ヨットスクールの戸塚さんと、体罰肯定で共闘してますしね。
いまさら偽善者ぶったところで遅い。
マスコミももっと、橋下氏とか石原氏の、過去の体罰肯定語録とか出せばいいのに。
体罰がどれだけ生徒を傷つけて、死に追いやって、苦しめたかの資料とともにね。


↑以上、転載おわり


ほんま、あんたが言うな!!に尽きます。
っていうか、あの男は、自分が批判されるという状況を察知するや否や、今までどないやったか、なに言うたかやなんてもうどうでもよくて、
手のひらをくるっと返して言いたい放題。
それがあんまりにもあからさまで恥ずかしいほどで、普通の神経やったら到底できんやろという、ある意味見事でもあるので、
呆れまくってしもて、あんぐりあいた口から言葉も出てけえへん。

ようまあこれだけ、文化や教育を蔑ろにできるもんやわ。
っつうか、小小学高学年並み、いや、そんなん言うたら高学年の子が怒ってくるな、
例える人間がおらんほどの痴呆的ええかげんさ……なにより許せへんのは、「生徒の自殺」を利用して、教育行政への介入を強めようっちゅう根性。
どこまで腐っとんのですか。

大阪人さん、たのんまっせ!
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もういっぺん自分の心に聞いてみて下さい。この汚染、ほんまに恐ないんか?ここで生きてて大丈夫か?と

2013年01月17日 | 日本とわたし
放射能汚染という、気にしてる人にとってはほんまに恐ろしく重い、気にしてない人にとってはなんでもないくらい軽い、
目に見えん、匂いもせん、なんも感じることもない毒物が、日本の上空に、地面に、ぐるっと囲んでる海に、ありとあらゆるとこに潜んでます。

福島の重大な原発事故が起こり、日本はひどく傷つけられてしまいました。

その傷はあまりに深く、直視するにはかなりの勇気が要ります。
特に、汚染がひどい地域に今も暮らしてはる方々にとっては、無視して考えんようにするか、無視はせんものの、◯◯したら大丈夫やと言い聞かせるかせんと、やっていけるもんやありません。

けども、こんな重要な、伝えるべきことを伝えんといるマスコミ、
伝えてはいるものの、データをこそこそ変えたり、ウソを混ぜ込んだりしてる政府や自治体、

こんなことが、もう事故から2年近くも経とうとしてるのに、まだ続けられてる日本という国が、不思議で不思議でたまらんのです。


文部科学省 放射線モニタリング情報

ここに、以前載ってた東日本の地図や、東京、神奈川、栃木、茨城などの、個別に公表されていた地図がなくなってます。
これがその地図↓


ほんでもって、その代わりに、「天然核種の影響を詳細に考慮した改訂」に変更されてる地図が、新たに載せられてました。
これがその地図↓


よう見比べてみてください。
どこが違てますか?
東京の奥多摩やら埼玉、それから福島と新潟、長野の県境にちらっと見受けられた青い部分が消えてます。
んで、それがなんで消されたかというところで、
『天然核種の影響を詳細に考慮したからや』っていう……。

ふむ……天然核種ね……そうなんか、奥多摩や埼玉、それから福島と新潟、それから長野の県境には、ごっつい量の天然核種があるんか……。

そんなわけないやろ!

上記の情報を教えてくれたきーこさんが、書き出してくれはった東京の汚染についての記事を、続けて転載させてもらいます。

東京の汚染~東村山と水元公園~小出裕章氏12/22(内容書き出し)


日時: 2012年12月22日(土)
場所:豊島公会堂
主催:「終焉に向かう原子力」実行委員会

1:10:36 から

これは東京です。
この、奥多摩の青いところ。
ここは1㎡当たり、6万ベクレルから10万ベクレル
緑のところが3万ベクレルから6万ベクレル
これも放射線管理区域ですよね。
奥多摩の一部はこんなに汚れている。




そして、東京の下町の方ですね。
ここは1万ベクレルから3万ベクレルと汚れているという事で、もうほとんど…
あ、この辺の出っ張ったところは3万~6万ベクレルですか、そのぐらい汚れている。
今私たちはここですから、比較的、汚染としては綺麗な所にいますし、
東京の中央部は比較的綺麗だということで、みなさんなんとなく安心しているのではないか
と思います。



しかしこれは、「地域全体がどれ位汚れているか?」というものを示している地図であって、一つの地域の中でも、汚染の低いところもあれば高いところもある。
猛烈に高いところも実はある

それを私は最近になって調べた事があります。
一つはここです。
葛飾区の水元公園という、綺麗な公園があるところですが、放射線の管理区域にしなければいけない位の汚染を受けているところです。
もう1カ所は東村山という、まぁ汚染を比較的受けなかったところの中心なところですね。

そういう所で、なにを私が調べたか?と言うと、こういうものです。



「黒い物質」と呼んでいるんですが、これは道路ですね。
道路にある、こういう黒いひび割れのようなもので、みなさん、分かりませんかね?想像して欲しいんですけれど……。
道路でもいいし、駐車場でも良いし、建物の下でも良いし、そういう所にコンクリートにこんなふうに、なんか乾燥したものがへばりついているようなところが必ずあるんです、
これを私たちは「黒い物質」と呼んでいます。
たとえば、これはコンクリートの上にずらっとしみのようになっているのですが、そこに志葉玲さんという私の知人が、放射線の測定器を置いてみたら、

ここは、2.2マイクロシーベルト/時という……。
2.2ってみなさんピンとくるでしょうか?
私は京都大学原子炉実験所にいるという事は先程聞いていただいたのですが、私の実験所内のほとんどの場所は0.04、あるいは0.05です。

0.6を超えたら放射線の管理区域にしなければならない。
ここは何のところでもない、普通の人達が生きているところで2.2という事なんです。



そしてここは子どもが指でひっかいた痕です。

何でもない、普通にみなさんが生活している場所にこういう「黒い物質」というものがあって、子どもたちがそれに触って生きているという……。

どれぐらいか?測るとこんなものです。



東京の東村山で取ったものが1kgあたり2万何千ベクレル
葛飾区の水元公園にいたらば、20万を超えるというような汚染です。
福島県に行ってしまえば、もう何100万というものが、普通の人々が生きて、子どもたちが遊んでいるという場所にあるんです。

これまでの日本の法律で言えば、1kgあたり100ベクレルを超えるようなものは、放射能として何らかの管理が必要だということになっていました。

福島の事故が起きてしまって以降は、そんな事は守っていられないと言って、
1kgあたり8000ベクレルを超えるようなゴミは、指定廃棄物としてどこか1カ所に埋め捨てにしよう、なんていう事を日本の国は言っている訳ですけれども、

1kgあたり8000どころじゃないんです。
もう、どこに行ってもそれを遥かに超えるようなものが、みなさんが生活している場所に広がっている
という事なんです。
大変なことになってしまっていますが、仮に事故が無かったとしても、原子力はひどいものだとわたしは思います。
原子力を利用すると、核分裂生成物などの放射性物質を生み出します。
でも、わたしたちには、それを無毒化する力は無いのです。
無毒化できない以上、作った毒物をどこかに隔離するしかない、ということになっているのですが、
隔離しなければいけない時間の長さは100万年です。
そのため、原子力発電所は、そういう毒物を作り出すので、トイレのないマンションだと長い間言われてきました。
みなさんの中にもマンションにお住まいの方がいらっしゃるかもしれませんが、トイレのないマンションって想像できますか?
到底住めないですよね。
いくらきれいで豪華なマンションでも、トイレがなければ住めない。
当たり前のことですけれども、わたしたちはそれをやってきた。
いつか科学がなんとかしてくれる。
放射能を消してくれる、と思いながら、原子力をずっとやってきてしまった。

ーーー

いつのまにか塗りかえられていた
「文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果」



埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)

東京都&神奈川県の汚染地図(文部科学省)

南相馬”黒い物質”から高濃度セシウム2/24モーニングバード(番組内容書き出し)

南相馬の”黒い物質”「測定器自身が死んでしまうというほどの猛烈な放射線を発生する物質」
小出裕章氏8/28INsideOUTジャーナリスト志葉玲さんに聞く(内容書き出し)


東京都の黒い物質マップ


葛飾区が最高で29万ベクレル
皇居で、11万ベクレル
奥多摩の方で、3万ベクレル位


↑以上、転載おわり


もひとつ、放射線量にまつわる、千葉の松戸市の公園についてのニュース

放射線量が上昇 公園を再除染
1月15日 17時19分

放射性物質を取り除く除染を終えた千葉県松戸市の公園で、市が去年11月から改めて放射線量を測定したところ、
28の公園で、再び国の基準を超えるレベルにまで高くなっていたことが分かりました。
市は、周辺の放射性物質が、雨などによって集まったのが原因とみて、2度目の除染を行っています。

松戸市は、市内のおよそ9割が、国が費用を負担して除染を行う汚染状況重点調査地域に指定され、
市はおととし12月から、公園で表面の土を取り除くなどの除染をしています。

しかし、除染を終えたおよそ310の公園について、市が去年11月から改めて放射線量を測定したところ、
28の公園では再び値が高くなり、地上から50センチの高さで、1時間当たり0.23マイクロシーベルトという、国の基準を超えていたことが分かりました。

このうち、子どもたちが集まる広場や遊具の近くの値が、基準を超えていたのは18の公園で、1時間当たり0.41マイクロシーベルトと、基準の2倍近くに上っていた場所もありました。

市は、雨などによって、周辺の放射性物質が集まり濃縮したのが原因とみて、2度目の除染を行っています。
2度目の除染は、ほぼ終わったということですが、市は、今後も値が上昇するおそれがあるとして、測定を続けることにしています。
松戸市公園緑地課の島村宏之課長は、
「除染は1度では終わらないことが分かった。今後も放射線量が上がるおそれがあり、定期的な測定と除染をしっかり行っていきたい」と話しています。


放射線量の上昇 “地形が影響か”

松戸市新松戸の住宅街にある公園では、市が去年8月に、表面の土を取り除くなどの除染を行った結果、
広場や遊歩道、それに木の根元などすべての地点で、放射線量が地上から50センチの高さで1時間当たり0.23マイクロシーベルトという、国の基準を下回っていることを確認していました。
ところが、除染から3か月後の去年11月に、改めて測定したところ、広場にあるブランコの前で、1時間当たり0.37マイクロシーベルトと、再び国の基準を超えていることが分かり、市は2度目の除染を行いました。
原因について市は、この場所の地形が影響しているとみています。
市によりますと、この場所には大きなくぼみがあり、雨が降ると水たまりが出来やすい場所だったということです。
このため、周囲の放射性物質が雨などで集められ、濃縮したのが原因ではないかとみています。
市では、くぼみに土を入れて平らにし、雨水がたまりにくい地形にする対策を取ったということです。
松戸市公園緑地課の島村課長は、
「雨水などで低い場所に放射性物質が集められたのが原因とみている。ほかの公園でもこうした場所では今後も上昇するおそれがあるので測定を続けていきたい」と話しています。



たった3ヵ月で、元の木阿弥……。

千葉県……事故の汚染はもちろんのこと、あんたらがやってる焼却と埋立が、なんの影響も与えてないと思てるん?
地形のせいだけにしたら、地形が怒ってくんで。
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巣立ち前の、しんとした寒い日に

2013年01月17日 | 家族とわたし


今年の冬は寒なるらしい。
そういううわさを秋の終わりに聞いた。



うわさ通り、なかなかに寒い日が続いてる。
家の中の温度を18℃に設定しとかな、ヒーターのボイラーが休み無く動いてしまう。
今年もオイル代は安うないので、油断大敵、ぎょうさん着込んで、指だしの手袋をはめる。



そんな中、次男Kが、とうとうのとうとう、大学を卒業した!わ~いわ~い!



寒いけど嬉しいぞ!
ほんでもって、自分でさっさと会社を探し、面接に行って、日本の携帯会社が関係してる会社に就職を決めてきた。



なんたる早業?!
けど、いよいよマジで巣立ちなんかと思うと、長男が18才で出てった時とはまた違う寂しさがやってきた。



ひとつ屋根の下で一緒に暮らしてるっちゅうても、食事も寝起きもまったく別々やったから、家猫よりも手がかからんかったのやけど……。



24年半の間、こんなおかんと付き合うてくれてありがとさん。
いや、まだ、いつ出ていくかも決まってないのやけど、ちょっと気持ちの練習。

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「ありえない比喩、前言撤回、ふっかけ、涙、脅し、言い訳……」まだまだありまっせ橋下閣下!ど~ん!

2013年01月16日 | 日本とわたし
これは、2011年の11月に書かれていた古い記事です。
今朝、ツィッターを読んでた時に、フォローさせてもろてる想田監督のツィートで教えてもらいました。
読んでみたら、なるほど、うんうん、そやそやと、納得しまくりの分析やったもんで、ここに載っけさせてもらいます。

大好きなネットマガジン『マガジン9』に連載されてたものです。


中島岳志の
希望は、商店街! 
- 札幌・カフェ・ハチャムの挑戦 -


橋下徹の言論テクニックを解剖する

11月27日に実施される大阪のW選挙に際して、橋下徹氏の言動に注目が集まっています。
大阪都構想を実現すればすべてがうまくいくかのような幻想をふりまき、既得権益を徹底的にバッシングすることで支持を獲得するあり方は、非常に危険だと言わざるを得ません。
また、そのような独断的で断言型の政治家を「救世主」と見なす社会のあり方も問題だと思います。
(「ハシズムを支える社会」の問題については『創』12月号で詳しく論じています。)
 
多くの人は、橋下氏の言論術に翻弄されています。
彼は「ありえない比喩」を駆使し、「前言撤回」を繰り返しながら、人々の心をひきつけて行きます。
私たちは、一歩引いたところから、橋下氏の言論戦術を解剖し、冷めた目で客体視する必要があります。
 
その時に、非常に参考になる本があります。
2005年に出版された『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日本文芸社)という本です。
これは、さまざまな交渉の場面での実践テクニックを提示したものですが、著者はなんと弁護士時代の橋下氏本人です。
橋下氏自身が自分の言論テクニックを披露し、手の内を明かしているのです。
 
橋下氏の言論のあり方を分析するには、この本が最も役に立ちます。
私たちは、今や日本で最も危険な政治家となった橋下氏の言行を、冷静に解剖する必要があります。
以下では、彼の言論を客体化するために、彼自身が提示する「交渉術」を読み解いていきたいと思います。

*******       *******       *******

橋下氏が本書の中で最も強調するのが「仮装の利益」という概念です。彼は次のように言います。

交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三通りの方法しかない。
“合法的に脅す”“利益を与える”“ひたすらお願いする”の三つだ。
そのなかで、最も有効なのは“利益を与える”ことである。
 

この場合の利益には二通りある。
一つは文字通り相手方の利益。
もう一つは、実際には存在しないレトリックによる利益だ。
不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”とも言える(6頁)。

 

橋下氏は「実際には存在しないレトリックによる利益」を作為的に創出することによって、相手に要求を飲ませるべきであると述べています。
そして、この「仮装の利益」をより有効に起動させるためには、「譲歩の演出法」が重要になると説きます。

 
相手方に利益を与えるということはこちらの譲歩を示すということだ。
譲歩とそれに伴う苦労は、徹底的に強調し、演出すべきだ。
譲歩とはよべない些細なことであっても、さも大きな譲歩であるように仕立て上げるのである。
そうすることで、相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させることができるからだ。
これも交渉の技術である(10頁)。

 

橋下氏は、譲歩に伴う苦労を徹底的に演出せよと説きます。
相手に譲歩するために、多大な労力と努力を伴ったことを強調することが重要で、本当に苦労したかどうかは別問題だといいます。

 
大きな利益を得た、と相手方に感じさせるように、こちら側の苦労を強調するのである。
その演出に、タフネゴシエーターは腕をふるっている。
詐欺にならない程度に、ではあるが(10頁)。

 

さらに橋下氏は、交渉に際して「譲れるもの・譲れないものを明確に分別しておく」ことが重要であると説きます。
彼は、あらゆる主張を「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」の二種類に徹底的に分別し、「二者択一の法則で自己の利益を絞り込む」必要があると言います。

 
物々交換の基本にのっとって、自分の主張を絞り込んでいく。
どうしても通したい主張と、譲歩できる主張を明確に区別する必要がある。
できることならこの主張も通したい、交渉の流れのなかで判断しよう、そんなグレーゾーンを持ったままで交渉に臨むことだけは避けたい。
それが交渉をこじらせ、長期化させる原因にもなるのだ(12頁)。

 

以上のような「交渉テクニック」から見えてくる政治手法は、どのようなものでしょうか。
 
橋下氏は、はじめにハードルを高く設定した提案を掲げます。
もちろん、この提案の中には「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」が含まれています。
 
突然、提案を突き付けられた利害関係者は、当然反発します。
そして、橋下氏が提示した提案に依拠しながら、問題点を列挙し抵抗します。
 
しかし、この時点ですでに勝負は決しています。
それは橋下氏の舞台に乗ってしまっているからです。
橋下氏の提案に基づいて交渉がスタートさせることこそが、彼の「交渉テクニック」だからです。
 
橋下氏は、ここから「譲歩できるもの」のカードを切っていきます。
そして、このカードの付与によって「仮装の利益」を分配していきます。
「実際には存在しないレトリックによる利益」のため、橋下氏側にダメージはありません。
「譲歩の演出」によって相手が利益を得たと錯覚させることが目的であり、この錯覚を駆使することによって「本当の利益」を獲得していくのです。
 
結果、相手はあたかも「利益を得たかのような感覚」を持ちながら、実際は重要なものを損なっているという結果が生じます。こ
れが、橋下氏が繰り返し用いる政治手法です。

*******       *******       *******

私は、橋下氏がこのテクニックを駆使する貴重な瞬間を、目の前で目撃しました。
私は大阪の朝日放送(ABC)が制作する夕方の報道番組にレギュラー出演しているのですが、そのスタジオで橋下氏と二度、議論を交える機会がありました。
 
一度目の議論の時(10月11日)です。
この時は、橋下氏と大阪維新の会が提出した「教育基本条例案」が議論の中心でした。
ゲストには、この条例案に反発する教育委員の陰山英男氏がお越しになり、橋下氏と激しい論争を繰り広げました。
 
陰山氏は、橋下氏自身が選任した大阪府の現職の教育委員です。
橋下氏は、そんな陰山氏とさえ議論せず、9月21日、いきなり頭ごなしに条例案を府議会に提出しました。
怒ったのは陰山氏をはじめとした教育委員たちです。
特に陰山氏は強い反発を示し、教育委員の辞任も示唆しました。

教育基本条例には、いくつかのポイントがあります。
 
まず一つは「教育行政における政治主導」です。
教育が時の権力者によって左右されることを防ぐため、政治が教育に介入することには極めて厳しい制限が加えられてきました。
橋下氏はこの制限にメスを入れ、「教育現場に民意を反映させる」と説きながら、教員人事などへの政治介入を模索します。
 
2つ目は、教育現場への競争原理の導入です。
「学区制の廃止」「3年連続定員割れの高校は統廃合」「学力テストの学校別成績公表」などがそれにあたります。
 
3つ目は、教員人事システムの見直しです。
「全校長の公募制」「教員に対する相対評価による免職」「学校運営協議会による学校評価と教員評価」などが提示されています。
 
特に重要なのは「教員の相対評価」という問題です。
「絶対評価」と異なり「相対評価」では、特定の評価に対する割合が定められます。
条例案では5段階の最低ランクのD評定を、全体の5%必ずつけなければならないとされています。
そして、このD評定が2年連続となった教員は研修を受けなければならず、そこでも評価されなければ免職になります。
 
この教員評定を行うのは校長です。
しかし、校長は独自の判断だけで教員の評価を行うのではありません。
保護者を中心とする学校運営協議会の教員評価を基に、評価を下すというのです。
この人事評定のあり方を、橋下氏は「教育現場に対する民意の反映」と主張します。

陰山氏はまず、この教員評価のあり方に疑問を呈しました。
彼は「民間企業でこんなことをやってうまくいったところがあるのか?」と問い、相対評価では誰かに無理やり「貧乏くじ」を押しつけることになると批判しました。
また、こんなことをしていては「教員の志願者は減る」と論じ、学校現場にける優秀な人材の確保が困難になると主張しました。
また、「全校長の公募制」については、「これまでの経験上、公募で優れた校長を確保するのは難しい」とし、売名や名誉職を求める人物の排除は困難であると論じました。
陰山氏の批判は、ツイッター上でなされました。
そして、この書き込みの後、スタジオでの対論となったのです。

橋下氏は、スタジオでの討論の中で、突然、「譲歩」を示しました。
彼は急に、「教員評価は必ずしも相対評価でなくてもいい」と発言し、「相対評価」の部分を撤回しました。
また、「校長の公募」を「必ずしも全校長でなくてもよい」と発言し、「全」の部分を撤回しました。
 
突然の「譲歩」に対して、陰山氏は驚きと戸惑いの表情を浮かべました。
そして、勢いに押される形で橋下氏の提案に同意し、橋下氏も「これが本当の熟議ですよ」と誇らしげに語りました。
番組終了後、陰山氏は番組スタッフと私に「まだ課題はあるが、重要な譲歩を引き出せた」と満足そうな表情を浮かべ、「橋下氏はやっぱりどこか可愛げがあって憎めない」と笑顔を見せていました。

のちに陰山氏は冷静になったのでしょう。
結局、大阪府の教育委員会は、「教育基本条例案」の全面撤回を求め、その要求に応じなければ全員辞職することを発表しました。
教育委員会は、橋下氏の舞台に上がること自体を拒否したのです。
これは条例案そのものを議論の俎上に載せないとすることで、橋下氏側にイニシアティブを握らせない方針と見ることができるでしょう。
橋下テクニックに乗らない賢明な判断だと、私は思います。

もうお分かりだと思いますが、橋下氏の一連の政治行動・言論は、彼自身が示す教科書通りの策略によって組み立てられています。
 
まず「教育基本条例案」というハードルの高い提案を行い、そこから「相対評価」「全校長」といった一部分を突然譲歩することによって、相手に「仮装の利益」を与えます。
その時、自分たちの側が相手の主張に応じて、重要な部分を譲歩したかのように「演出」し、「仮装の利益」の効果を最大化します。
相手は「実際には存在しないレトリックによる利益」を真の利益と思い込み、その譲歩に応じて、自分も譲歩しなければならないと「錯覚」してしまいます。
結果、橋下氏が事前に設定した「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」の二分法にはまりこみ、彼の思い描いた結末が落とし所となるのです。

私たちは、橋下氏の手法やテクニック、交渉術を熟知する必要があります。
そして、この「術」を客体化することを通じて、橋下氏の巧みな操作を見破らなければなりません。
テレビを見ながら、「今は○○というテクニックを使ったな」と冷静に分析することができれば、彼の主張の「おかしさ」を的確に見抜くことができるようになります。


-ありえない比喩、前言撤回、ふっかけ、涙、脅し、言い訳……

■「たとえ話で論理をすり替える」

橋下徹氏の著書『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日本文芸社)の第2章のタイトルは「相手を言いくるめる詭弁の極意」。
以下で検討する橋下氏のテクニックは、本人が「詭弁」であることを認識し、「相手を言いくるめる」ことを目的として提示しています。
まずはこのことを、はじめに確認しておきたいと思います。

橋下氏は、ここで次のように言います。


絶対に自分の意見を通したいときに、ありえない比喩を使うことがある。(40頁)
たとえ話で論理をすり替え相手を錯覚させる!(41頁)

 

たしかに橋下氏は、比喩を多用します。
しかし、これは主張を適切に多くの人に理解してもらうためというよりも、自分の意見を通すための「詭弁」であり、「論理のすり替え」を行うテクニックなのです。

最近、橋下氏は堺屋太一氏との共著『体制維新-大阪都』(文春新書)を出版しましたが、この中で彼は次のような比喩を使います。


僕は、大阪都構想と教育基本条例、職員基本条例はワンセットの戦略だと考えています。
これは単純な話で、運送会社やバス会社経営における自動車とドライバーの関係と同じなんです。
(中略)ドライバーの話が職員基本条例なのです。
ドライバーがどれだけスピード違反をしようが、信号無視をしようが、飲酒運転をしようが、身分になっていると、運転手の交替はない。それが今の日本の公務員制度です。



これが適切な比喩かどうか、もう一度、考えながら読んでみてください。
じっくりと読み直すと、大きな「すり替え」があることに気付きます。
 
橋下氏は運送会社・バス会社のドライバーを、地方自治体の職員にたとえています。
そして、「スピード違反」「信号無視」「飲酒運転」という法律違反を列挙しています。
そのうえで、職務中の違法行為の責任を問われたドライバーが「交替」を命じられるという話を提示し、「日本の公務員制度」では「身分」保障によって「交替はない」としています。

これは明らかに飛躍に満ちた不的確な比喩です。
日本の公務員が職務中に違法行為を犯した場合、当然ですが「免職」を含む処分が下されます。
職場の「交替」という処分もあります。
しかし、橋下氏はこのたとえ話を公務員や教員の身分保障問題に拡大し、あたかも違法行為を犯した公務員が全く処分されないかのように「すり替え」ています。

これはどう考えても、「詭弁」としか言いようがありません。
しかし、たとえ話には、「飛躍」や「すり替え」が含まれていても、「錯覚」によって納得させる効果があります。
しかも、「わかりやすい」と感じさせる効果まであります。

よく知られるように、橋下氏は大阪府知事就任直後の職員訓示で次のように述べました。


「皆さま方は、破産会社の従業員であるという点だけは確認してください。
民間会社で破産、倒産という状態なら、職員の半数や3分の2カットなんて当たり前です。
お給料が半分に減るなんていうことも当たり前です」(2008年2月6日、府議会本会議場)

 

しかし、先日の知事退任時(10月31日)には、前言を撤回し「皆さんは優良会社の従業員、3年9カ月、ありがとうございました」と述べています。
 
この「破産会社の従業員」「優良会社の従業員」も、極めて恣意的な表現です。
私は2008年の大阪府を「破産」とするのは適切でないと思いますが、仮にそれを受け入れたとしても、それから約4年たった今日、大阪府の地方債残高は橋下氏の知事就任時よりも増加しており(逆に大阪市の地方債残高は減少)、「破産会社」から「優良会社」になったという「たとえ話」は、成り立ちません。

橋下氏は言います。


よく聞けばおかしな話も交渉では有効に作用する。(36頁)
 

橋下氏は、自分でおかしいと分かっていながら、恣意的な比喩表現を用いて、話を有利に進めようとするのです。
橋下氏がたとえ話を用いたときは、立ち止まって考えてみる必要がありそうです。


■前言を撤回する「ずるいやり方」

橋下氏は「相手を言いくるめる詭弁の極意」として「一度オーケーしたことを覆す技術」を挙げます。
彼は「タフな交渉現場ではずるいやり方も必要」と言ったうえで、次のように説きます。

 
交渉において非常に重要なのが、こちらが一度はオーケーした内容を、ノーとひっくり返していく過程ではないだろうか。
まさに、詭弁を弄してでも黒いものを白いと言わせる技術である。
"ずるいやり方"とお思いになるかもしれないが、実際の交渉現場ではかなりの威力を発揮するのだ。(32頁)

一度なされた約束ごとを覆す方法論は、交渉の流れを優位に運ぶ重要なものだと考えている。(32頁)


では、どのようにして前言撤回を行うのが有効な方法なのでしょうか。

橋下氏は言います。


具体的には自分の言ったことに前提条件を無理やり付けるのである。
(中略)前提条件は、相手がその時点で満たしていないもの、満たしようがないものをわざとつくる。
いわば仮装の条件である。
満たされないような条件をわざと付け、今、満たされていないのだから、一応オーケーしたことでもこちらは約束を果たせないという論法で逃げる。(32頁)

 

これは、ちょっとした詐欺行為と言っていい類の「詭弁」です。
一度、約束したことに対して、あとから無理やり「満たしようがない前提条件」を付与し、相手に責任をかぶせて逃げ切るというのです。
彼は、これによって「合意」を「無効」にできると言います。
 
さらに橋下氏は、次のような「手法」も提示します。


前提条件を無理やりつくるという他に、オーケーした意味内容を狭めるという方法もある。(34頁)
 

この「意味内容を強引に狭める」という方法は、橋下氏が何度も繰り返し使う代表的なテクニックです。
最近では、「独裁こそ必要」という発言が話題になり、対抗馬の平松氏をはじめとする多くの人から、厳しい批判を投げかけられました。
この発言に危うさを感じた大阪市住民も多いようで、庶民レベルでの橋下氏への警戒が高まりました。
 
すると、橋下氏はツイッター上で「独裁発言」の意味内容を「強引に狭める」発言を行いました。


(独裁発言は)権力を有している体制と対峙するには、こちらにも力が必要という現実的な認識を示したまでです。(10月31日)
 

これは「独裁」の定義に全くなっていません。
あとから無理やり意味を狭め、まずい発言の漂白を図っているだけです。
橋下氏自身が提起するところの「詭弁」「ずるいやり方」なのでしょう。

橋下氏は、繰り返し「前言撤回」を行い、「一度オーケーしたことを覆す」ことから、メディア関係者から「クルクル王子」と名付けられ、批判されています。
水道事業の統合問題では、大阪市側との合意事項を撤回し、責任を平松氏に転嫁しました。
「約束の反故」は、彼の交渉術に含まれる常套手段なのです。


■「不毛な議論をふっかける」・「涙のお願い」

他にも、橋下氏は数々のテクニックを提示しています。
すべて丁寧に追っているときりがないので、あとはダイジェストで紹介していきます。


交渉の流れが不利になってきたら、不毛な議論をふっかけて煙に巻く。(90頁)
 

橋下氏は、議論の過程で「自分の発言の不当性や矛盾に気づくこと」があるといいます。
そんな時には「心の中では"しまった"と思っても」「ポーカーフェイスで押し通」し、矛盾を指摘されれば「相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ」と説きます(90頁)。

橋下氏は2008年10月、私学助成の大幅削減に際して、削減反対の高校生と府庁で議論しました。
ここで高校生は橋下氏が選挙で「子どもに笑顔を」というスローガンを掲げていたことを前提に、「税金を無駄な道路整備ではなく、教育に回してほしい」と訴えたところ、
あなたが政治家になって、そういう活動をやってください」と気色ばみました。
 
さらに「橋下さんの話は、結局は自己責任になるじゃないですか」と問い詰められると、返答に窮したのか、
今の日本は自己責任が原則、おかしいというなら国を変えるか、自己責任を求められる日本から出るしかない」と答え、女子生徒を泣かせました。
まさに「無益で感情的な論争をわざとふっかけ」て乗り切る手法が発揮された場面でした。

さて、「かけひき術」の中には「最後の手段、お願いの使い方」という項目もあります。


お願いは非論理的な手段。相手の価値観に訴える効果的な内容を考える。(27頁)
お願いをする相手はこういう泣き落としを理解してくれるような人であることが前提になる。(26頁)
 

この項目で思い起こされるのは、「知事の涙」騒動です。
就任から間もない2008年4月17日、「市町村へ御補助金削減案」をめぐる市長村長との意見交換会で厳しく追求されると、
橋下氏は「皆さんで一度……考えてもらって……是非、大阪を立ち直らせたいと思いますので、今一度、ご協力のほど、よろしくお願いします」と目を赤く腫らしながら頭を下げました。

この意見交換会に集まったのは、ほとんどが橋下氏よりも年長の首長ばかりで、その場には多くのテレビカメラが入っていました。
彼は涙ながらにお願いすることが「相手の価値観に訴える効果的な方法」と判断したのでしょう。
この映像は、「改革派の若い知事を守旧派の年配首長が集中攻撃している」という印象を視聴者に与え、
各首長のもとには「知事をいじめるな!」という抗議の電話が殺到しました。


■脅し、言い訳、スキを与えない、味方との交渉……

あとはいくつかを列挙することにしましょう。  


"脅し"により相手を動かす。(24頁)

自分に非がある場合でも、上手な言い訳をして、ピンチを切り抜ける!(75頁)

相手が揺らぎだしたら考えるスキを与えず、一気に結論に持っていく(86頁)

本当の落としどころは、相手方はもちろん、味方にも秘密にする(42頁)

交渉の見立てを慎重にして味方とのやり取りにも勝つ(43頁)

 

最後の二つの「極意」などは、橋下氏と大阪維新の会メンバーとの関係を想起すると、大変興味深いものがあります。
 
以上、ざっとではありますが、橋下氏の著書の分析から見えてくる橋下氏の言論テクニックを検討しました。
私たちは、まず橋下氏の「手法」を知る必要があります。
彼がどのような言論テクニックを用いて政治を進めて行くのかを熟知し、冷静な眼を養ったうえで、彼が提示する政策を検討する必要があります。
私たち国民の方が熱狂に乗ってはなりません。

これからは、橋下氏の発言に接した時に、「どのテクニックを使っているのか」をじっくりと検討してみてください。
そうすると、客観的で冷静な視点を獲得することができます。
「スキを与えない」ことを「極意」とする政治家に対してもっとも有効な方法は、一呼吸入れることです。

テレビの前で、また新聞を読みながら、ぜひ実践してみてください。
これまで気付かなかった論理の飛躍や問題点が見えてくると思います。


↑以上、転載おわり


いかがですか?
わたしは、分析の中のいくつかを、ビデオで観たことがあります。
観るたんびに、なんじゃこりゃ?とか、なに言うかこのタコ!とか言いながら、カッカカッカと怒ったり呆れたりします。
特に、高校生との議論の際に出た、この国から出て行け発言は、いつものクセが出たとはいえ、中身の薄さとアホさに寒気がしたほどです。

いったいなんで、こんな男が、今だにもてはやされてるのか、どこが首長として適任なんか、わたしにはさっっっっっぱりわからんのです。

こんなウザい男、なんでクビにせえへんのですか?
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水をおそろかにする愚か者であふれかえっている、悲しい国日本

2013年01月16日 | 日本とわたし
袖ケ浦市 こどもたちと未来の会というブログに、去年の1月と9月に書かれていた記事を紹介します。
どちらも、千葉県のお水の問題です。

千葉県 水道Map

これはもう、千葉県全体の問題であると思います。

現在も、柏や県内の浄水場から出た、高濃度の放射性物質を含む汚泥、焼却灰が、君津市の処分場に埋立てられています。

この水源地は、一部地域だけでなく、千葉県全土の水道水に関係しています!

詳しくはこちらを見て下さい


埋立てが行われている産廃処分場は、小櫃川・湊川・養老川の水源地です!

小櫃川・湊川は、君津広域水道企業団。

養老川は、高滝ダムに関係しています。

高滝ダムは、千葉県水道局の水源地です。

そして、これらで作られた水は、県水道局が買上げ、千葉県全土に流通しています。

1度マップを見て、自分の飲み水が、どこからきているのか確認して下さい。

特に、千葉市にお住まいの方は、町名一覧を下部に掲載致します。

※情報提供ありがとうございます!

セシウム汚泥焼却灰埋立
君津広域水道企業団関連 地域


map説明


君津広域水道企業団による配水区域

富津市 君津市 木更津市 袖ケ浦市 市原市


千葉市
青葉町・赤井町・旭町・有吉町・市場町・稲荷町・亥鼻・今井・今井町・院内町・鵜の森町・太田町・大宮台・大宮町・大森町・小倉台・生実町・おゆみ野有吉・おゆみ野中央・おゆみ野南・貝塚町・加曽利町・葛城・鎌取町・亀井町・亀岡町・蘇我町・川崎町・川戸町・北大宮台・坂月町・桜木北・桜木町・寒川町・塩田町・白旗・神明町・末広・大厳寺町・大膳野町・高品町・高田町・千葉寺町・中央港・都賀・鶴沢町・出洲港・道場北・道場南・問屋町・長洲・中西町・仁戸名町・花輪町・浜野町・東本町・平山町・古市場町・辺田町・星久喜町・誉田町・松ヶ丘町・港町・南生実町・南町・都町・宮崎町・宮崎・村田町・矢作町・祐光・若草・若松台・若松町


水源地に、放射性物質を埋めて良いはずがない!!!

県内あちこちで 、産廃処分場計画があります。

取り返しがつかなくなる前に、声をあげましょう!


驚愕!新井総合施設 第3期増設計画

千葉県民は必ず 読んで下さい。

私たち千葉県民の水道水源の話です!


初めての方は↓↓↓
千葉県水源地汚染問題
↑↑↑ こちらを読んでからお願い致します(-ω☆)


未だに(怒)、汚染物質の漏洩問題が解決できず、搬入が停止されている新井総合施設さん(-公-;)

またしても、新井総合施設 汚染物質漏れ!にも関わらず(大激怒!)

第3期増設工事を行おうとしています(-公-;)

汚染物質の漏洩を、解決できない企業が、増設?


そんなことが許されるのでしょうか???

最新の情報では、セシウムが検出! されたとの情報もあります。

8000Bqを超える放射性廃物の最終処分場が、ここに作られるんじゃないの?と、不安の声が広がっています!

それを裏付ける?ような、この図を見てください↓↓↓


デカっ!( ゜Д゜)

更に これを見てください↓↓↓


君津市議会議員 すなが和良 アルパカ日記。より引用

平成28年1月 着手・・・

平成50年12月完成だと(||゜Д゜)?

どんだけの規模でしょうか?

間違いなく 千葉県ゴミランド完成

どんなレジャー施設でしょうか?((((;゜Д゜)))

どうやら……ディズニーランドよりも巨大(怒)

上総地域や南房総の住民を、なんだと思っているのでしょうか?
こんな物を作ったら、恐ろしいツケがいつか回ってきます……。



新井総合さん 事業計画概要によると ((φ(-ω-)カキカキ

埋立期間   20年
場内埋立作業 24時間

事業区域面積:645.293㎡
施設の名称:管理型最終処分場

埋立面積:全体17000㎡ 既設87.840㎡ 増設82.160㎡
埋立容量:全体400万㎥ 既設200万㎥ 増設200万㎥ 

浸出水処理施設(処理能力) 全体600㎥/日 既設480㎥/日 増設120㎥/日

放流水質:第2期施設と同様水質で放流

千葉県内域および首都圏内で発生する廃棄物

★市原市道85号線~君津市道 福野・川谷(南)線~林道大福山線
通行車両:総重量20t以内
通行台数:片道25台/日 往復50台/日以内
通行時間:午前8:30~午後17:30

★林道戸面蔵玉線~林道大福山線
通行車両:総重量20t以内
通行台数:片道50台/日 往復100台/日以内
通行時間:午前8:30~午後17:30

★林道坂畑線
通行車両:総重量14t以内
通行台数:片道50台/日以下
通行時間:午前8:30~午後17:30

すでに環境アセスが入っているそうです。

企業がお金を投資し始めたということは、本気です

君津市議会議員 すなが和良 アルパカ日記


それからこれは、もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクションというブログの書かれていた、今日(2013.1.16)の記事です。

許せない暴挙!千葉の水源地にある最終処分場・新井総合への搬入再開!

千葉県民の皆さん! とんでもない事実が明らかになりました!

2011年3.11から、8000ベクレル/kg超のごみ・飛灰(放射性物質)が、千葉の水源地にある処分場に、大量に搬入されている事実が明らかになり、
2012年の1月27日、ちばアクションが、千葉県庁に対して、最終処分場(新井総合)への搬入中止を求めて行動を起こしました。
俳優の山本太郎さんも駆けつけ、千葉県下からも心ある人たちが集まり、大きな行動となりました。
いつセシウムが漏れ出し、上総地域だけでなく、千葉市の水道水に、放射能や有害物質で汚染される危険性があるという危機感が広がり、マスコミにも大きく報道されました。

ちばアクションは、千葉の水道水が危ないというチラシをつくり、多くの千葉県民に危険性を訴えてきました。
また、地元の方々の3万筆を越える署名と、マスコミで大きく報道されたこと、新井総合が、実際に水漏洩を起こした事実も発覚し、実際に搬入はストップしました。

この後も、ちばアクションをはじめ多くの方々が、放射性廃棄物質の問題、とりわけ震災がれきの拡散問題などにも反対して、この水源地問題の危険性を訴え続けてきました。
突然、国の最終処分場建設地に指定された、栃木県矢板市、茨城県高萩市は共闘し、最終処分場建設に市ぐるみで、国・環境省に対して、抗議の行動を起こしています。

しかし、この民意に対し、千葉県は、新井総合に「お墨付き」をあたえ、1月16日、搬入が再開されるということが報道されています。
まさに、国民の民意を背にした、自民党新政権の暴挙です。
安倍首相の言う、20兆円規模の公共投資・バラマキ政治の姿そのものです。

私たちは、あきらめず抗議の声をあげましょう。



(写真は、君津市すなが議員のアルカパ日記より)

第二期分を使用許可 きょう搬入 君津の最終処分場 (東京新聞/千葉) 
2013年1月16日

県は15日、新井総合施設(君津市)が運営する、君津市怒田の産業廃棄物最終処分場の第二期処分場について、使用を許可したと発表した。
16日から搬入が始まる見込み。
この施設では、隣接する第一期処分場で、漏水が発生し、搬入が停止されている。
 
県によると、第二期処分場は、埋め立て容量約93万3千立方メートル
第一期に比べ、排水能力を向上させるなどの改善が施されているという。
施設使用前の検査で、機能や構造が、廃棄物処理法の許可基準に適合していたため、使用を認めた。
 
第一期処分場は、観測井戸の一部で、通常値を超える塩化物イオンが検出されていることなどから、搬入停止を続け、さらなる改善対策を実施させるとしている。(小川直人)


↑以上、転載おわり


これはもう、どういうことなんやという気持ちがいっぱい。

なんで自治体の長や、そのとりまきの人間は、住民の声をここまで無視して、勝手にお墨付きやら許可やらを与えてしまうんやろ。

聞く耳を持たず、考える脳も持たず、人としての心も持たず、ただただ上から言われたことをそのまんまやったら良し。

2012年の1月から、2013年の1月までの、ひとつの県の例をとってみても、これだけのインチキと無責任がバナナの叩き売りみたいに積まれてる。

いったい、なんちゅうこっちゃと思う。
人をなんやと思てるねんと思う。

水って、どんだけ大事か。
人は水なしでは生きていかれへん。
その水が、ここまでえらいことになってしもたこと、なんでもっときちんと伝わらへんのか。

それぞれの町単位で、緊急町内会開いて、大人は全員参加させて、ほんまのことをきちんと伝えてほしい。

みんな、必死でがんばってるのに、それが伝わらへん。

どないしたら聞くん?
誰やったら聞くん?

こんなん、多分、千葉県だけの問題やないよ。

違う県にも、東京都にも、真実はいっぱい隠れてる。

知らんと生きていきたいっちゅうのも、選択肢の中のひとつやけどな。

けど、もし、誰かの親やってるんやったら、それは許されへん。

未来を生きる子どもらに、そんな恐ろしい毒まみれの水を飲ましたらあかんのやから。
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