吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤは、おもにBTCのダートトラックでハロン20秒ペースのキャンター1000m、直線ダートコースでハロン18~20秒ペースのキャンター1本ずつ(1200m・1600m)を乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント
「屋外中心の長めの調教に、最初は疲れて馬房内でも大人しくしていましたが、最近では対応が楽になり、元気に取り組んでくれています。集団で併せたり緩急をつけたり、調教のバリエーションが広がりましたので、さらに色々な経験を積ませていきたいところです。ゲート練習については枠入りから発馬までスムーズにこなしてくれています」
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4月に入ってからは、屋外ダートコースでスタミナ強化のトレーニングを継続しています。本田さんによれば、「最初の頃は疲れていたメニューも楽にこなすようになった」とのことですし、「さらに色々な経験を積ませたい」のだとすれば、そろそろまた調教メニューに変化が加わるのかもしれません。
しかしアレですよね、考えてみれば(早期デビュー云々は別にして)本馬の順調さはこの世代でも目立っていますね。写真、動画更新のたびに良くなる馬体もそうですが、この調子でトレーニングを積み、体力技術を身につけていけば、デビューする頃にはかなり面白い存在になっているのでは…。それが8月なのか9月なのか、はたまた10月になるのか、いずれにしても非常に楽しみです(^^)
【吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤ:公式HP(3/27更新分)より】
宇治田原優駿ステーブル在厩のリナーシェは、おもにトラックで軽め2400m、坂路でハロン18秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇青山調教主任のコメント
「ここまで15-15を2本。飼葉喰いは落ちないものの、乗り込んで馬体重が398kgまで減りましたので、今週は時計を入れずに目方重視の調教としています。小柄ですが気性は悪くなく操縦性も高いほう。あとは体さえ増えてくれれば、ですね。『そう遠くないうちに入厩させて、ゲート試験合格まで進めてみる予定』(調教師)になっています」
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仕上り、調教での動きについては、先に入厩しているマーテルに勝るとも劣らないはずですが、やはり問題は馬体の維持ができるかどうかですね。今は外厩でのトレーニングで400kgを切ってしまう状況ですから、さすがにトレセンに入れてゲート試験を受けさせるのは可哀相かもしれません。外厩ではトレーニングをしながら430kgをキープする、早くそのぐらいになって欲しいと思います。
幸四郎先生が「そう遠くないうちに入厩させて、ゲート試験合格まで進めてみる」と仰っていますので、いずれにしても月内には一旦トレセン入厩になるのでしょう。そこでまた大きく減ってしまうようだと、馬体回復に時間が掛かり、肝心のデビューがだいぶ先の話になってしまう事も…。いや、待つことで成長してくれるなら全然イイですし、早くその手の心配がなくなってくれるとありがたいのですが、たくさん食べても増えてこない現状だと、そう簡単ではないかもしれませんねぇ(^^;)
【宇治田原優駿ステーブル在厩のリナーシェ:公式HP(3/27更新分)より】
クローバーファーム在厩のゴッドシエルは、現在、おもに周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター4000~4500mを乗り込まれています。
◇福島代表のコメント
「坂路に入れるとオーバーワークになりそうな勢いですし、もう少し筋肉を付けたいところでもありますから、この中間からは周回コースをメインとしてパワーをつける調教にシフト。力の要る馬場で長めを入念に乗り込んでいるというわけです。顎の感じ、ハミ受けなどはずいぶんと良くなりました」
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進めるつもりならドンドンやれそうな雰囲気もありますが、あえて時間をかけて全体的なパワーアップを図っていくようです。まあ、(身体がスッキリし過ぎているように)本馬はまだ本格的な成長期前との判断もあるでしょうし、顎の固さがとれてきた点、ハミ受けが良くなってきた事も、ジックリ長めを乗ってきた効果と言えますからね。あとしばらくは、(馬を仕上げるというよりも)基本性能アップを中心に進めていくタイミングなのでしょう。
ちなみにゴッドシエルはサンデーサイレンス4×3を持ったエピファネイア産駒。。桜花賞を制したデアリングアクトと同じ、サンデーサイレンス4×3持ちのエピファネイア産駒なんですよね。いや、配合の破壊力という点では、SSクロスに加えてSadler's Wells4×4があり、シーザリオ≒ゴッドフロアー2×1とも表現できるゴッドシエルの方が上だよなぁと。。だからゴッドシエルがG1を勝つとは言いませんが、妄想ネタとしてはかなりイイ線いっていると思います(^^)
【クローバーファーム在厩のゴッドシエル:公式HP(3/27更新分)より】
木村秀則牧場在厩のステラリード'19は、引き続き、おもに昼夜放牧で管理されています。
◇木村担当のコメント
「人に対してや馬房内でチャカチャカするようなことはありませんが、放牧地では結構激しいところも見せ始めており、馬格や性格的なものもあって群れのボスとして牛耳っている感じ。一頭でいることも多く、独特な雰囲気を放っています。ちょうど牧草が生えて一面が緑になり始めていますので、今後1ヶ月でまた成長が進み、さらに変わってくるものと思われます」
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血統背景、ステラリードの仔であることから『扱いやすい優等生になるはずがない』と思ってはいましたが、どうやら少しずつ本性が出てきているようです。ロードカナロア産駒は比較的落ち着いた仔が多いと聞いていますが、やはり、その程度では抑え切れない何かがあるのでしょう(^^;)
それでも本馬の場合、気性の激しさがマイナスになるイメージはありません。気性の激しさによって独特の雰囲気が失われることもなく、むしろ強まっているとしたら…。放牧地で群れのボスとして牛耳る様子はさすがに見られないでしょうが、芽吹いた牧草をたくさん食べて、さらに成長した姿を見るのが楽しみです。(そのためにも、6月の見学会が開催可能な状況になって欲しい!)
【木村秀則牧場在厩のステラリード'19:公式HP(4/9更新分)より】