セントアイヴスは、22日、美浦トレセンに帰厩しています。
◇中舘調教師のコメント 「やや大味な感じの走りで、ダートの少し距離があるところといったイメージですが、牧場で15-15を重ねていく中でだいぶ良くなってきたようですからね。年内あたりでデビューを迎えられるかどうか、改めて感触を窺っていきたいと思います」
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先週近況でも予告があった通り、「今月中には…」と言われていたセントアイヴスが帰厩しました。
中舘先生も仰っていますが、NSRで継続的に乗り込んできたとはいえ、ペースは速め15-15まででしたから、タイミング的には年内にデビューできるかどうかギリギリ?といった感じだと思います。
これから追い切りを重ねていく中で、「これなら実戦でもやれる」となれば早まる可能性もあるでしょうが、基本的には早くて年末、時間が掛かるようなら年明けデビューでも仕方がないでしょう。
今のところ中舘先生からは「やや大味な感じの走りでダートの少し距離があるところ…」と言われていますし、正直、私もそんな雰囲気を感じてはいますが、それも含めて今後の動き、追い切りの感触次第ですからね。まずは今年中のデビューを目標にして、早めの実戦投入をアピールできるよう頑張って欲しいと思いますm(_ _)m
ジャパンスタッドブックの血統書サービスを眺めていたら、22年の種付実績がアップデートされていました。
22年の種付ですから産駒が生まれるのは23年春、つまり、現時点ではどうなるか全くわからないわけですから、あくまで可能性の話でしかない前提で、例によって木村さんの牧場にいるお馴染みの繁殖牝馬についてまとめてみました。
**2021/2022/2023年木村秀則牧場 主な生産馬**(太字太枠は出資馬)
パッと見で気がつくのは、すでに繁殖引退が伝えられているミスペンバリーには種付されていませんので、やはり22年産馬(レイデオロの牡)がミスペンバリーのラストクロップになるようです。同様にハイアーラヴも種付情報なしなので、こちらも22年産馬(レイデオロの牝)が最後の産駒になる可能性が高そうです。
ミスペンバリー’22、ハイアーラヴ’22はまだ募集にはなっていませんが、もしもこの世代が最後の出資チャンスということになれば、長く親しまれてきた繁殖牝馬の仔だけに、それなり以上の人気を集めることになるでしょう。
ミスペンバリーに替わって看板繁殖牝馬になりつつあるステラリードには、21年産馬に続いて(ルーラーシップを挟んで)再びレイデオロが配合されています。この流れは馬産地でレイデオロ産駒の評判が良いことに加え、ステラリード’21のデキ(売れ行き(^^;))が良かったから…と考えることもできそうです。(いわゆる2匹目のドジョウ的な)
ちなみにレトロクラシックにも21年ルーラーシップ、22年レイデオロが配合されているのは、実績ある繁殖牝馬の引退により、相対的にレトロクラシックへの期待度が上がった…という事なのかもしれません。逆に言えば、ディープインパクト亡き後、広尾TCがレイデオロを次代を担うエース種牡馬と考えていることの表れ、とも言えそうです。
となると、ディメンシオンについても、もしかしたらレイデオロが配合されているのかな?という気がしてきますが、ディメンシオンについてはまだ繁殖牝馬としてのデータが登録されておらず、23年産馬についての情報は何も入ってきていません。もしもディメンシオン×レイデオロならウインドインハーヘアの18.75%(S4×M3)配合になりますし、相当に面白いのは確かながら、あとしばらくはきちんとした情報が出るのを待つしかありません。
私が特に応援しているエンパイアブルーには、22年産世代のリオンディーズに続いてルヴァンスレーヴと、サンデーサイレンス18.75%配合(S4×M3)を継続しつつ、パッと見ダート色を強化というひねりが加えられています…
と、こうやって一頭ずつの話をしていくとキリがなさそうなので、それは別の機会にゆっくりやることにします(多分)。ただひとつ言えることは、産駒の活躍によって繁殖牝馬の位置付け、配合種牡馬の選択も変わってくるでしょうから、21、22年産馬には大いに活躍して欲しいですし、また、種付資金が潤沢になるよう広尾TCの益々の発展を願っていますm(_ _)m