とりあえず一口馬主の楽しいこと

気合の出資馬応援と飲み食い! たま~に趣味の話題など。。(^^ゞ

パンサラッサ:2023サウジカップ 1000万ドルの逃走劇!!

【パンサラッサ】第166回天皇賞(秋)とはどんなレースだったのか!?

2022-11-01 05:22:53 | パンサラッサ

第166回天皇賞(秋)とはどんなレースだったのか!?

改めて素人の私がやる話ではないかもしれませんが、パンサラッサほどの特別な馬(個性的?)ともなると、専門家諸氏の分析だけでは飽き足らない気持ちになったりすることもありまして、あえて恥を忍んで出資者なりの理解を書いてみたいと思います。(パンサラッサの素晴らしい走りに対する誇らしさと同時に、多分に負け惜しみ要素もちりばめられていますが、決して他意はありませんのでそこはご笑ってご寛恕をm(_ _)m)

まずは『大逃げ』に注目が集まっているパンサラッサが、一体、どういう競馬をしたかについてです。

12.6-10.9-11.2-11.3-11.4-11.6-11.8-11.6-12.4-12.8

これが天皇賞で見せたパンサラッサのハロンタイムですが、2ハロン目が10秒台と極端に速く、その後も緩むことなく11秒前半のラップを刻み、後続をグングン引き離していく様子が時計にも表れています。

普通は中盤や3~4コーナーで12秒台の時計が混ざり、そこで息を入れるのが逃げ馬の常道なわけですが、パンサラッサの逃げが異常なのは、11秒台を連発したあとの1400-1600の1ハロンで再び11.8から11.6にペースを上げているところ。。こんなことができる馬はなかなかいないわけでありまして、後続がパンサラッサを深追いすると息が持たないのは至極当然なんですよね。

私が願望として書いた記事の中に『パンサラッサの逃げはスタート後2ハロン目が極端に速く(10秒台も珍しくない)、そのあともペースを緩めず11秒台のラップを続ける独特のスタイル。先行馬がついて行くと先に消耗して馬群に沈み、中団待機の馬が離れ過ぎを警戒して早めに脚を使えば、結果、どうしても終いが甘くなるという。。』とのくだりがありますが、まさに絵にかいたようなパンサラッサ逃げが見られたことは、期待通りという意味ではとても嬉しいことでした。【パンサラッサ】予想というより妄想?願望?(^^;) 10/30天皇賞(秋)予想

参考までに今回の天皇賞、そして、見事に逃げ切った昨年の福島記念と今年の中山記念の通過タイムを載せておきますが、(コース、馬場状態が違うので単純比較はできないものの)これを見ると、パンサラッサが見せた走りは福島記念や中山記念に遜色ないどころか、むしろ充実の5歳秋を迎えてパフォーマンスを上げており、底力強化型晩成馬の面目躍如といった印象です。

天皇賞・秋(2022/10/30東京・良)
0-0400m   23.5
0-0800m   46.0
0-1200m   69.0(1.09.0)
0-1600m   92.4(1.32.4)
0-1800m 104.8(1.44.8)
0-2000m 117.6(1.57.6)

中山記念(2022/2/27中山・良)
0-0400m   23.9
0-0800m   46.3
0-1200m   69.1(1.09.1)
0-1600m   92.9(1.32.9)
0-1800m 106.4(1.46.4)

福島記念(2021/11/14 福島・良)
0-0400m   22.7
0-0800m   44.5
0-1200m   69.2(1.09.2)
0-1600m   92.0(1.32.0)
0-1800m 106.1(1.46.1)
0-2000m 119.2(1.59.2)

 

さて、ここからが第166回天皇賞(秋)とはどんなレースだったのか!?』の本題になります。

一番わかりやすい数字から確認しますと、天皇賞でパンサラッサが上り3ハロンに要した時計は36.8秒、それに対して他の馬たちはイクイノックスの32.7秒を筆頭にダノンベルーガ32.8秒、カデナ33.2秒、ユーバーレーベン33.3秒などなど、軒並み速い脚を使っています。(2番手から最下位に沈んだバビットですら34.6秒と、パンサラッサより2秒以上も速い…)

考えてみれば、1000m通過時点でパンサラッサが後続に15馬身の差をつけていたと仮定すると、2番手だったバビットは平均からやや遅めのペースで追走していたことになるわけで、まさに2番手以下は脚を溜めての瞬発力勝負、折り合い重視のトップスピード比べをしたのですから、結果、札幌記念で負かされた逃げ先行持続型のジャックドールではなく、キレ味自慢、末脚自慢のイクイノックスやダノンベルーガが浮上したのも頷けます。

つまり、パンサラッサと他の14頭は全く違う種類の競馬をしていたと言って良く、結果的に歴史的大逃げを見ることができたのは、パンサラッサが自分のスタイルを貫いたことに加え、2番手以下、特に(札幌記念ではついてきた)ジャックドールが想定以上に控えてしまった故と見ることもできるでしょう。(このあたり、大師匠にもコメントでご指摘いただいていますm(_ _)m)

再び【パンサラッサ】予想というより妄想?願望?(^^;) 10/30天皇賞(秋)予想の中から引用しますが、パンサラッサが仕掛ける大逃げが最も破壊力を発揮するのは、『先行馬がついて行くと先に消耗して馬群に沈み、中団待機の馬が離れ過ぎを警戒して早めに脚を使わされ、結果、どうしても終いが甘くなる』という消耗戦パターンに他馬をハメた時でしょう。

ところが、ある程度追い掛けてくると思っていたジャックドールと藤岡佑騎手が控えてしまったために、2番手以下の馬たち全てが大逃げ~消耗戦の罠を逃れる方法、『いわゆる死んだフリ、どんなにパンサラッサが飛ばしても知らんぷりして後方で脚を溜め、直線一気の強襲に賭けるパターン』を“結果的に”採用してしまったというのが天皇賞の実像ではと思います。そうなるともう、後ろが届くかどうかは出たとこ勝負の大ばくち、パンサラッサからすれば、ドバイターフのヴァンドギャルドは凌げたけれど今回のイクイノックスの強襲は凌げなかった…ということになってしまうわけでして、私も最後は神さまに祈るしかない状態でした(^^ゞ

このあたり、大逃げでセーフティリードを作ってそれを守り切るのが王道、という考え方と裏腹なので難しいのですが、じゃあ、3ハロンで4秒も上りが違う前提でのセーフティーリードって一体…という話でありまして、私はやはり、ジャックドールが自ら動いて勝ちに来てくれて、それに連れて後続勢がもっと早めに動かざるを得ず、結果、全馬バテバテの上りがかかる競馬になっていれば…と思うんですよね。(藤岡佑騎手は後ろが怖くて動けなかったのでしょうが、瞬発力ではそもそも分が悪いはずなので…)

そう言えばレース後のインタビューでルメール騎手が、「直線に入るまでパンサラッサは見えていなかった、見えた時は離れていたので(届くかどうか)心配した」とコメントしていましたが、ジャックドールがもう少しついてきてくれていたら、「直線まで見えていなかった」みたいなことにはならないはずですし、そうなると『離れ過ぎを警戒して早めに脚を使う』みたいな状況が生まれ、あれほどの末脚は繰り出せなかったのでは??というのが、私の負け惜しみ的な分析です(^^ゞ

いや、イクイノックスは素晴らしい馬ですし、これからも強くなるでしょうから当然敬意は払わなければイケマセン。でも、今回の勝ち負けに関してはむしろ『出合い頭に死んだフリ作戦をかまされた』という印象でありまして、本来、1番人気馬は採用しにくい作戦だったはずなんだけど…と思ったりもしていますm(_ _)m

なので、札幌記念のあとにジャックドールに対して感じたのと同じように、イクイノックスとパンサラッサの勝負付けはまだ済んでいないぞと。。もしも再び同じ状況で対戦した時、イクイノックスとルメール騎手は同じように『直線までパンサラッサを見ない』という博打ができるのか…。実際、天皇賞だってパンサラッサがあと0.2秒速く上がっていたら、あるいは仕掛けがワンテンポ遅れていたら届かなかったわけで、おそらく次からも断然人気を背負う宿命のイクイノックス陣営が、もう少し前につけて早めに捉まえに行こうか…と考えても不思議ではありませんからね。

あまりやり過ぎるとみっともないのでこの辺にしますが、要するに今度の天皇賞は、パンサラッサにとってハイペースの逃げを打つ自分のスタイルを貫くことには大成功、でも、ハイペースに巻き込んで先行勢と中団待機の馬たちを消耗戦の沼に引き込むことには大失敗、というレースだったのだと思います。(それで2着に残るのは本当に強い馬ですし、後ろから追い掛ける馬たちにとっては厄介この上ない、本当に面倒くさい存在なんでしょうねぇ(^^ゞ)

さて、出資者なりの負け惜しみタイムも終りましたので、あとはもう『本初之海』応援に集中したいと思います。

今のところ1勝1敗のジャックドールとは香港で3度目の対決になりますから、当然ながら藤岡親子チームも作戦を考えてくるでしょうし、その結果、札幌記念とも天皇賞とも違う競馬になるかもしれませんが、それでもコチラは腹を括って行くだけです。正直、パンサラッサのデキに関しては、まだ上があるとも思っていますので!( ・`ー・')キリッ

 

ちなみに当のパンサラッサ、あれだけのレースをしたあとすぐに栗東に戻ったのに、メッチャ元気らしいです。。池田さん曰く「ヤバいくらい」って、どんだけタフでありがたい馬なんでしょうか。こういうところは能力抜群のイクイノックスにもジャックドールにもないストロングポイントですねぇ (^ .^)


【天皇賞秋・一夜明け】〝大逃げ〟で魅了のパンサラッサは「めっちゃ元気でヤバいくらい」 香港カップを前に放牧へ:東スポ競馬
G1天皇賞・秋2着のパンサラッサ(牡5・矢作)は、今週中に滋賀県のチャンピオンヒルズに放牧へ出される。レース翌日の31日朝もカイバをしっかりと食べており、疲れている様子は一切なかった。
「トレセンに戻ったのは(31日午前)1時過ぎ。めっちゃ元気で、ヤバいくらい。レースの次の日なのに、元気いっぱいですよ」
時折、パートナーに視線を送りながら、池田厩務員が説明する。前半1000メートル57秒4のハイラップを刻む大逃げの形から粘り込み。大一番を最後の最後まで盛り上げた。
「涼しくなって状態が上がっていましたし、ゲートも出ると思っていました。記憶に残るレースをしてくれました。2着でしたが、よく走ってくれましたよ。次は何とかね」と同厩務員。
次走はG1香港カップ(12月11日=シャティン競馬場、芝2000メートル)を予定。世界の舞台でも妥協のない独り旅を披露してくれそうだ。

)
元気いっぱいのパンサラッサ Photo by 東スポ


 

Comments (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする