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新井素子『明日も元気にいきましょう』

2007-05-29 15:20:40 | ノンジャンル
 松岡議員の自殺、驚きました。一方、河瀬直美監督のカンヌの実質的なグランプリ受賞、快挙です。彼女の映画がちょっと見たくなりました。

 さて、吾妻ひでお氏が良かったという新井素子さんの「明日も元気でいきましょう」を読みました。
 相変わらずの独特の文体(「こんなエッセイを書いてみようと思うの。」とか、「えっとねー。」とか、それから嵐のような、文の途中での改行)で書かれたエッセイで、第一部は「あるといいな、こんなもの」、第二部が「あるとこうなる、いろんなもの」の二部構成です。
 第一部では、呼ぶと返事をしてくれるのでどこにあるかが分かる「お返事システム」、これは名前そのままの「今のはなかったことにしてくれ機械」、どこでもドアは犯罪に利用される可能性があるので、ある限定した所にしか行けない「どこでもドア・改訂版」は私もほしいと思いました。「今のはなかったことにしてくれ機械」については、以前ある施設でうっかりして急須を割ってしまった時、スタッフの人が「形あるものはいつか必ず壊れる」と言って、温かく慰めてくれたことを思い出しました。また「どこでもドア・改訂版」があれば、交通革命が起こり、二酸化炭素の排出量の大幅な減少が期待でき、地球温暖化阻止の大きな武器になると思いました。
 第二部では、「自分の家で一番~なもの」に関するエッセイばかりで、第三者にしてみれば、どうってことない内容でした。
 第二部はともかく、第一部は結構楽しんで読めました。暇な人にはオススメの本です。