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イングマール・ベルイマン監督『愛のレッスン』

2008-01-18 21:30:09 | ノンジャンル
 スカパーの260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」でイングマール・ベルイマン監督・脚本の'54年度の作品「愛のレッスン」を見ました。
 中年の婦人科医ダーヴィッド(グンナール・ビョルンストランド)は愛人スーサンに女を理解できない男だと罵倒され、彼女の部屋の鍵を替えさせられます。ダーヴィッドは患者を置いて出て行ってしまいます。運転するサムは婚約者を殺したと冗談を言い、ダーヴィッドはスーサンとの出会いを回想します。彼女は患者として来て、いきなり先生が好きだと言い寄り、楽しい夏を2人で過ごします。ダーヴィッドは列車に乗り換え、本にはさんでいた子供の写真を見て、別居中の妻を訪れた時を回想します。娘が家を出て何かをしたいと言うので、気を紛らわすためにアクセル叔父のところで陶芸をやり、恋人も愛もいらないと言って泣く娘に事情を聞くと、親友だったエヴァが急に男に色目を使うようになり、母もダーヴィッドと親友だったカール=アーダムと愛人関係なのだと言います。娘はアクセルの家で暮らすことにしました。列車の隣に座っていたのはつまのマリアンでした。マリアンは夫とスーサンの浮気の現場に乗り込んだ時のことを回想します。列車の中で、ダーヴィッドはマリアンとよりを戻したいと言いますが、なかなか妻は承知しません。15年前、ダーヴィッドとマリアンとカール=アーダムはいつも一緒でした。カールはマリアンに求婚し、結婚式が準備されますが、マリアンは現れず、迎えに行ったダーヴィッドとマリアンが結婚することになります。一年前の祖父の誕生日の幸福だった時間を2人は思い出します。列車が終点に着くと、カール=アーダムが迎えに来ていて、3人で船に乗りコペンハーゲンに行きます。酒場でカールが入れ知恵してダーヴィッドを酔わせ、なじみの女とキスさせると、マリアンは怒り狂います。朝になり、泣き続けるマリアンをダーヴィッドは車に乗せ、ホテルに行き、夜になると妖精が2人の部屋に入り、ドアに「愛のレッスン、実践中」と書かれた札が下がっているのでした。

 喜劇です。ほとんどのシーンが会話で占められ、優柔不断だが穏やかなダーヴィッドと情熱的な女性たちとのやりとりが楽しませます。最後もしゃれたハッピーエンド。シーンの転換はやはりここでもオーヴァーラップを使っていました。気軽な男女のコメディーを見たい方にはオススメです。