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クロード・ルルーシュ監督『白い恋人たち』

2009-09-01 13:24:00 | ノンジャンル
 昨日の報道ステーションに民主党のキーパーソンの藤井議員が出演していましたが、その風貌と語り口はやりての僧侶を思わせる迫力でした。それに対して民主党の政策に反対する農水省の事務次官の妖怪じみた外見と口調も印象的でした。表層的なものが全てであるということは、大学時代に蓮實先生に教わった格言です。

 さて、クロード・ルルーシュ監督の'68年作品「白い恋人たち グルノーブルの13日」をビデオで再見しました。グルノーブル冬期オリンピックの記録映画です。
 主題歌のへたな口笛をバックに「これは記録映画ではない。単なる映画である」という字幕。街角の軍楽隊。自転車、水上スキーを含む様々な聖火ランナーと沿道の人々。聖火台のランナーのリハーサル。街角の風景。コースの設営。開会式のリハーサルがなってないと叱咤する若い女性の声。次々にジャンプの練習をする選手たち。リュージュコースの設営。アルペンの練習をする選手。フィギアスケートの練習。白黒画面での日本選手。パレードと群集。開会式。滑降。アイスホッケー。スピードスケートの練習。街角を撮る日本人。軍楽隊。滑降で金メダルを取るフランス選手キリーと彼を讃える歌。滑降の女子選手を追う手持ちカメラ。白黒画面での女子フィギアとロックのステージ。男子大回転と競技が終わった後コースの斜面で遊ぶ人々。リュージュ。パレードや酒場などの街角の風景。ボブスレー。男子距離。スピードスケートを応援する人々。男子フィギアの採点装置。ペアフィギア。女子距離。街角の風景。男子回転でキリー三冠。水着ショーなど街の風景。女子大回転。チェコがソ連を破ったアイスホッケー決勝戦。白黒画面でバレーのレッスン。ノルディックジャンプ。主題歌をバックに閉会式と無人の競技会場。
 小学生の時にテレビで日曜の午後に見た時のせつなさは微塵も感じることはありませんでした。冒頭の口笛も子供のものとばかり思っていましたが、大人の男性のものでした。もっとロマンチックな映画だと思っていたのに意外です。競技の映像だけでなく、街角の様子や競技前後の選手の様子なども撮ったことが当時は話題だったようですが、今見るとちょっとポップな映像といった程度のものでした。ただ、アルペンスキー、アイスホッケー、ボブスレーなどで負傷して担ぎ出される選手を度々撮っているのが興味深く、またホッケーで勝ったチェコの監督がソ連の選手を一人ずつ抱き締めているのも笑いましたし、音楽は素晴らしいと思いました。ただ、この年にフランスでは五月革命が起きていて、それを考えるといかにも能天気な映画である気もします。昔の冬期オリンピックに興味のある方にはオススメです。