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長谷川まり子『それ行けアジア』

2009-09-14 18:17:00 | ノンジャンル
 長谷川まり子さんの'97年作品「それ行けアジア 中国・チベット・ネパール・インド陸路の旅」を読みました。題名の通り、著者が中国からチベット、ネパールを経てインドへと陸路を旅したことについて書いた旅日記です。
 この本で新たに知ったことは、神戸から上海に行く旅客船・新鑑真号では船員と客が親睦を深めるためのカラオケ大会が開かれること、上海の露店が並ぶ通りには体重と身長を測る(しかもサバを読んで測る)店があること、海外での日本人旅行者のイメージは「優柔不断だから体よく使えば重宝する。言葉のできない奴が多いから喧嘩してもたやすく丸め込める」というものであること、チベットの人は立派な仏壇を誇りにしているので、家を訪問するには「仏壇を見せてください(チベット語でチューシュン・テンローナン)」と頼むのが一番であることなどでした。また、長谷川さんのライフワークである、ネパールやインドの貧しい地域から売春婦として売られて来る少女たちのことについても詳しく記述されていました。
 著者の写した写真も豊富に掲載され、イラスト(というかマンガ)が一つの文章につき一つずつ書かれていて、軽く明るい印象を与える本になっていました。中国、チベット、ネパール、インドに興味のある方にはオススメです。