明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、山田宏一さんと和田誠さんが本「ヒッチコックに進路を取れ」の中でぞっとするほど怖い話として言及していた、ロアルド・ダールの'65年作品「来訪者」を読みました。4つの短編からなる本です。
「来訪者」は、生涯旅を続けて女性を誘惑し続けた叔父が、カイロからエルサレムに向かう途中のシナイ砂漠の真ん中で車が故障した際、通りかかった近くの富豪に助けられ、砂漠の中に建てられた夢のような城に案内され、紹介された妖艶な妻と美しい娘を誘惑した後、夜中に暗闇の中で1人の女性の訪問を受け、肌を重ねますが、翌日車で送られる際に、実はもう1人娘がいて、その娘は重いライ病にかかっているという話を聞くという話。
「すばらしきかな、夫婦交換」は、友人同志の夫が共謀してお互いの妻に気付かれずに相手の妻と寝ることにしたところ、それぞれ自分の流儀で寝てしまい、その結果自分の妻はセックスの喜びに目覚めてしまうという話。
「やりのこした仕事」は、最愛の夫を交通事故で失い何度も自殺の誘惑にかられながらも立ち直った女性が昔の恋人と再会し彼との初めてのセックスに及びますが失敗し自殺することになる話。
「雌犬」は、男を発情させその場にいる女性とすぐにセックスさせてしまう液体を手に入れた叔父がそれを使って米大統領を失脚させようと企みますが失敗して自分が大女とセックスしまくってしまう話です。
セックスがらみの短編ばかりですが、女優パトリシア・ニールを妻に持つという著者は、あとがきによると、こうした短編を書くことは例外的なのだそうです。一番印象的なのはやはり「来訪者」で、うじゃうじゃと子供を背に乗せている母サソリを捕らえたり、梅毒に犯された男が富豪に連絡を取ったりと、上のあらすじ以外にも無気味なエピソードが満載でした。この一編だけでも一読の価値があると思います。オススメです。
さて、山田宏一さんと和田誠さんが本「ヒッチコックに進路を取れ」の中でぞっとするほど怖い話として言及していた、ロアルド・ダールの'65年作品「来訪者」を読みました。4つの短編からなる本です。
「来訪者」は、生涯旅を続けて女性を誘惑し続けた叔父が、カイロからエルサレムに向かう途中のシナイ砂漠の真ん中で車が故障した際、通りかかった近くの富豪に助けられ、砂漠の中に建てられた夢のような城に案内され、紹介された妖艶な妻と美しい娘を誘惑した後、夜中に暗闇の中で1人の女性の訪問を受け、肌を重ねますが、翌日車で送られる際に、実はもう1人娘がいて、その娘は重いライ病にかかっているという話を聞くという話。
「すばらしきかな、夫婦交換」は、友人同志の夫が共謀してお互いの妻に気付かれずに相手の妻と寝ることにしたところ、それぞれ自分の流儀で寝てしまい、その結果自分の妻はセックスの喜びに目覚めてしまうという話。
「やりのこした仕事」は、最愛の夫を交通事故で失い何度も自殺の誘惑にかられながらも立ち直った女性が昔の恋人と再会し彼との初めてのセックスに及びますが失敗し自殺することになる話。
「雌犬」は、男を発情させその場にいる女性とすぐにセックスさせてしまう液体を手に入れた叔父がそれを使って米大統領を失脚させようと企みますが失敗して自分が大女とセックスしまくってしまう話です。
セックスがらみの短編ばかりですが、女優パトリシア・ニールを妻に持つという著者は、あとがきによると、こうした短編を書くことは例外的なのだそうです。一番印象的なのはやはり「来訪者」で、うじゃうじゃと子供を背に乗せている母サソリを捕らえたり、梅毒に犯された男が富豪に連絡を取ったりと、上のあらすじ以外にも無気味なエピソードが満載でした。この一編だけでも一読の価値があると思います。オススメです。