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ロバート・アルドリッチ監督『枯葉』

2010-01-10 13:10:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ロバート・アルドリッチ監督の'56年作品「枯葉」を見ました。
 オールド・ミスで作家のミリー(ジョーン・クロフォード)は音楽会の帰りに寄ったレストランで若者のバート(クリフ・ロバートソン)に強引に相席にさせられますが、彼女がジュークボックスで選んだ「枯葉」が趣味がいいと誉められると意気投合し、翌日ビーチに誘われます。泳げない彼女を彼が助ける時に二人はキスし、そのまま浜辺でも抱き合ってキスします。別れ際彼女は年の差を理由に別れようと言い、強引に彼を自分の家から追い出します。そして一ヶ月後、彼女が家に帰ると「枯葉」のレコードがかかっていてバートが部屋で待っていて、デパートに就職し今日主任になったので彼女にも祝ってほしいと言います。映画館を出たバートは彼女にプロポーズし、二人はメキシコで結婚します。しかしやがて彼が前歴を詐称していたことが分かり始め、ある日バートの前妻のヴァージニア(ヴェラ・マイルズ)が訪ねてきて、彼には万引き癖があり、自分に財産を分けてもらうためにバートに書類へサインさせてほしいと言って帰ります。ミリーは資産家であるバートの父を訪ねますが、バートには虚言癖もあり、彼女に彼を更正させてほしいと言い、ミリーが帰るとヴァージニアと抱き合います。ミリーはバートに真実を語ることを迫ると、前妻との結婚6ヶ月目にプレゼントを彼女に渡しに行った時、彼女と父の密会の場を見てしまったことをほのめかします。父と前妻はまたサインをもらいにミリーの元を訪ねますが、彼女が追い返すと、それを見ていたバートはミリーも父たちとグルだと誤解して彼女に暴力を働きます。彼女の傷の手当てに来た医師はバートを精神科医に見せることを勧め、彼女が会いに行った精神科医はバートを入院させることを勧めますが、治って退院した時にはバートが彼女のことを必要となくなっている可能性が高いと言います。嫌がるバートを無理矢理入院させたミリーは彼のことを忘れるために仕事に没頭し、やがて彼の退院の日がやって来ます。彼女はこれからは自由に生きていいのだと彼に言い去ろうとしますが、彼は彼女のことをまだ愛していて、彼女と熱い口づけをかわすのでした。
 前半は単なるメロドラマだと思っていたのが、後半から急にニューロティック映画になってビックリしました。これは明らかに「何がジェーンに起こったか」の前奏曲の役目を果たした映画だと思います。既に俯瞰のショットが多く見られ、戸棚の戸をガラスにして戸棚の中から見たショットというものもありました。無名の映画ですが一見の価値はあると思います。オススメです。