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チャールズ・チャップリン監督『ニューヨークの王様』その1

2014-04-22 07:48:00 | ノンジャンル
 チャールズ・チャップリン監督・脚本・音楽の'57年作品『ニューヨークの王様』をWOWOWシネマで見ました。チャップリンがアメリカでの赤狩りを逃れて、イギリスで撮った映画です。
 “現代生活の小さな悩みの一つに『革命』がある”の字幕。宮殿に押しかけてきた群衆は、「シャドフの首を取れ!」と叫び、宮殿になだれ込みます。空っぽの部屋。「逃げた! 国庫へ!」の声。国庫も空です。
 シャドフ国王(チャールズ・チャップリン)は、ニューヨークに飛行機でやって来ます。空港で大使に迎えられる国王でしたが、国から持ち出した財産を首相が預かっていると聞き、不安になります。空港での記者会見で、核エネルギーについて質問され、自分は平和利用することによって、理想社会の実現を唱えたのだが、閣僚は原爆を作ることを主張し、それが原因で亡命することになったと語る国王。
 その夜、自由の空気を吸いたいと言う国王は大使と一緒に映画館やレストランに行きますが、行く先々で災難に会います。
 翌朝、首相が財産を持ち逃げして、南米へ向かったことが分かります。破産ですと言う大使に、核計画の設計図がまだあると言う国王。そこへパリから若く美しい后がやって来ますが、国王は后を幸せにするには離婚するしかないと言い、后はパリに戻っていきます。
 ホテルには女性雑誌とテレビ局を持っているクロムウェル夫人から、パーティへの誘いの電話がしつこくかかって来ますが、国王は相手にしません。浴室に行くと、隣の部屋の浴室から女性の歌声が聞こえてきて、間の扉の鍵穴から除くと、若い女性(ドーン・アダムス)が入浴しています。大使と争って覗く国王。やがて女性が「助けて!」と叫び始め、国王は目隠しをして、隣の浴室に入っていくと、バスタオルを体に巻いた女性は足を滑らせて足首をひねったと言い、国王は足首をマッサージしてやります。女性は自分はアン・ケイだと自己紹介し、今晩のパーティでまた会えると言います。国王はクロムウェル夫人のパーティに出席することにします。
 クロムウェル夫人のパーティでは、食堂に隠しカメラが備えつけられ、国王の隣にアンが座ります。ブザーが2度鳴ると、国王との会話を打ち切り、急にCMを始めるアン。いぶかる国王。アンは国王が『ハムレット』を演じるのがうまいと聞いていると言って、国王に『ハムレット』の独白を演じさせることに成功します。熱演する国王は、テレビを通じて、ホテルの部屋で居眠りしていた大使を起こし、その熱演ぶりに、大使は驚愕します。調子に乗って、ジョークを実演し、隣の女性の口にセロリの束を突っ込む国王。
 ホテルに帰り、大使の話によって、自分が騙されていたことを知った国王は、眠る気になれず、夜の街に大使と繰り出しますが、既に有名人となってしまった国王は、周囲の人々からサインをねだられます。
 翌朝、国王の部屋では、CM依頼の電話が鳴り続けます。そこへアンがやって来て、昨晩の中継が全国的な反響を呼んでいると言い、昨晩の出演料として、2万ドルの小切手を持ってきますが、国王は怒りのあまり、小切手であることを気づく前に、それを粉々に破いてしまいます。アンが帰った後、大使から手持ちの金が900ドル余りしかないと聞き、急いで、粉々にした小切手を張り合わせようとする国王。
 大使は国王のイメージを挽回するために、小学校の訪問を提案します。訪問した小学校では、個性に応じた教育をしていると校長が言い、見るに耐えない絵を描く子や、裸の女性の彫刻をしている子、鼻をほじりながらパンをこねている子などを紹介した後、本を熱心に読んでいる少年、ルパート(マイケル・チャップリン)のところへやって来ます。校長が用事で離れた後、国王とルパートは話し始めますが、ルパートはアメリカの自由が脅かされていると言い、やがて、政府は人民を束縛する、企業連合が独占を企み、個人から競争の自由を奪っている、文明を生き残らせるために、権力と戦って人間の権威と平和を回復すべきだと、国王に口をはさませず、演説を始めます。
 ホテルに帰った国王はホテルの高額な請求書を見て、出演料が5万ドルだという、アンが持ってきた王冠ウイスキーのCMの話に乗ります。(明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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