ウィーン2日目の午前中は、市内観光でした。
シェーンブルン宮殿と、クリムトの絵のあるベルベデーレ宮殿に行きました。画像はベルベデーレ宮殿です。
クリムトの接吻は素晴らしい。もしこの絵を20代で見ていたら、人生が変わったかもしれません。そのくらい素晴らしい絵なのです。この絵が完成した当時、おそらく私以上に多くの人に感動を与えたのは間違いないと思います。
午後は、一人で買い物と、そして、ベーゼンドルファーというピアノメーカーのショールームに行くことにして、地図を頼りに、中心地のオペラ座から、歩いて向かいました。
ウィーンは、市街のほとんどは同じような建物の作りになっており、しかも1ブロックがかなり長いのです。100メートルはあるように感じます。道を間違ったら大変なのです。たった10分でいけそうな距離なのに、1時間歩いてもつきません。途中、英語で歩いている人に道を尋ねたのですが、よく分からないという返答が返ってめげそうになりました。
ガイドブックの地図がわかりにくく、間違っていたことに気がつきました。迷子になりました。
頼りになったのは、建物や、目印になるものが書いてある手書きの地図でした。そこには、将軍の馬に乗っている銅像の方向がきちんと描かれてあったので、やっと自分の位置がわかりました。コンピューター社会ですが、人間の感性とか感とかは大切なのだと実感しました。知らないうちに、人間は、頭の中で、大切なところとそうでないところを整理して表現できているのです。良い勉強になりました。
ヨーロッパは初めてですから、カフェに一人で入るのも考えました。それで、きちんとしたホテルのラウンジに入ってランチを食べました。あのレベルの英語でなんとか過ごせたのは良い経験でした。そんなこんなで迷いつつもどうにか、夕方には同行の皆様と合流できました。
夜は、モーツアルトのオペラ魔笛を見に行き、感動して帰ってまいりました。当然ですけど、オペラは、ウィーンの人に愛され、生活に根ざしていることを実感。家族で楽しむ人々の姿を目の当たりにいたしました。浜田の人が石見神楽を愛するのと同じです。
何と言っても初めてのヨーロッパ。分からないことだらけでしたが、周りの人に恵まれて、なんとか明日は帰り着けそうです。