連休に行こうと考えていたのだが 今朝起きたら見事な晴天
そうだ!お墓参りに行こう!
思い立ったらすぐというのが 私の悪い癖である
気侭な一人暮らしということを差し引いても
頭の中に必要なものをあれこれと書きとめながら 慌てて出かける支度をした
のこぎり 植木鋏 グローブ バケツ 歯ブラシにスポンジに・・・・
ポットには氷を入れた水と 途中で買う予定のビールを入れておくための保冷剤付きバッグと・・・
え~と え~と
電車 バス 再び電車を乗り継いで多磨駅に到着
昔から我が家のお墓参りには 何故か中村屋のげっぺい(しかも木の実)が欠かせない
駅前の店でそれに加えてビールと花を買ったら 準備完了
霊園は緑多く 空も広い
広いのは墓地も同じで いっこうに近道を覚えようとしない私は いつも区画を示した看板の前で立ち止まり
だが 一番の頼りは風景への記憶と行き当たりばったりに歩くものだから 今日は幾分遠回りしたみたいだ
こうして一人で来るようになってから何度目だろうか
私の様に一人で墓参する人も見かける
家族はもういないのだろうか
同年齢の人には 自分の人生を重ねたり 老齢の方には未来の自分を見る思いがして
私は 幾つまでこうしてザックを背負いバケツを持って墓参することができるだろうか なんて考えたりする
今年のお墓は 我が家の庭同様 びっくりするほど奇麗だった
それでも小さな雑草を取り除き 少しだけ木もカットしてあげた
墓石も水を何度もかけながら 奇麗に洗ってあげる
奇妙に聞こえるだろうが こうしているとまるで親たちの身体を手入れしているような気持ちになるのだ
あ~さっぱりした 気持ちがいいわ
そう言ってくれているような気がするのだ
一台のバイクが斜向かいのお墓の前で止まった
除草剤を撒いているらしい
その男性が声をかけてきた
定期的に手入れのサービスをしている業者の人のようだった
どこもできないうちだけの特別なやり方なんだと さり気なく宣伝をしていった
悪いね 私はこうするのが気に入っているんだ
毎日毎日奇麗というわけにはいかない
それでもいいと私は思っている
こうして2時間 日陰の全く無い中 汗を流しながら静かな時間をたった一人で過ごす
報告したり 思い出に浸ったり 褒められたいと願ったり 今それに値する自分でいるかと反省したり
私にとってはそういう時間 そういう場所なのである
他人に奇麗にしてもらって20分ほどで帰るというのは 今の私にはお墓参りと呼べるものではない
だが それもいつかは変わるかもしないよなぁ
掃除がすんだ墓石に 花はよく似合う
と思ったら 肝心のお線香を忘れていた
やっちまったよ
慌てて出かけたからなぁ
まぁ 父も時々何かを忘れてたっけ
父の場合は 必需品を書き付けたチェックシートを用意していた上でのことだから 私よりもひどいが
まぁ これも親譲りってことで 今回は我慢してもらった
気をつけて帰りなさいよ
はいはい わかっていますって
いつもと同じように お墓に一礼して またくるからねと
そして 歩き出してから角を曲がる時 もう一度振り返ってみるのも これもいつもと同じ
そうだ!お墓参りに行こう!
思い立ったらすぐというのが 私の悪い癖である
気侭な一人暮らしということを差し引いても
頭の中に必要なものをあれこれと書きとめながら 慌てて出かける支度をした
のこぎり 植木鋏 グローブ バケツ 歯ブラシにスポンジに・・・・
ポットには氷を入れた水と 途中で買う予定のビールを入れておくための保冷剤付きバッグと・・・
え~と え~と
電車 バス 再び電車を乗り継いで多磨駅に到着
昔から我が家のお墓参りには 何故か中村屋のげっぺい(しかも木の実)が欠かせない
駅前の店でそれに加えてビールと花を買ったら 準備完了
霊園は緑多く 空も広い
広いのは墓地も同じで いっこうに近道を覚えようとしない私は いつも区画を示した看板の前で立ち止まり
だが 一番の頼りは風景への記憶と行き当たりばったりに歩くものだから 今日は幾分遠回りしたみたいだ
こうして一人で来るようになってから何度目だろうか
私の様に一人で墓参する人も見かける
家族はもういないのだろうか
同年齢の人には 自分の人生を重ねたり 老齢の方には未来の自分を見る思いがして
私は 幾つまでこうしてザックを背負いバケツを持って墓参することができるだろうか なんて考えたりする
今年のお墓は 我が家の庭同様 びっくりするほど奇麗だった
それでも小さな雑草を取り除き 少しだけ木もカットしてあげた
墓石も水を何度もかけながら 奇麗に洗ってあげる
奇妙に聞こえるだろうが こうしているとまるで親たちの身体を手入れしているような気持ちになるのだ
あ~さっぱりした 気持ちがいいわ
そう言ってくれているような気がするのだ
一台のバイクが斜向かいのお墓の前で止まった
除草剤を撒いているらしい
その男性が声をかけてきた
定期的に手入れのサービスをしている業者の人のようだった
どこもできないうちだけの特別なやり方なんだと さり気なく宣伝をしていった
悪いね 私はこうするのが気に入っているんだ
毎日毎日奇麗というわけにはいかない
それでもいいと私は思っている
こうして2時間 日陰の全く無い中 汗を流しながら静かな時間をたった一人で過ごす
報告したり 思い出に浸ったり 褒められたいと願ったり 今それに値する自分でいるかと反省したり
私にとってはそういう時間 そういう場所なのである
他人に奇麗にしてもらって20分ほどで帰るというのは 今の私にはお墓参りと呼べるものではない
だが それもいつかは変わるかもしないよなぁ
掃除がすんだ墓石に 花はよく似合う
と思ったら 肝心のお線香を忘れていた
やっちまったよ
慌てて出かけたからなぁ
まぁ 父も時々何かを忘れてたっけ
父の場合は 必需品を書き付けたチェックシートを用意していた上でのことだから 私よりもひどいが
まぁ これも親譲りってことで 今回は我慢してもらった
気をつけて帰りなさいよ
はいはい わかっていますって
いつもと同じように お墓に一礼して またくるからねと
そして 歩き出してから角を曲がる時 もう一度振り返ってみるのも これもいつもと同じ