どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

現実

2010年04月29日 | 日記
このところ仕事が増えて 先日は帰宅が10時を過ぎた

私鉄の始発駅からの帰り ほとんど各駅に乗ることはないのだが 

この時間帯になると すぐに発車となる各駅停車と後発の急行とでは 

私の場合は同じ時刻の到着になることがある

その日は そんなわけで各駅に飛び乗った

それなりに乗客はいるし 座れはしないが それでも楽に本を広げて読めるのは

疲れた身体のことも空腹のことも忘れられるささやかな幸せ


二駅ほど過ぎた頃だろうか 臭いに気がついた

私は この臭いがなにものであるかを知っている

路上生活者の中でも かなり悲惨な人から漂う臭いである

周囲を見回したが それらしい人はいない

気のせいだろうか 

本を再び読み始めたが やはり臭う

ふと斜め前の座席に腰掛けている女性が タオルで鼻を覆っている

やはり 臭うのは確か


私の前の席が空いた頃 立っている乗客もほとんど居なくなった

そうして見渡しがよくなった車内に やはりその人物はいた

肩に一つ大きな袋をかけて 床には4つの手提げ袋

まさに ショッピング・バッグ・レディー

彼女の近くの席に座った女性は 慌てて他の席にと移っていった

私は 何故かそういう行動が取れない

勿論不快であるし 遠くに行ってくれないかなと思う

それでも あからさまに避ける態度は取れないのだ

そういう自分の心と行動の違いに うっすらとジレンマというか 欺瞞を感じることもある


周囲の空気を察したのかどうか あるいはそれも毎度のことなのか

なにやらブツクサ言いながら やがて電車から降りていった


路上生活者で記憶にあるのは 六本木で見た老夫婦らしき人びと

まだ親が健在の頃で そう年齢に差はなさそうだった

汚れた感じはいささかもなく つつましいというのか 

華やかな消費だけが尊ばれるような街で あまりに対照的な光景に 親の人生と重ね合わせても 

心の奥を掴まれたような気持ちがした

同情や哀れみといった感傷ではなく 世界中のどこにでも転がっている現実のひとつに過ぎないと思っている

だが そういう現実は 決して他人事ではないとも思っている

時と場所と運命が違えば それが私の現実であっても なんら不思議は無いのだ


もうひとり 気になる人がいた

私の住む町の駅で 時々みかけた女性

顔が崩れているのは おそらくは病気のせいだろうが

彼女を見るとき いつも思ったのは この女性にも彼女を生んだ母がいたのだ ということ


電車から彼女が消えて 開いたドアから夜の空気が流れ入ったこともあって

ハンカチやタオルで鼻を覆っていた女性二人は それをはずした

その人たちの心の中からも その臭いは消えたのだろうか

そもそも 心の中にその臭いは侵入したのだろうか


ショッピング・バッグ・レディーはどこに向かったのだろう

それが 豪奢なお屋敷だったら

そうして 奥様 またそんな格好をして と執事かメイドにたしなめられ

あの5つの袋の中に 洋書だの誰が買うのかと思うような革の手帳だの 

ゴールド・カードや セレブしか入れないさまざまの会員券なんかが入っていたら・・・ 

そういう現実だって きっとどこかにはあるはず
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相談なんてものは

2010年04月24日 | 日記
気がつけばもうGWも間近になっている

マジかよ・・・と ひとり突っ込み^^(あるいはボケ?)


世界各地で天災続き テロもあったり 天候も不順 日本の政治もどこに向かうのか

まぁ 世の中めまぐるしい様子だが 私の日常も相変わらずのバタバタである

ひとさまの日記も読まずに足跡だけというのも体裁が悪いので なんとなく足が遠のいていたカフェであるが・・


とはいっても 別にとりたててここに書きたいと思うことが 果たしてあるのやら 無いのやら

と こう書いてみて今思った

たかが日記なんだから それでいいじゃないかと

そもそも 日常というものは そんなものの積み重ねで出来上がっているもの

私も ひとの日記を読む時は そういう気持ちでいるし


会社も社長も相変わらずである

仕事は今のところ減ったままだが それでも残業をしない日はない

週末は家事に明け暮れ 夕方の早めに切り上げてイッパイ飲む

少量で眠くなり 数時間後に起きるというのが最近の定着したスタイルになっている

徘徊は歯医者通いが終わってからにしようと思っている


最近の出来事として なんと 「この私」が 会社の仲間から恋愛相談?を(相手を選ぶべきだと思うのだが)

私の結論は 実はいつも簡単である

自分がどこまで引き受け どこまで納得できるか

相手に求めても始まらないし 相手の身も心も永遠に自分のものにはならないし なるものでもない

たとえ誓い合ったとしても そんなものは何にもならないものだ

永遠に保証書なんてものは手に入らない

早い話 相手の事を詮索するよりも 自分の心の奥底をよく見つめろということになる

だって 誰だって他人の心の奥底まで 100%わかるわけじゃないんだし

そもそも自分自身の心だって それは怪しいものだけれど それでもまだ可能性は高いし

それに 私はそれが生きることの醍醐味だと思うけれどな

悩め 苦しめ 成長しろ!


ねっ 私にこんな相談をするのがそもそもの間違いなのだが でも 結局 彼も誰かに聞いて欲しいだけなんだね

相談なんてものは そんなものだろうけどさ
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時が高速で過ぎてゆく

2010年04月10日 | 日記
時が高速で過ぎてゆくような毎日だ

先日の歯医者では 治療二本オーダー追加となった

GW超えは確たるものとなり ちょっと気落ちした


最近は 駅隣接の大型スーパーが私の台所となっているのだが 先日 線路向こうのスーパーに行ってみた

あるファッションビルの超小型店舗で 一階で食材を販売しているビルだ

ところがだ なんと 閉鎖のお知らせが貼り出されていた

しかも その閉鎖は2月末のことだった

特徴のある最上階にあったビルの名前も すでに取り外されていた

ここができてから20年

少々高級な品揃えで これはこれで重宝していた


この沿線では見ない駅は無いというほどのSスーパーも 数年前に閉鎖になった

経営不振の上 スーパーが大型化する中で 此処は小規模であったし 建物自体の老朽化もあったのだろう



今 その跡地には 高層マンションが建っている

こうして 母が足繁く通った店は 大半が姿を消した

私は 時々 いつも同じ品揃えに満足できなくなると 隣の駅まで電車に乗って買い物にゆく


時が 高速で過ぎてゆく

そうそう 高速といえば 今日は家事が盛りだくさんだ

フルスロットル!
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