どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

本はありがたい

2013年02月24日 | 日記
ひどい一週間だった

インフルエンザの犠牲者がまた一人出て月曜から休み

しかも第二子誕生のパパが休暇を取った

日に日に増す残業時間に なんのこれしきと会社では頑張ってきたが さすがに金曜の夜はぐったり

帰宅して靴を脱いだ時 あぁ これで長かった今週がやっと終わったと心底ほっとした

残業地獄だった日々はこんなものでは無かったというのに 私も年をとったということか


土曜の朝 滅多に感じたことのない頭痛がする

私の家には常備薬というものがほとんどない

あるのは 湿疹や虫刺されの薬と これは滅多に使うことが無いのだが切り傷や火傷のための塗り薬 あとは湿布薬程度だ

風邪薬 胃腸薬 頭痛薬 などというものは無い

本当に薬が必要だと体が訴えたなら病院に行くし それほどでないときは自然治癒に任せるという自然児だからだ

これは疲労からきたものだろうと 偽医者の私は判断した

ここ数日の食生活といったら 実にみじめなものだったしなぁ

今日は しっかりした食事と睡眠をとることにしよう


そして今朝 すっきり快適に起床 しかも 身体のどの部位も意識することは無い

意識を必要とせずに 心臓も胃も腸も頭も手も足も ちゃんと自分の仕事をしている

えらいぞ!お前たち


このキツイ一週間を支えてくれたのが先週買った「残夢整理」だった

6話からなる(6人からといっても良いかもしれないが)記憶の整理であり ページ数もそう多くは無いことから 三日間の通勤の往復で読み終えることができた

だが 読み終えるのが惜しくてたまらなくなるような一冊だった

自分の死を意識して書いたこの本は 人生で強く記憶に残る すでに逝ってしまった人々との交流を描いたものである

と一口で言ってしまうと ありがちなノスタルジーまがいの安っぽいものに聞こえてしまうだろうが かつて文学青年であった多田富雄がそんな文章を書くわけがない

昭和9年生まれの彼が副題としてつけたのが ―昭和の青春― であるが 彼らの時間の訪れを静かに待つ心境に至る過程において キツイが避けては通れない作業だったのだということが痛いほど心に突き刺さってくる

自ら昭和の子と言う彼は 共に昭和を生きた記憶の中の彼らと対話し「切実に回想すればいつでも彼らと会えることを知った。」と 後書きで書き記している

その切実さこそが私の疲れた心を揺さぶり 疲労感漂う一週間を救ってくれた

だから本は ありがたい
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残夢の枯れ野をかけめぐる日

2013年02月17日 | 日記
「笑えない漫画のような」わが社では 週の始まりに朝礼がある

社員のスピーチがあり 今週の仕事も含めた伝達事項その他を全員に告げる

スピーチは順番制で 概ね二カ月に一回というところか

そうそうネタは無く この道は~ いつか来たみ~ち あぁ~ そうだよ~♪ のような調子

立派な事を言う人もいるけれど 自分が出来もしないことを言うのは恥ずかしい

自分が出来ていることを だから君たちもやりなさい というのはもっと恥ずかしい

というわけで 私はできるだけ自分の身の周りで起こった事を中心にして 反省やら感動やら考えさせられたことなどを中心に話すことにしている

嫌なのは そのあとに社長が感想を述べること(とても良い話だと思った とか そう考えている人がいることはとてもうれしいとか)

まるで だ~れが生徒か先生かぁ~ みたいな気分になる

君の感想など訊いてない


そのほか 月に一度の早朝社員会議があり 同じく月に一度のISMSの会議があり 月初めの月曜日には全員の会議がありと・・・

会議は踊る されど進まず という名言があるが こちらの踊りは舞踏病かもしれない

こんな具合に会議があるためか 私の時間感覚は週単位となる

働いている日か 休みの週末かの二元論

その週末に自分を取り戻すことにしている


まず家事と買い出し(ほぼ一週間分)は欠かせないが これは労働の部分

楽しみは 美味しい手料理を作り 特に平日にはなかなか取りにくい野菜をたくさん食べること もちろんビール付きで

本屋を覗いてはお気に入りの新刊を探すこと(その多くは文庫だが)

そうした本を持って ゆっくりとお風呂に入ること


今日は「残夢整理」(多田富雄著)を買った

先日読んだ「イタリアの旅から」も 格別海外に行きたいと願っているわけでもない私ではあるけれども こんな旅ならしてみたいと思わずにはいられない一冊だった

それにしても 残夢に整理をつけるなんて なかなかいかしたタイトルじゃないかって思う

週末の徘徊もショッピングも滅多に無い生活になっている

それもあと数年のことだ

私にもいずれ 残務整理をし 残夢の枯れ野を駆けめぐる日が来るのだろう

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人間が出来ていない

2013年02月09日 | 日記
「笑えない漫画のような」我が社では 定年前の有給休暇を終えた社員が出勤したものの 今度は他の社員の家族にインフルエンザ患者が出たために彼が5日間の休み

我が社では インフルエンザやノロといった感染症に関するリスク対策が決められているのだ

ところが昨日 今度は遂に社員の中に罹患者が出てしまった

彼もまた5日間の病欠となる

近く第二子誕生の男性も 数日は休むことになっている 

その最中に またまた定年前の男が休暇を取るという

仕事が多いというよりも慢性的な人手不足により残業も増えた

少々の疲労の上に 社内でのインフルエンザ発症

せっかくの連休ではあるが 外出を控えることにした


狭い空間で同じ時を過ごしていたからといって 必ずしも感染するというものではない

ないのはわかっているのだが あれ?もしかして熱っぽいかも とか そういえば足腰がだるいような気がするなどと 妙に神経質になり始めたりする自分が可笑しい

食欲もあって美味しいビールも飲んでいるくせに 

家族も居なくなってしまい 有給休暇も取らず(取れない?) 仕事のためにこそ健康に気を遣う私には休む理由も無く 早く帰りたいばっかりに昼休みもそこそこに働きと なんとも理不尽な気もして

健康ほどありがたくまた安上がりなものは無いのだ~ と考え いや実際確かにそうなのだが 損をしたような気になるのはまだまだ人間が出来ていない証拠なのだろう   

 
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