ひどい一週間だった
インフルエンザの犠牲者がまた一人出て月曜から休み
しかも第二子誕生のパパが休暇を取った
日に日に増す残業時間に なんのこれしきと会社では頑張ってきたが さすがに金曜の夜はぐったり
帰宅して靴を脱いだ時 あぁ これで長かった今週がやっと終わったと心底ほっとした
残業地獄だった日々はこんなものでは無かったというのに 私も年をとったということか
土曜の朝 滅多に感じたことのない頭痛がする
私の家には常備薬というものがほとんどない
あるのは 湿疹や虫刺されの薬と これは滅多に使うことが無いのだが切り傷や火傷のための塗り薬 あとは湿布薬程度だ
風邪薬 胃腸薬 頭痛薬 などというものは無い
本当に薬が必要だと体が訴えたなら病院に行くし それほどでないときは自然治癒に任せるという自然児だからだ
これは疲労からきたものだろうと 偽医者の私は判断した
ここ数日の食生活といったら 実にみじめなものだったしなぁ
今日は しっかりした食事と睡眠をとることにしよう
そして今朝 すっきり快適に起床 しかも 身体のどの部位も意識することは無い
意識を必要とせずに 心臓も胃も腸も頭も手も足も ちゃんと自分の仕事をしている
えらいぞ!お前たち
このキツイ一週間を支えてくれたのが先週買った「残夢整理」だった
6話からなる(6人からといっても良いかもしれないが)記憶の整理であり ページ数もそう多くは無いことから 三日間の通勤の往復で読み終えることができた
だが 読み終えるのが惜しくてたまらなくなるような一冊だった
自分の死を意識して書いたこの本は 人生で強く記憶に残る すでに逝ってしまった人々との交流を描いたものである
と一口で言ってしまうと ありがちなノスタルジーまがいの安っぽいものに聞こえてしまうだろうが かつて文学青年であった多田富雄がそんな文章を書くわけがない
昭和9年生まれの彼が副題としてつけたのが ―昭和の青春― であるが 彼らの時間の訪れを静かに待つ心境に至る過程において キツイが避けては通れない作業だったのだということが痛いほど心に突き刺さってくる
自ら昭和の子と言う彼は 共に昭和を生きた記憶の中の彼らと対話し「切実に回想すればいつでも彼らと会えることを知った。」と 後書きで書き記している
その切実さこそが私の疲れた心を揺さぶり 疲労感漂う一週間を救ってくれた
だから本は ありがたい
インフルエンザの犠牲者がまた一人出て月曜から休み
しかも第二子誕生のパパが休暇を取った
日に日に増す残業時間に なんのこれしきと会社では頑張ってきたが さすがに金曜の夜はぐったり
帰宅して靴を脱いだ時 あぁ これで長かった今週がやっと終わったと心底ほっとした
残業地獄だった日々はこんなものでは無かったというのに 私も年をとったということか
土曜の朝 滅多に感じたことのない頭痛がする
私の家には常備薬というものがほとんどない
あるのは 湿疹や虫刺されの薬と これは滅多に使うことが無いのだが切り傷や火傷のための塗り薬 あとは湿布薬程度だ
風邪薬 胃腸薬 頭痛薬 などというものは無い
本当に薬が必要だと体が訴えたなら病院に行くし それほどでないときは自然治癒に任せるという自然児だからだ
これは疲労からきたものだろうと 偽医者の私は判断した
ここ数日の食生活といったら 実にみじめなものだったしなぁ
今日は しっかりした食事と睡眠をとることにしよう
そして今朝 すっきり快適に起床 しかも 身体のどの部位も意識することは無い
意識を必要とせずに 心臓も胃も腸も頭も手も足も ちゃんと自分の仕事をしている
えらいぞ!お前たち
このキツイ一週間を支えてくれたのが先週買った「残夢整理」だった
6話からなる(6人からといっても良いかもしれないが)記憶の整理であり ページ数もそう多くは無いことから 三日間の通勤の往復で読み終えることができた
だが 読み終えるのが惜しくてたまらなくなるような一冊だった
自分の死を意識して書いたこの本は 人生で強く記憶に残る すでに逝ってしまった人々との交流を描いたものである
と一口で言ってしまうと ありがちなノスタルジーまがいの安っぽいものに聞こえてしまうだろうが かつて文学青年であった多田富雄がそんな文章を書くわけがない
昭和9年生まれの彼が副題としてつけたのが ―昭和の青春― であるが 彼らの時間の訪れを静かに待つ心境に至る過程において キツイが避けては通れない作業だったのだということが痛いほど心に突き刺さってくる
自ら昭和の子と言う彼は 共に昭和を生きた記憶の中の彼らと対話し「切実に回想すればいつでも彼らと会えることを知った。」と 後書きで書き記している
その切実さこそが私の疲れた心を揺さぶり 疲労感漂う一週間を救ってくれた
だから本は ありがたい