髪を切りに行ってきた
男性がそろそろ床屋に行かなくては というのと同じで 私のオカッパ頭も伸びてきたなと感じたら切るだけ
多くの女性のようにウキウキしたり 今度はどうしようかしら なんて気分は更々無い
髪が伸びなければ一生美容院なんて行かなくてもいいという有様で それは私の生活の多くに共通する
あちらは客商売だからかもしれないが マスターとは音楽にしてもファッションにしても けっこう話があう
今は山登りに凝っている彼 この夏は夜行バスで上高地に行くのだそうだ
今回はゆっくりの旅で 写真を沢山撮るつもりだそうだ
店には その写真がウォーホルのポスターと共に飾られている
彼にとっては初めての夜行バスとあって すでに何度か経験している私に色々と尋ねてきたので
私は先輩風をふかして 3列はまあまあだが4列はキツイという話をした
何?途中でトイレ休憩があるとな? ふむ それはトイレが無いバスということで 4列のバスかもしれないですな
4列というのは 二人がけのシートが左右にあって真ん中が通路になっている よくあるタイプのバスです
3列はそれぞれの座席が独立していて まぁ リクライニングの角度もけっこう違うものです
眠れるかって?いや そうそう眠れるものではありません
夏のことでもあるし トイレ休憩の時は外に出て少し歩いたほうが疲れないですよ などなどと
そのあとで 彼がいよいよ明日から地デジですねと
そうだった!
親が そのどちらかでも生きていたら 私もこれほどには無関心でもなかっただろうけれど
目覚ましに使う程度のテレビで NHKとの契約も私一人になってからは切った(ちょっとだけ見ててごめんなさい)
決してテレビを軽蔑しているわけではない
今でこそ残業地獄では無くなったが 以前はそんな暇などなかったし そうしている間に習慣性が無くなってしまった
それだけのこと
明日の正午からは じゃみじゃみになる
(じゃみじゃみ とは 福井―北陸地方かも―の方言で テレビ画像の砂嵐の状態を表現する時に用いる
姉からこの言葉をきいて以来 妙に気に入っている)
ある人のエッセイで イギリス貴族の老人がいつも同じスーツを着ている
確かに仕立ての良いスーツではあるが お金持ちなのになぜかと訝しく思った著者がある日尋ねてみたら
黙ってクロゼットの扉をあけて中を見せてくれた
なんとそこには 同じスーツがずらっと何着も並んでいた という一節を読んだことがある
私もそれに近いものがある
髪型も美容院も そして先日書いたシャツにしても 自分にフィットしていると感じるものに対してはおよそ何でも
頑固でもあり一途でもある
そういう意味では変化も好まないし 浮気性でもない
時代遅れになる いや すでにもうそうなっているのかもしれない
他人から見れば面白く無い人生に見えるかもしれないが だが これでも本人はけっこう満足しているのだ
男性がそろそろ床屋に行かなくては というのと同じで 私のオカッパ頭も伸びてきたなと感じたら切るだけ
多くの女性のようにウキウキしたり 今度はどうしようかしら なんて気分は更々無い
髪が伸びなければ一生美容院なんて行かなくてもいいという有様で それは私の生活の多くに共通する
あちらは客商売だからかもしれないが マスターとは音楽にしてもファッションにしても けっこう話があう
今は山登りに凝っている彼 この夏は夜行バスで上高地に行くのだそうだ
今回はゆっくりの旅で 写真を沢山撮るつもりだそうだ
店には その写真がウォーホルのポスターと共に飾られている
彼にとっては初めての夜行バスとあって すでに何度か経験している私に色々と尋ねてきたので
私は先輩風をふかして 3列はまあまあだが4列はキツイという話をした
何?途中でトイレ休憩があるとな? ふむ それはトイレが無いバスということで 4列のバスかもしれないですな
4列というのは 二人がけのシートが左右にあって真ん中が通路になっている よくあるタイプのバスです
3列はそれぞれの座席が独立していて まぁ リクライニングの角度もけっこう違うものです
眠れるかって?いや そうそう眠れるものではありません
夏のことでもあるし トイレ休憩の時は外に出て少し歩いたほうが疲れないですよ などなどと
そのあとで 彼がいよいよ明日から地デジですねと
そうだった!
親が そのどちらかでも生きていたら 私もこれほどには無関心でもなかっただろうけれど
目覚ましに使う程度のテレビで NHKとの契約も私一人になってからは切った(ちょっとだけ見ててごめんなさい)
決してテレビを軽蔑しているわけではない
今でこそ残業地獄では無くなったが 以前はそんな暇などなかったし そうしている間に習慣性が無くなってしまった
それだけのこと
明日の正午からは じゃみじゃみになる
(じゃみじゃみ とは 福井―北陸地方かも―の方言で テレビ画像の砂嵐の状態を表現する時に用いる
姉からこの言葉をきいて以来 妙に気に入っている)
ある人のエッセイで イギリス貴族の老人がいつも同じスーツを着ている
確かに仕立ての良いスーツではあるが お金持ちなのになぜかと訝しく思った著者がある日尋ねてみたら
黙ってクロゼットの扉をあけて中を見せてくれた
なんとそこには 同じスーツがずらっと何着も並んでいた という一節を読んだことがある
私もそれに近いものがある
髪型も美容院も そして先日書いたシャツにしても 自分にフィットしていると感じるものに対してはおよそ何でも
頑固でもあり一途でもある
そういう意味では変化も好まないし 浮気性でもない
時代遅れになる いや すでにもうそうなっているのかもしれない
他人から見れば面白く無い人生に見えるかもしれないが だが これでも本人はけっこう満足しているのだ