どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

夏の終わりの小さな小さな冒険

2016年08月31日 | 日記
台風が去り 比較的からっとした気持ちの良い日になった

どうあれ8月最終日であり 夏の終わりがそう遠いものではないことを 朝晩の空気や虫の音 太陽が教えてくれる

ここ数日 歩こうと決めていたことを今日実行した


目的地は図書館 4駅分でほぼ5キロ

丁度良い距離だ

地図を持たなくても見当でわかり ほとんど線路際に近いところを歩けば行きつく

風もあり 暑さもほどほどで歩くのも苦にならない

出勤のひとたちが駅に吸い込まれていくのを横目に 私は 悪いけれど満員電車なんかには乗らないよとばかり 密かな優越感のようなものを抱きながら通り過ぎていく


沿線の風景は大きく変わり マンションが増え 老人ホームやケアハウスのような昔は見なかった建物も随分と目につくようになっていた

駅に近い場所にあるお屋敷の門を見た時 そうだった ここにそれがあったのだと思い出した

子供の頃から幾度となく見てきたそれは 線路が高架になってから目にすることもなくなり いつしか忘れていた

門は昔のままだったが 一部はマンションになり おそらく奥のほうに地主の住居があるのだろう


ずっと住み続けてきた場所だからどの駅にも懐かしい記憶があるが 駅舎はもう昔の面影はどこにも無い

その変遷を見てきたはずなのに こうして歩いてみるとあらためてそれを感じる

小さな川にかかる橋を渡った時 40年以上も前に車窓から見ていた風景が思い出された

護岸整備がされる前のことで 鉄橋と呼ぶにはあまりにも小さいその箇所を渡る時には走る音が変わる 

草が生い茂り木々がうっそうと生えた 長い両駅間の真ん中ほどのところで 20年ほど前に高架に伴って駅が新設され 開発も進んだ

落雷のせいだったか 姉が高校生の頃にちょうどそこで電車が止まり 降りて歩いて帰ってきたことがあった

電車から降りるのも 歩いて帰ってくるのも怖かったと言っていたが 確かにあの当時は夜ともなれば真っ暗だっただろうし それを聞いた父が 若い娘にそんな危険なことをさせたのかと鉄道会社に憤慨していたような記憶がある


ちょうど1時間で図書館に着いた

2時間ほど館内の本を見て回り 4冊借りることにした

計画では帰りは電車に乗るつもりだったが この距離なら帰りも歩けるとふんだ

世界には何キロも歩いて学校に通う人 水汲みに行く人もいるのだから

帰りは 立ち並ぶ家の外壁や屋根の色 窓やドアなどを眺めながら帰った

正午に家に到着

久しぶりに歩いたせいか 右の股関節と左の膝に少しぎくしゃくしたものを感じる

ほぼ毎日の駅の階段の上り下りも 往復2キロの徒歩も無くなった生活を続けてきた結果だろう

それでも疲労感は全く無く 汗を流してからビール付きの昼食をとる

夏の終わりの小さな小さな冒険をして これで心置きなく秋を迎えられそうだ 

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年上の人~

2016年08月30日 | 日記
昨日は 午前中は台風の影響で荒れるとの予報だったが 予報より海側にそれたせいか 幸い私の住むところでは大したこともなかった

覚悟していたのにいささか拍子抜けの気分で 午後から買い出しに行く

ついでにスーパーの大型店に入っている本屋をのぞいてみる


若い頃は始終書店に行き 中年になっても読む本を欠かすことのない生活だったのに ここ数年は本屋を見る回数も随分と減った

理由の一つには 平台に並ぶ作家の若年化にある

こっちが年を取っていくのだから当たり前の話であり なにも作家だけに限ったことでは無いのだが 名前だけは知っているが一冊も読んだことが無いという作家が増えた

大型店であればそんなことは無いのだが 町の比較的大きな本屋という程度ではやはり売れ筋というのか そういった品ぞろえになるのは仕方が無いのだろう 

そして その多くの人のものを読む予定は今のところ無い


決して軽蔑しているわけでも 無駄だと思っているわけでも学ぶことが無いなどとも 若い人の作品をわからないだろうとも思っていない

読めば面白いものも沢山あるだろうとは思うが まだまだ読まねば死ねないクラスの本があって それを優先してしまうというのが理由のひとつ

もう一つの理由は 私の嗜好として年上好みということがある

もっとも最近は厳密に年上ということは無く 許容範囲は同年代は無論 年下10歳くらいは射程距離になったけれど(何のだ~?)

異性の対象といった話だけではなくて(それは子供の頃からあったけれど それだけじゃないと強調したい!) 全てがそんな具合

長寿として有名な泉重千代さんは 好きなタイプの女性はという質問に 「年上の女性」と答えたとか

年長者としては何の手本にもなれず 常に年上の人を見つめている私の老後はいかに と 思うこともある
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キーホルダー

2016年08月29日 | 日記
外出をしようと鍵を閉める時 いつもああ・・・と思う

ドア一つのマンション仮住いでは鍵ひとつで事足りるのだが 私の鼈甲の靴べらをつけたキーホルダーには鍵が沢山ついている

この鼈甲の靴べらを東京のどこで買ったかの記憶は無いのだが まだ20代の頃だっただろうか 姉と一緒におそろいで買ったはずだ

以来 同じキーホルダーにつけっぱなしできた


鍵の一つは勿論 今借りている部屋のもの

その他は前の家の門 玄関 裏のカーポートのフェンスの鍵である

引っ越したあとも少しの間は必要だったが 家の解体後にはもう不要のものとなった

捨てなくちゃと思いつつ ついついつけたままにしていて 出かける時に鍵を手にしては あぁ まだそのままだったと思ってきた


キーホルダー全体がある程度の重さを持ち そのことで鍵の居場所が鞄の中だろうと 衣類のポケットの中であろうとすぐに確認できるし 失くしたことが今までに一度も無いのもこの重さのせいかと思い それで捨てられないということもある

だが あまりにも長くこの鍵たちに親しんできたこともあって また懐かしい記憶の形見として手放したく無いという気持ちもおそらく心の片隅にあるのだろう

鍵を見れば家を思いだし 色々な気持ちを抱きながらほぼ毎日に近い頻度で開け閉めした記憶がよみがえってくる

喜びの日もあれば 深い悲しみの日もあった

わくわくする朝もあれば 疲労感や失意で鉛のように思くなった心で鍵を回した日々もあった

家を出る時には必ず 私と共に行動した鍵たちである

今ではなにかお守りのような存在にもなり始めていて 不要なものを持つ意味は無いけれど 本当に不要なのかどうかがわからなくなっている

捨てられない症候群の最たるものか

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どこまでだって歩いていける・・・?

2016年08月28日 | 日記
またまた台風である

迷走に迷走を重ねたへそ曲がりのライオンロックは 北日本と関東にやってくるという

今年の夏は変な天候だった

猛暑というほどの猛暑では無かったが 台風も多く来たし しゃっきりとした夏空の日が続くということはあまり無かったように思う

今日も冷房が必要の無いほどの涼しさ


そんな中 今日は24時間テレビの番組でたい平ちゃんが100キロマラソンにいどんでいる

たまたま彼のやっているラジオ番組で馴染みがあるので 本を読みながら時々ネットで情報収集

色々と言われることの多い番組で 興味を持って見たことは無いのだが たい平ちゃんは応援したかったので^^


24時間で100キロなんて 何も走らなくても 歩いてもなんとかなる距離ではないかとも思える

私の出身大学でも参加したことは無かったが 確か100キロハイクというイベントがあったはず

しかし長時間歩くというのも けっこう大変なことなのだ


私は10キロ以上を黙々と歩いたことはあるけれど そのくらいは大したことではない

だが20キロを超えたら 次第に足腰や膝 足の裏だって相当悲鳴を上げてくるだろうと思う

天候にも大きく左右されるし 坂道でもあったらダメージは大きい

しかも歩きであればほぼ休むことなく ペースも落とさずに 機械のように足を進めなければクリアできない

まして運動とは無縁の生活をしてきた そこそこの年齢の者となると 身体全体の筋力を高めておかなければすぐに出来ることではない

二十歳の時なら何の問題も無いだろうけれど


歩くのは健康に良いと言われるし 私自身もそう思っている

また 歩いている時の頭の中の動き 常に言葉で埋め尽くされるような感覚が私は好きでもある

父は歩くのは大嫌いで だから駅に近い場所に居を構えた

戦地で一生分歩いたからな と言っていた

生死をかけた100キロハイクだったのだろう

あれほど歩くことを避けた父だったが 呆けることもなく 腰が曲がることもなく しゃっきりとした姿勢のままで亡くなったことを思うと 歩けばいいってもんでもなさそうだが 私はやっぱり ずんずん ひたすら歩く時の快感も懐かしく 涼しくなったらやってみたいとたい平ちゃんの完走を知って思った

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長く迷って

2016年08月27日 | 日記
図書館に本を返却する日だったが 生憎の雨

そこで駅前の出張カウンターで返却だけを済ませて 本を借りるのは後日にすることにする

ついでに髪も切ってきた

10時開店だが店はすでに9時過ぎから準備をしているので 早めに行けば待つこともない

マスターも早く来てくれるのは大歓迎というので この頃はそうしている


夏山の話を聞いたが 今年はなぜか一番きつかったそうだ

特に下山の時に膝のふんばりがきかなかった あんなことは初めてだったと

それからは必ず私の家の話になる

自分が家を建てた時は 仕事帰りに毎日懐中電灯を持って見ていたと言われた

これからどんどん楽しくなるでしょうと


私がそう楽しめないのは知れば知るほど選択しなければならず そうなると迷いも生じ それに疲れるとわかっているからだろう

でもそれじゃあかんのだなあ きっと・・・


帰りにスパゲティをとうとう買った

フェデリーニという細めのものが私の好み

格別のパスタ好きというわけでは無いが 嫌いでもない

パスタは高カロリーと思い長く敬遠してきたが 私はその中でも比較的カロリーの低いペペロンチーノのようなものが好き

またベーコンと玉ねぎを炒めて 塩コショウだけといった自分流の味付けも好みの味

カルボナーラはだめ


パスタ一人前は380キロカロリーほど

それにオイルや具材のカロリーがプラスされる

白米であればほぼ半分のカロリーで あとはおかず次第

何度となく手に取ってカロリーを見ては迷い また棚に戻し といったことをこれまで長く続けてきたが 今日ついに・・・

買った

食べた

美味しかった(カエサルの簡潔文のパクリ)


長く迷ってついに決断するのも 悪くない
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