どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

一日仕事の墓参

2010年09月27日 | 日記
ほんの少し前まで暑かったはずなのだが それを忘れてしまうほどの涼しさ

あの猛暑の借り?を返すかのように 気温が一気に下がった

慌てて寝具を出したり 冷茶から暖かいお茶へと変えたり それにもうエアコンのリモコンに目もくれなくなった


今日 お墓参りに行ってきた

いつもと同じコース いつもと同じところでお菓子と花を買い ポリバケツ二個も持参した

一人で行くようになってから四年が過ぎ 今では目になじみのある墓石も随分と増えた

多くの墓の前には このお彼岸に墓参した証拠としてのまだ色鮮やかな花が手向けられていた

そうして 我が家のお墓にもそれはあった


昨今の経済事情から 今日は安い花を選んでしまった

飾られていたのは私のものよりずっと高いものだとはわかったが 捨てざるをえない

そうして花立(というのか?)を洗おうとたその時になって スポンジやブラシを忘れてきたことに気がついた

やっちまったよ!


何しろ いつも思いたったが吉日で衝動的に行動するのが 私の悪い癖のようだ

母がよく私のことをそう言っていたっけ

几帳面な父は墓参りセットを用意して 持ち物のチェックシートまで作っていたのに

それでいて あっ!あれを忘れた!なんてことがけっこうあったりしたものだ

父譲りの粗忽者


草木のことばかり気になって 鋸や鋏は忘れなかったのだが 慌てて30分で支度したのがいけなかった

苦笑しつつ 仕方がないので雑巾でざっと洗うことにした


百日紅が(だと思うのだが) とんでもないことになっていた

父が 母が亡くなった後だったか これから先の人が(私のことだとは言わなかったが)大変だからと

根元近くからばっさりと伐ってしまったのに その生命力たるや

もう大丈夫だろうと思うほどに 切り株しかないほどに伐ってしまうのに 行く度ににょきにょきと生えている

最初の頃は うひゃ~と仰天した

ビクトリノックスのアーミーナイフは どこに行くのにも携帯している 

その時は その鋸刃を使った

それ以来 鋸は持っていくことにしている

今回もいつもと同じように伐りまくったのだが これもどうなることやらだ

墓参に来てくれた人は 私が何もしていないと思ったかもしれないなぁ

これでも毎回 三時間近くもかけて掃除をしているんだけど^^


ほぼ正午になって 掃除も終わった

お菓子をつまみにビールを飲みながら お線香が燃え尽きるまでぼんやりと過ごす

真っ青な空には 秋の雲が浮かんでいる

こんなに奇麗な空をのんびりながめるのは 夏の旅以来のこと

すっかり奇麗になったお墓に またね と声をかけて帰る自分と ありし日の両親の姿とが自然と重なる

帰りに買い物をし 帰宅してから道具の整理などをしていたら もう夕方になっていた

八時半に家を出て 結局一日仕事となった

朝作った山盛りの(になってしまったのだ)卯の花でイッパイやってから 雨の音で目覚めるまで寝込んだ

今週末は植木職人が来る

次の連休は衣替えだ

先行き一切の不安は無いと言いたいところだが 人生はそんなに甘くは無い

それでも今のところは まずまず

それを今日 両親に報告できただけでもよしとしよう
  
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たとえセンター長にはなれなくとも

2010年09月25日 | 日記
会社のある都会では 宅急便の配達は大きなカーゴを押してのアシを使っての作業である

ブロックを担当する数人とは 自然と顔なじみになる

その中に 若者が一人いる

若いといっても20代後半か よくは知らない

その彼がす~さんと同じ町の生まれで 地元でも時々顔を合わせるそうだ

先日の朝 会社のビルの1階で配達に向かう彼と出会った

エレベータを待つ間 彼と話をした


ちょっと痩せたんじゃない?今年はきつかったでしょう~

痩せましたよ 今年はめちゃくちゃきつかったっすねぇ~

若い頃やんちゃだったらしい彼は こんな口調で話す

○○さん(す~さんのことだ) 何にも買ってくれないし・・・

ちなみに 宅配便の会社はお取り寄せの商品も販売している

その売り上げの順位を競う期間もあって そんな時は お願いします~なんて言ってパンフレットを置いていくのだ

まだ景気の良かった頃 す~さんは色々と買ってあげていたし 私も付き合いで買ったこともあるのだが

昨今の収入減!

特に お小遣いを仕分けの対象とされて40%もカットとなったす~さんは 最近買うどころではない

そのことなのだ

それにセンター長試験の面接でもおっこっちゃったし・・・ と彼

今 へこんでるんすよ

へぇ~ でも上を目指すなんて偉いじゃない

だめなんすよね~ 俺 だらしないから

(うん そんなところありそうだ)

いいじゃない 自分のだめなところがわかっているなら それを直していけばいいんだから

と 私は彼を励まして別れた


あとで す~さんにそのことを話したら あいつはセンター長なんて柄じゃないと一刀両断

確かにそうかもしれない

でも 子供の頃やんちゃ者だった彼が身体勝負のこの世界に入って やっと正社員にまでなって

そして たとえ分不相応だとしても上を目指すというその心意気に 私は気持ちの良いものを感じた

彼がこの先もくさることなく 反省しつつ 少しでも向上しながら前に進むことを願っている

たとえセンター長にはなれなくとも 家族を支える長としての仕事は 長くしっかりと続けて欲しい

それはそれで いいじゃん!
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近況報告

2010年09月23日 | 日記
昨日は蒸し暑い一日だった

ちょうど気温が下がり始めた頃の帰宅となったのだが 自室に入って驚いた

粗忽者の私だから うっかりリモコンのスイッチを押し間違えて 暖房を入れたまま出勤したのかと思った

そのあと まさか 部屋の中で何かが燃えてるわけじゃないよね とも思った

思っただけじゃなく 実際にチェックもしてみた

それほど外気との温度差があったのだ

そうして そんな昨日が終わっての今日だ

予報通り そして よく言われるように 彼岸までの暑さとなった

今朝はまだ昨夜の余韻があったものの 雨が降り始めてからは急速に気温が下がってきた

全てが 出納帳の帳尻を合わせるかのようで といっても 本当に合ってるのかどうかなんて知らないけど

ただ 今年の夏は夕立なんてまるでなかったのに こうして振り出すと土砂降りで

これも なんとか帳尻を合わせるつもりなのかもしれないなと 勝手に思ってるだけだ

*************************************

今年になって? 気がついたことがある

気がついたのは 7月頃だろうか

携帯電話に非通知の着信があった

以前にも何度かあったような気がして 何気なく調べてみたら 毎月必ず上旬に1本入っていた

それを7月になって気がついたというわけ

私の携帯は 携帯しない携帯だ

会社ではロッカーに入れっぱなしだし 毎日確認するという習慣もない

そもそも 母が初めての入院となった時 父との連絡に会社の電話を使うのは気まずいという理由で持ったものだ

今では 無くてもそうは困らない

番号表示がある見知らぬ人からも 数度受けている

調べたら 千葉の民宿だった

おそらく誰かと間違っているのだろう

************************************

週の初めには 朝礼がある

入社の順で誰かが 何かを言うことになっている

それがたまたま月初めの早朝ミーティングと重なると 当番の者は「今月の目標」を言うことになっている

今週 私は普通の朝礼に当たった

近江商人の「三方よし」の話をした

心がけていることとしては 自分が嘘っぱちと思っているけれど聞こえの良い話なんてのは 絶対にしないこと

社長になびくだけの話も 好まない

けれども あまりにも社長の琴線に触れないような話もまずい

年中 同じ話もしたくない

これは確かだと私が思えるだけではなく それに対する社長のつまらぬコメントも想定して話題を作らなければ

楽をして給料はもらえない

***********************************

一昨日は 久しぶりに22:30までの残業となった

社長と す~さんと そして私の3人

こんな時間までの労働がさほど珍しくも無かった時のことを 思い出そうとするが思い出せない

時間というのは 時に厳しく 時に優しく 

どうであれ 過ぎてしまえば全ては物語になってしまうものなのか


これが この数日の近況報告であります
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草取り

2010年09月18日 | 日記
私にとって連休という言葉には さほど浮かれた響きは感じられない

ちょうど良い間隔で訪れるそのほとんどが 日頃なかなか出来ない家事や雑事に追われることになるからだ

今回は 殺すか 殺されるか!ジャングル庭潜入!その時庭は動いた!ビフォア・アフター!

(TV番組タイトルパクリ風に)


10月早々に入る植木職人のために なんとしても庭の雑草を取り除いておく必要があった

連休は3日もあるんだから今日でなくともいい なんてことはゆめゆめ考えてはいけない

鉢巻をしてプラカードを持ち 草取り断行!エイエイオー! とまで気持ちを高めることが重要だ

早起きをして洗濯を済ませた頃には すっかり闘士になりきっていた

長袖・長ズボン 頭にはバンダナ 首にはタオルをかけた草取りルックに身を包み(気分は迷彩色の戦闘服)

手にはお気に入りのガーデニング・グローブをはめ(気分は殺し屋の黒い革手袋) 

音も準備した(気分はリングに上がるファイターのテーマソング)


天候にも恵まれた本日 9時開始

雑草が 実に良い感じに庭一面に茂っている(思わず笑い出したくなるほどだ)

どこから手をつけようか どこでもお気に召すまま気の向くままよ だ

まずは日当たりの良い場所からスタートする

暑さを嫌うのだろう 蚊が比較的少ないからだ

音はブルース

こうした汗を流す労働にブルースは良く似合う


草取りをしながら いつもあれこれと考える

勿論 親のことも思い出すが 今日はこんなことを考えていた

草取りを始めるときは いつもだが まずその状況にあらためて唖然とする

唖然とするほど放って置いた自分が悪いのだが そこは だって夏は暑いし 今年は格別だったし と言い訳をする

それから とにかく始めてみる

少しずつだが 自分の足元に地面が見えてくる

大きな課題の前に立った時 どこから手をつけたら良いのかわからない ということがある

だが そんな時 躊躇して諦めてしまってはいけない

とにかく 動き始めることが大事だ

そのうちに やるべきことが見えてくるものだ


90分ほどのブルースファイルが終わったところで 休憩を入れた

おととい怪我をした右手の中指から また少しだけ出血していたので「キズパワーパッド」を取り替えた

これは少々高いが お薦め商品だ

再びグローブをはめ いよいよ奥地に潜入

再び90分のブルースが終わった頃 なんとか植木屋さんの足場は確保されただろうと思えるほどになった


勿論 小さな雑草はこなたかなたにある

奇麗になればなるほど 小さなものが目立ってくる

これで終わり というところには到底行き着かないのも 多くの作業と同じである

いつも満点の生徒が70点であったならば 何があったのかと教師は心配するだろう

毎回零点の生徒が60点を取ったら これもまた逆に何があったのだろうかと(カンニングとか?)

教師は狂喜するとともに その秘密を探りたいところだろう

我が家はいわば零点の庭だったので 素晴らしく奇麗になったように見えたことに 私は満足した


後片付けをして 草をゴミ袋に詰める

45リットルにたっぷり3袋

その時 カーポート(車はすでに無いのだが)の向こう側から声をかけられた

国勢調査だそうだ

前回までは親が記入していたので 私はその内容を全く知らない

今回からは郵送になったそうだ

ヘロヘロで声も満足に出ない私は ご苦労様です というのがやっとだった

それにしても これは義務なのだろうか それとも単なるアンケートのようなものなのだろうか

明日 中身を確かめてみよう


午後1時終了

汚れた作業服を脱いで お風呂に入る

となれば 当然ビールである

ほぼ空になった冷蔵庫を漁り 幾つかの候補の中から あっさりした物をみつくろってイッパイ

気分は悪くなかったが たかが4時間の草取りでぐったりの私は ビールを楽しむというところまでには至らなかった

身体を横にして 夕方まで眠った

目が覚めて 日が短くなったことを実感した

義兄の命日はもうすぐ

そういえば 姉もこの連休は草取りをすると言ってたっけ


蟋蟀に 飛蝗蟷螂 スズメバチ 青筋揚羽 図鑑の庭なり(粗忽)    
 
(実は これが一番の恐怖なのである!)

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8月11日水曜日―その弐(最終章)―

2010年09月12日 | 日記
彦根は観光地である

しかし だからこの地を宿泊地に選んだというわけではまったくなかった

旅の行程からして手ごろな位置であったのと 手ごろな宿泊代のビジネスホテルがそこにあったから

それだけのことだった

経済が許せば 琵琶湖ビューが売り物のホテルにだって泊まりたかった

なんて言ったら 半分はウソになるだろう

本当にそれが望みであれば 人生で一回かもしれない事に わずか数千円を惜しむほどの経済でもケチでもない

それは 今の私にはさほど価値があるとは思えないというだけのことなのだ


彦根を拠点と決めてから ここに何があるのかを調べ始めた

そんな具合だった

夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアが 城と並ぶ代表的観光名所

古い町並みと景観を生かした場所ではあるが 私にはさほど面白い場所ではなかった

幾分擦れてきたのかもしれない

むしろ 少し離れた商店街や細い路地が走る袋町と呼ばれる歓楽街のほうが 味のある建物が多かった


それにしても この時期にしか長期休暇が無いのだから仕方が無いが やはりこの暑さには参る

本来なら もっと気候の良い時期に徘徊をしたいものだと思う

写真を撮るのでさえ 水分補給をしつつ 汗をふきふきでは億劫になってしまう

歩きながら 時折 これは修行だなと思いつつ それでも面白いものを見ると何もかも忘れてしまう

そのくり返しだった


彦根駅に戻ったところで昼下がりの遅い昼食をとった

数時間後 私は家に帰っているだろう

それはそれで とても嬉しいことだ

旅の間 私は毎日自宅に電話を入れていた

少なくとも 火事にはなっていないだろうと それを確認するためだった

外出した時は 必ず路地を曲がった途端に見える我が家を確認して 安心する

それは 日常 仕事に出ている時もだ

一人になってからの 自分でもほとんど無意識の反応

私が無事に家に帰ること 家もまた無事であること これをもって旅は完結するのだ


会社へのお菓子のお土産以外には 何も買わなかった

美味しい食事にもありつけなかった

相変わらず暑かったし 数時間だが雨にも降られた

温泉も無ければ 琵琶湖めぐりの遊覧船も無かった

思った通りの バカンスとはかけ離れた旅だった

それでも あの広い青い空 清流 湖上を流れる風 そしてセミのおしっこ

多くの人との会話や 過去の人のあり様を知ったことも 皆々深く心に沁みることばかりだった

帰りの新幹線の中 私は反芻しながら帰った

そして 私のこの夏の旅は完結した

お世話になった方々には 陰ながらお礼を言う

私の旅に彩を添えてくれたのは 風景でも建物でもなく 人だった と私は思っているから
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