朝に降った雨はじきに止んだ
買いものに行く予定は無かったのだが 足りないものがあったのでそれだけを買いにスーパーに行った
開店してまもなくの時間だったせいか 連休のせいか それともこの天気のせいか ガラガラだった
もっとも連休とはいえただの週末で 誰もが長い連休になるわけでもないしね
読み始めた本の続き
開国と同時に入ってきた海外の文明に驚いた日本 文字に問題ありと考えた
漢字のような表意文字を使っていたら 漢字を覚えるだけで時間がかかってしまう
漢字を廃止し アルファベットのような表音文字に(かな文字あるいはローマ字)しようとした
実際にそうならなかったのは 誰もが知っているところ
海外から続々と入ってくる西洋の言葉に日本語訳をつけなければならず(和製漢語) それに追われたこともあったが たとえば「鉄道」のことを「くろかねのみち」などと言うよりも漢字二文字で表したほうが的確にわかるし 特に音だけでは同じ言葉がいくつもある日本語では 漢字にすれば一目瞭然であると現実的に便利だったこともあった(「工業」と「鉱業」や 「化学」と「科学」など)
漢字を見ることで 意味を全く知らなくてもニュアンス程度の見当をつけることは可能だったりするもんね
実は中国でも同じようなことが考えられたらしくて あの魯迅は「漢字がほろびなければ中国がほろびる」と唱えたそうだ
日本語は音が少なくて同音異字の漢字がすごく多くて シンリといっても心理なのか真理なのか審理なのか 文脈のなかで判断しなくてはいけない
粗忽者の私は漢字のテストで ちゃんと文を読まずに書いてしまうことがあって 何度もまたやってしまったと・・・
また「はかる」という漢字にしても 図る・計る・測る・量る・謀るなどあるし 「おさめる」も収める・納める・治める・修めるといった具合で 時々迷うこともある
それでもやはり漢字を残したことは良かったのだと私は思う
かな文字やローマ字だけの日本語の文なんて 読めたものではないもの