どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

ついこの間のことのよう

2012年03月04日 | 日記
OCNカフェから移住して 初の日記投稿となる

新生児として産声をあげるのならまた別なのだろうが 

移住となると少々敷居が高い

捨て去るのにそう未練もない日記ではあったが あったはずなのだが

結局 ガラクタをリヤカーに乗せ がらがらごろごろと

見慣れぬ景色にとまどい どこに荷を下ろそうかとあたりを見回し

のろのろと腰を下ろしたところだ


今日は 東京を捨てて福井に嫁に行った姉の誕生日である

共に移住した友達は 私の日記に何度か登場しているのですでに知っていることだが

雛祭りの翌日に生まれるというのも春風少女の余裕というか

ちょっと どんくさいかも

その姉に今朝メールを送ると じきに返信があった


ピアノの生徒(姉はピアノを教えている)の妹が姉と一緒についてきたのだが 

その妹が玄関先で 私もピアノを習うと言って大泣きしたのだそうだ

家でも姉の楽譜を自分の幼稚園のバッグに入れて 私も習うと言っていると

あとで家族の人からきいたそうだ


私は 姉が小学校に行くという春

ランドセルや筆箱やノートがうらやましくて 

べんきょう というわくわくするものをしに行くのだと知って

私も学校に行くと駄々をこねた

母は 粉石けんの箱にひもをつけて私に紙ランドセルを作ってくれた

(昔の洗濯用粉石けんの箱というのは やたらと大きかったのだ)

その日が ついこの間のことのように思われると メールには書いてあった


母は私を幼稚園の三年保育にも入れてくれたのだが 

お遊戯や歌などではなく「べんきょう」をすると思っていた私は 

思惑の違いからすぐに登園拒否児になった(結局二年通園した)

姉が帰るとすぐにランドセルを借りて背負う

ちゃんとベルトをしめていない姉のランドセルからは

私が前かがみになった時にざざ~っと中身がこぼれることもしょっちゅうだった


私には 玄関先で泣いた妹の気持ちがよくわかる

まるで ついこの間の自分を見るようである

いつか彼女たちも 私たちの年齢になった頃 

ついこの間のことのようね なんて話すのだろうか


コメント (6)
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