どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

お墓参り

2014年04月30日 | 日記
父: 今日あたり来るんじゃないか

母: そうかしら GWは始まったけれどカレンダー通りの休みだから明日は仕事だろうし 家の事もあるから今日は来ないんじゃない?

父: いや きっと今日だぞ 天気もいいし

(しばらくして 父が肘で母を軽く突っつく)

父: ほらほら ザックを背負って来るのがいるぞ 

母: あらあら ほんとだわ(笑顔で)


私: 来たよ~ じゃ 初めに白髪を抜いてヘアーカットね でも 今回はあんまり伸びてないね 誰か来たの?

父: どうだったかなぁ

母: 家のことはいいの?忙しいんじゃないの?

私: 大丈夫 明日仕事に行ったらまた休みだし 家事の残りはその日にやるから

(1時間ほどでさっぱりと綺麗になる)

私: じゃ 今度は体を洗うからね 

父・母: あぁ 気持ちいい

(暖かい太陽の日差しがあっという間に乾かしていく)


私: 終わった!乾杯の準備をするね

(クーラーボックスに入れてきたビールを出し お茶や水 お菓子を並べ 花を飾る)

父・母・私: 乾杯~

母: カーネーションが入っているのね

私: うん 綺麗でしょ?もうすぐ母の日だしね

母: 何か変わったことは無かった?元気だった?

私: うん・・・でも 突発性難聴になっちゃってね 耳が悪くなった

母: あら まぁ

父: 俺も耳が悪くなったぞ

母: あなたのは老人性でしょ

父: 他にはどうだ?

私: うん お姉さんも私もなんとかやってる

母: ちゃんと食事してるの?

私: 大丈夫(と 半分嘘をつく)

父: そろそろ帰る支度をしたほうがいいぞ 香も焚き終えただろう?

私: そうだね

(片付けを始める)


私: じゃね また来るからね

父: ああ

母: ええ 気をつけてね

(ザックを背負い バケツの入った袋を片手に 二度ほど振り返りながら 私はお墓を離れていく)


天気の良い日曜日

広い 青い 空の下

いつもと同じお墓参り

コメント (8)
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